社員紹介

ニコンの現在と未来の
テクノロジードライバーとして貢献する

数理解析
研究開発本部
専攻:物理
2014年入社

苦しい時間を経て得られた感慨は、研究の醍醐味

数理技術研究所では、データサイエンス、機械学習、AI(人工知能)、シミュレーションに関する数理技術の研究開発を行っています。社内の事業部と協業することが多く、応用先は多岐に渡っています。 私は現在、半導体装置事業部、映像事業部、ヘルスケア事業部との共同開発、国内外の4つの大学・研究機関との共同研究プロジェクトに関わっており、主に時系列データの機械学習アルゴリズムを研究しています。最近は技術的なマネジメントの仕事が多くなってきましたが、自分の研究テーマに向き合う時間も取るように心がけています。 多種多様な応用研究から基礎研究まで広くできることは、この仕事の魅力の1つだと思います。応用研究においては、コアとなる技術は同じでも異なる切り口で議論することもあります。この点は面白いですね。一方で基礎技術の研究では、学会・論文発表を行い、自身の研究を世に問うこともあります。このような社外のコミュニケーションは研究レベルの向上には不可欠な要素ですし、技術力の宣伝という効果もあります。 研究は誰も見たことがない世界に足を踏み入れることです。誰も答えを知りません。そのため研究活動に要する多くの時間は、わからないことや知らないことと向き合わなければなりません。この苦しい時間を経て得られた結果は、世界で自分しか知らない結果です。このときの感慨は、研究の醍醐味ですね。

自分の頭でしっかり納得するまで考える

博士課程は量子計算に関する理論の研究をしていました。ここで身に付けた物理と情報科学の専門性や教養は現在の仕事に生かされています。しかしそれよりも、自分の頭で納得するまで考え、自分の言葉で人に伝える、という経験が一番大きく仕事に生きているかもしれません。自分の頭でしっかり納得するまで考える、ということは、その対象を自分のものにする、ということです。すると、いろいろな研究分野の関連性や親和性が見出しやすくなり、研究活動だけでなくプレゼンや技術文書の作成などあらゆるところで生きてきます。 学生時代は、自分の研究に真摯に向き合うと同時に、いろいろなことに自由に挑戦したらよいと思います。私も学生時代は研究活動以外にも、小説やエッセイを書いたり、プレゼンの大会に出たりしました。その一つ一つが自信になって、今の自分があると思います。

企業研究者の醍醐味を感じるとき

どの仕事も面白さがありますが、入社一年目から関わっている半導体露光装置の機械学習は特に思い入れがあります。史上最も精密な装置と呼ばれる半導体露光装置には、1000近いセンサが備わっています。これらのデータを上手く活用して数ナノメートルオーダーの異常検知や制御を自動で行おうという研究課題です。ものづくり特有の現場の声や複雑な装置条件などを解析に取り込まなくてはならない難しい課題ですが、自分が考えたアルゴリズムが実装されることは嬉しいです。さらに、ここで得られた知見や方法論がテクノロジードライバーになって、他事業部へ展開することもあります。自分の研究が、分野や事業の垣根を越えて汎用的に使われることは企業研究者の醍醐味かもしれません。 入社当初、機械学習アルゴリズムの研究開発を担うチームは、私を含めて数人でしたが、今では組織変更などもあり、何十倍にも増えて、様々なシナジーが生まれつつあります。ここ数年で、自分の研究テーマを取り巻く環境が、加速度的に大きくなっていったことは嬉しいですね。

活発な議論を自由に行える環境

特に、私が所属する課は平均年齢が30代と若く、機械学習分野も社内では比較的新しい研究対象であるため、先輩後輩を意識せずに活発な議論を自由に行える環境です。物理と数学の専門家が多いですね。各々趣味の範囲も広く、プライベートの話も面白いです

現在(いま)と未来(さき)を作る

企業における研究開発とは

企業における研究開発には、大きく二つの側面があります。一つは事業部と協業して、具体的な問題に対して短期的なスケジュールで問題解決をすること、もう一つは、自らの専門分野を突き詰めて、未来のコア技術を研究することです。 研究所にとって両者は共に重要な役割を担いますが、混同すると良い研究はできずに中途半端になってしまいます。このことを意識して両者を推し進め、世界のトップクラスの研究者と勝負ができる人材、さらには組織を作っていきたいと考えています。

ある一日のスケジュール

08:45 出社
パンをデスクでかじる。
09:00 Webミーティング
アメリカの研究所と画像認識の研究課題に関する定例。
技術的なことを議論し、開発の方向性を確認。
12:00 昼食
同僚と食堂でランチ。
13:00 研究
現在抱えている研究課題に関して考える時間。
紙と鉛筆でカリカリして、PCでカタカタ
15:00 Webミーティング
担当製品のデータマイニングに関する議論。
16:30 研究&同僚と雑談
現在抱えている研究課題に関して考える時間。
時々同僚と雑談。これが意外とヒントになったりする。
19:00 帰宅
頭を整理しながら帰路に就く。

物理系の主な仕事内容

  • 光学技術研究開発
  • 数理解析
  • 材料・要素技術開発
  • 光学設計
  • システム設計
  • ソフトウェア開発
  • 生産技術開発
  • 生産管理
  • 品質管理・カスタマーサポート
  • フィールドエンジニア・サービスエンジニア
  • 知的財産・特許
  • 上記はあくまでも参考です。さまざまな領域で活躍のチャンスがあります。