Highlight

大学・研究機関との
シナジーで、
医療や生命科学の
進歩に貢献

「ニコンイメージングセンター」は、研究者に顕微鏡システムや
教育プログラムを提供し、
そこで得られた研究者の生の声をニコンにフィードバック。
ニコンは、その声を製品開発に還元しています。


共同研究のイメージング施設
「ニコンイメージングセンター」

観察したい物(サンプル)の情報を画像化・視覚化するイメージング技術。その発展には、産業・アカデミックの連携が欠かせません。そこでニコンは、各国の主要な大学・研究機関と提携し、イメージング施設「ニコンイメージングセンター(以降、NIC)」を世界10カ所に開設しています。

  • 2021年4月現在

NICでは、次の四つの機能を提供し、研究者の研究をサポートしています。

  • 1. 顕微鏡システムの提供
  • 2. 光学顕微鏡に関するトレーニングコースの提供
  • 3. 光学顕微鏡とイメージング技術に関するイノベーションの共有
  • 4. 継続的な技術相談とサポートのための専任人材の確保
  • 顕微鏡システムには、顕微鏡本体だけではなく、照明装置やカメラなどの周辺機器も含まれます。

ニコンは、NICを通じて積極的に研究者の生の声を収集し、それをサイエンスや産業、医療や生命科学の製品開発に還元しています。

NICでは、大学・研究機関またはニコングループから運営を委託されたディレクターが、教育プログラムの実施やニコンが貸与している顕微鏡システムの共同利用の管理を担っています。一方、ニコンは、NICの利用環境を顧客向けの製品デモンストレーションの場として活用しています。また、ニコンとNICは地元の大学や研究施設と協業し、研究や製品評価を行っています。

NICは、2001年にハーバード大学医学大学院に初めて設立され、以来、日本を含むアジア、米国、欧州に開設。各地域で、イメージング技術発展をサポートしています。各拠点の概要については、「イメージングセンター | 株式会社ニコンソリューションズ [別窓で遷移します]」でご覧いただけます。

充実した顕微鏡システムの
利用環境と教育の
提供で研究者をサポート
「ハーバード大学医学大学院・
ニコンイメージングセンター」

ハーバード大学医学大学院(Harvard Medical School)にあるNIC(以降、NIC@HMS)は、マサチューセッツ州ボストンにあり、細胞生物学、システム生物学、生物化学・分子薬理学などの研究が行われています。NIC@HMSでは、それらの研究に対し、高度な顕微鏡の利用環境と、イメージング技術を研究に適用するための教育を多様なユーザーに提供。彼らの研究をサポートし、新たな発見を後押しする役割も果たしています。

ジェニファー・ウォーターズ博士(NIC@HMSディレクターおよびChan Zuckerberg Initiativeイメージングサイエンティスト)。脊椎動物の組織培養細胞における有糸分裂メカニズムと規則性を研究。ハーバード大学医学大学院の教育プログラムで光学顕微鏡のコースを指導。

ハーバード大学医学大学院のジェニファー・ウォーターズ博士(以降、ウォーターズ博士)は、2001年の開設以来、ディレクターとして施設の運営を担うとともに、多くの研究者に幅広いイメージング技術について指導してきました。博士は教育の重要性について、次のように語っています。

「顕微鏡という複雑な道具から、目を見張るような画像が映し出される。その感動が多くの人をこの分野に惹きつけています。しかし、その美しい画像に到達するには、顕微鏡のさまざまなコンポーネントがどのように作用して画像を生成するのかを、深く理解する必要があります」

教育プログラムの
オンライン化も推進中

NIC@HMSでサポートしているユーザーのほとんどは、イメージング技術のトレーニングを受ける博士研究員ですが、それ以外に毎年200〜250人の大学院生、技術者、訪問教員と、200人の学術研究科学者もいます。

「顕微鏡を利用するためにNIC@HMSに来る人の多くは、NIC以外では顕微鏡を自由に使える環境がありません。また、その環境がある場合でも顕微鏡での実験がうまくいかず、その理由が分からないために来る人もいます。私たちは、彼らがより早くより正確な方法で実験できるようサポートすることで、基礎研究分野の発展にも貢献しています」とウォーターズ博士は言います。

また、博士は、NIC@HMSを通じて長年提供してきた教育プログラムのオンライン化を実現しました。

教壇に立つウォーター博士

ウォーターズ博士は、「これまで地元コミュニティに教育プログラムの成果を共有してきましたが、今後はオンラインでの遠隔教育の仕組みを活用して、それらをグローバルに提供・展開できると考えています。講義の動画を公開するとともに、さらなる対話とサポートを可能にする方法を模索しています」と抱負を語っています。

スライドのイメージングと処理に最適化された、高スループット、広視野のECLIPSE Ti2-E [別窓で遷移します] システム

NICで生み出されたシナジー

ウォーターズ博士は、「開設以来、NIC@HMSでは実に多くの発見がありました。それらすべてがノーベル賞を受賞するような画期的なものというわけではありませんが、科学の進歩は小さな発見が多く集積してなされていくものであり、ここで行われた膨大な数の実験が、その進歩の一翼を担っていると私は確信しています」とNIC@HMSが果たしてきたサイエンスへの貢献を語ります。

一方、ニコンは、ウォーターズ博士と博士が率いる研究グループのメンバーに開発段階の機器やソフトウェアを提供して評価していただき、その貴重なフィードバックを製品の改良や新製品の開発に役立ててきました。


Outlook

医療や生命科学研究への
貢献を通じて
イノベーション創出と健康な
毎日への寄与を

ニコンイメージングセンターは産業とアカデミックの連携とそこから生まれるシナジーによって、医療や生命科学分野でのイノベーションと、新たな産業の創出をサポートしてきました。

これからも、研究者とのネットワークから得た情報を活用し、医療や生命科学の進歩に貢献できるソリューションの提供を通じて、世界中のひとびとの健康に寄与することを目指していきます。

関連するSDGs

持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)

国際社会が持続可能な発展のために2030年までに達成すべき目標で、国連総会が2015年に採択した。貧困、飢餓、教育、気候変動に関してなど、合計17の目標からなる。

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