ニコンの技術で課題の解決を探求

ニコンは、自社の技術を社会課題の解決に役立てることを、公益団体などとともに探求しています。
ニコンと公益財団法人日本自然保護協会は、赤谷プロジェクトの野生動物モニタリング調査で収集される膨大な画像データから、動物が撮影された画像のみを効率的に抽出する技術の開発に取り組んでいます。深層学習に基づく画像認識技術の開発により、従来、数万枚の画像を人の目で抽出していた労力を大幅に削減することが目的です。この技術を実現することで、モニタリングのためのセンサーカメラの増設や、野生動物の生息状況の分析に時間を割くことが可能となり、科学的な自然環境調査の発展に貢献できます。
また、ニコンと縦糸横糸合同会社は、3Dデータアーカイブの活用による民俗芸能継承支援の可能性を追求しています。日本に数多くある民俗芸能の保存は、ビデオを用いた映像記録が広く採用されていますが、従来の方法では取得できる映像が限られており、必要な画角や視点からみた映像が記録されていないといった課題があります。ニコンが開発した3次元空間の情報取得技術によって、動的な3Dデータを記録したり、再生時に画角や視点を自由に変更することができます。ニコンは、この動的な3Dデータを利用したコンテンツが、さまざまな目的に活用できると考え、2017年より民俗芸能発表会などでデータアーカイブの実証実験を重ねています。2019年3月には、デジタルアーカイブ学会で論文を発表しました。

9 産業と技術革新の基盤をつくろう
2019年3月のニコン映像事業部の開発部門メンバーと日本自然保護協会との打ち合わせ。実用に足るアプリケーションの開発を継続して推進。
2019年3月のニコン映像事業部の開発部門メンバーと日本自然保護協会との打ち合わせ。実用に足るアプリケーションの開発を継続して推進。
ニコンのシステムは、1台から数台の測距カメラで3Dデータが取得可能。写真は、複数台のシステムで3D データ化する実験。手前1台、奥2台の計3台の構成で練習中のデータを取得。協力団体は達古袋神楽(岩手県一関市)。達古袋神楽は、岩手県南部から宮城県北部一帯に伝わる郷土芸能“南部神楽”のひとつ。
ニコンのシステムは、1台から数台の測距カメラで3Dデータが取得可能。写真は、複数台のシステムで3D データ化する実験。手前1台、奥2台の計3台の構成で練習中のデータを取得。協力団体は達古袋神楽(岩手県一関市)。達古袋神楽は、岩手県南部から宮城県北部一帯に伝わる郷土芸能“南部神楽”のひとつ。
達古袋神楽の実験で取得した点群データ。1台の測距カメラでも3Dデータの取得は可能だが、複数台で取得した場合、より死角の少ない全周のデータが得られ、任意の視点で映像を確認可能。
達古袋神楽の実験で取得した点群データ。1台の測距カメラでも3Dデータの取得は可能だが、複数台で取得した場合、より死角の少ない全周のデータが得られ、任意の視点で映像を確認可能。