キッズアイランド万華鏡のしくみを学ぼう

万華鏡のひみつを知りたい

万華鏡(まんげきょう)をのぞいてみよう。そこにあるのは、光がつくるふしぎな世界。
万華鏡のしくみを知って、自分だけの万華鏡をつくってみよう。

鏡をつかった万華鏡は、ぐうぜんの発明品

万華鏡(まんげきょう)は、1816年にスコットランドで発明されたんだ。日本でいうと江戸時代(えどじだい)のころだね。
英語ではカレイドスコープとよばれていて、「美しいもようを見る」という意味のギリシャ語がもとになった言葉だよ。

万華鏡の写真

万華鏡は、学者の先生が、灯台(とうだい)の光が遠くまでとどくように鏡の組み合わせを工夫(くふう)しているときに、たまたま発明したといわれているよ。
日本では、明治時代(めいじじだい)に「百色眼鏡(ひゃくいろめがね)」とよばれて、人気をあつめたんだ。おもちゃとしてなじみがある万華鏡だけど、世界では光の芸術品(げいじゅつひん)ともいわれていて、多くの作家がいるんだよ。

鏡の組み合わせで見え方がちがってくる

懐中時計(かいちゅうどけい)を見てみよう。鏡がないときは、いつも見ている懐中時計。
鏡がないとき
懐中時計(かいちゅうどけい)を置いた場所を中心に、3枚の鏡を内側向きに三角形に合わせると、三角形と懐中時計が連続(れんぞく)して見える。
鏡3まいのとき
懐中時計(かいちゅうどけい)を置いた場所を中心に、4枚の鏡を内側向きに四角形に合わせると、四角形と懐中時計が連続(れんぞく)して見える。
鏡4まいのとき

万華鏡のしくみ

万華鏡は鏡と筒(つつ)でできているんだ。鏡のはたらきが大切で、鏡を何まいもつかった万華鏡もあるんだよ。鏡の質(しつ)や組み合わせで、見え方がまったくちがってくるんだ。

万華鏡をつくってみよう

万華鏡(まんげきょう)ってかんたんにつくれるんだよ。
さあ、やってみよう。

用意するもの

幅18センチメートル、たて10センチメートルの厚紙(あつがみ)。幅20センチメートルくらい、たて18センチメートルの黒い画用紙(2まい)。幅18センチメートル、たて10センチメートルくらいのミラープレート(文房具店などにあります)。透明(とうめい)なビニール。
はさみ。セロハンテープ。透明(とうめい)なフィルムケース(なければ透明なアクリルケースなど)。ビーズ。わゴム。

やってみよう

ミラープレートを2.6cmくらいの幅できんとうに3つに切り分ける。
  • ミラープレートを3つに切ろう。
厚紙をきんとうに4つ折りにしてから広げ、3つの面にミラープレートを貼り、その厚紙をミラープレートを内側に向けて正三角形のつつになるように組む。
  • 折った厚紙(あつがみ)にミラープレートをはり、内側に向けて正三角形になるようにセロハンテープでとめよう。
  • ミラープレートのあいだにすきまができないように気をつけてね。
厚紙の周りに黒い画用紙を、丸いつつになるように巻く。
  • 黒い画用紙で正三角形にした厚紙をつつんで、筒(つつ)のかたちになるようにセロハンテープでとめよう。
  • フィルムケースにビーズなどを入れ、透明(とうめい)なビニールにかぶせて、わゴムでとめよう。
  • 中にはセロファン、スパンコールなど、きれいなものならなんでも入れてみよう。透明(とうめい)なものを入れるのが、きれいに見えるコツだよ。
フィルムケースのビニールでふさいだ側とミラープレートのつつの片方側を合わせて、その上からもう一枚の黒い画用紙で巻いてわゴムで止める。
  • フィルムケースと黒の画用紙でつつんだ筒(つつ)をならべ、黒の画用紙で巻(ま)いて、わゴムでとめたら完成だ!
  • 筒(つつ)の方からのぞいてみよう。くるくるまわすと、見え方が変わってくるよ。