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ラオスの子どもたちの学びを応援

ニコンはデジタルカメラの生産工場があるラオスのサバナケット県で、
奨学生制度を通じて中学生の就学を支援しています。


アジアの中で特に貧しい国のひとつともいわれるラオス。「小学校が約8000校あるのに対して、中学校はわずか1000校ほど。生徒数に対して学校も教室の数も圧倒的に足りておらず、中学への進学率は6割程度です。また、校舎の屋根や壁が破損している、教員の数や能力が足りない、教科書やノートがないなどの問題を抱える学校もあります。」ニコンと一緒に奨学生制度を運営している民際センターラオスのカムヒアさんは、ラオスの教育事情についてこのように語りました。

地方では遠くて学校に通えない、親や大人たちが子どもに教育を受けさせることの大切さを理解しない面があるなどの理由から、都市部と地方の教育格差も生まれています。

「将来は学校の先生になりたい」

チャムポーン郡にあるボーヒンカオ中学校に通う奨学生のロンハーさんは、兄や弟と暮らしています。お父さんはおらず、お母さんはタイ・バンコクへ出稼ぎに出ていて、会えるのは年に1度の正月だけ。朝4時に起きて家事をして、1時間かけて学校に通っています。お兄さんは中学校に進学せず働いています。

メッカラーさんは、両親ともタイ・バンコクに出稼ぎに出ていて、姉弟と3人暮らし。隣に住むおじさんの家でごはんを食べさせてもらいながら学校に通っています。学校の先生になりたいという夢を叶えるため、一生懸命、勉強しています。

ホイさんの家族は農業で生計をたてています。おばあさんは、「お米の収穫時期になると、子どもが学校で作業を手伝えないのは正直とても大変です。でも、自分が苦労した分、この子には人並みにちゃんと勉強してもらいたいんです」と語りました。

「大学への進学機会を」

「貧しい子どもたちも教育が受けられ、将来、大学まで進学できるようになることを期待しています。」と語るのは、チャンポーン郡にあるドンミャン中学校の校長先生です。生徒の一部は裕福ですが、ほとんどは貧しい環境にあります。飲み水や昼食のない子どももいます。特に飲み水については、学校の外は不衛生で危ないので、飲まないように指導をしています。子どもたちの成長を見られることが校長先生の喜びだと言います。

「地域で子どもを支える
仕組みをつくりたい」

民際センターラオスのカムヒアさんはこう語ります。「地域の人たちの力で、ラオスという国の経済を動かすことはできなくとも、地域の子どもを支えることはできます。ですから、奨学生を選ぶときは、国際協力NGOの我々ではなく、学校や教育委員会に選んでいただくことで、コミュニティが協力して子どもを支える仕組みをつくりたいと考えています。奨学生が後ろめたさを感じることなく、うれしいと思ってもらえるようなケアにも努めています」


Outlook

この「ニコン・民際センター奨学生制度」のきっかけは、Nikon Lao Co., Ltd.のオープニングセレモニーでラオスの高官が「この国の子どもたちは、勉強したくとも鉛筆もノートもない」と発言したことでした。その後、地域の方々とのコミュニケーションを大切にしながら、毎年100名の奨学生を支援しています。
いまでは、奨学生が在籍している学校から、Nikon Lao Co., Ltd.の社員となり活躍している卒業生も出てきています。ラオスでは教育支援と事業を通じた地域経済への貢献を通じて、地域との良好な関係が生まれました。ニコンはこれからも地域の方々に信頼され、社会とともに発展する企業を目指していきます。

関連するSDGs

4 質の高い教育をみんなに

持続可能な開発目標 (SDGs: Sustainable Development Goals)

国際社会が持続可能な発展のために2030年までに達成すべき目標で、国連総会が2015年に採択した。貧困、飢餓、教育、気候変動に関してなど、合計17の目標からなる。

写真:阿部秀之

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