フルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7II」を発売

圧倒的な解像感を発揮する「Z シリーズ」の最高峰モデルがさらに進化

2020年10月14日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:北端 秀行、東京都港区)は、「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ「ニコン Z 7II」を発売します。

「Z シリーズ」の最大の強みは、フルサイズミラーレスカメラにおいて最も口径が大きい55 mm※1の「Z マウント」で取り込む豊富な光です。「Z 7II」は、その豊富な光を活かすNIKKOR Z レンズの性能を最大限に引き出し、圧倒的な解像感を発揮する、有効画素数4575万画素の高画素フルサイズミラーレスカメラです。「Z シリーズ」の最高峰モデルである「ニコン Z 7」(2018年9月発売)の高い描写力を継承しながら、新たに、「デュアル EXPEED 6」の搭載による約3倍※2の連続撮影可能コマ数の実現や、ユーザーの要望に応えたダブルスロットの搭載など、信頼性と操作性が向上しています。高い捕捉性能を発揮しながら、撮影のワークフローを効率化します。特に風景やポートレートなどの細部への描写が求められる撮影シーンにおいて、プロフェッショナルやハイアマチュアフォトグラファーの映像制作活動を本格的にサポートします。

ニコンは、今後も新次元の光学性能を追求し、ユーザーのニーズに応えていきます。そして、映像表現の可能性をさらに拡げることを目指し、映像文化の発展に貢献します。

  • ※12020年10月14日現在、発売済みのフルサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。
  • ※2SONY CEB-G128のメモリーカードを使用した場合、ロスレス圧縮RAW(L)時/12bit時。

発売概要

商品名 ニコンミラーレスカメラ「Z 7II」
価格 オープンプライス
発売時期 2020年12月発売予定

日本での予約販売受付は、10月16日10時より開始します。

「Z 7II」の主な特長

1. 多彩なNIKKOR Z レンズとの組み合わせによる圧倒的な解像感と豊かな表現

有効画素数4575万画素、裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを採用し、常用感度ISO 64~25600を実現。ラインナップが18本に拡充したNIKKOR Z レンズ(テレコンバーター含む)と組み合わせることで、「ニコン Z マウントシステム」がもたらす光学性能を最大限に引き出し、高画素ならではの高精細な描写と美しいボケ味を両立。被写体の質感やディテールを活かした表現が楽しめます。また、ピクチャーコントロールのシャープネス調整を通して被写体や用途に合わせた細かな設定ができ、より立体感やリアリティー溢れる本格的な画づくりが可能です。

  • ISO 32相当までの減感、ISO 102400相当までの増感も可能。

2. 画像処理エンジンを2つ採用した「デュアル EXPEED 6」で、被写体の捕捉性能が進化

画像処理エンジンを2つ搭載した「デュアル EXPEED 6」の採用により、AF/AE追従で連続撮影可能コマ数は「Z 7」の約3倍の約77コマ※1、連続撮影速度は約10コマ/秒※2に向上しました。「瞳AF」「動物AF」は、「ワイドエリアAF(L)モード」にも対応し、対象の被写体の目だけにピントを合わせることが可能となり、狙い通りの撮影を実現します。低照度時のAF性能も改善し、-3EV※3の暗さまでAF撮影が可能。そのほか、ニコンのデジタル一眼レフカメラに搭載されている「3D-トラッキング」に似た操作性のターゲット追尾AFに対応し、カスタムボタンにターゲット追尾機能を割り当てることができます。さらに、電源OFF時のピント位置維持機能を新たに搭載。ニコンの優れた光学技術と画像処理による、自然な見えを提供する電子ビューファインダー(EVF)は、コマ間のライブビューの表示フレーム数が増加。連続撮影中の画面表示が滑らかになり、動く被写体をより正確に捉えることができます。

  • ※1SONY CEB-G128のメモリーカードを使用した場合、ロスレス圧縮RAW(L)時/12bit時。
  • ※2高速連続撮影(拡張)時の最大撮影速度。
  • ※3静止画モード、シングルAF サーボ(AF-S)、シングルポイントAF(中央時)、ISO 100、f/2.0時、常温20℃。

3. プロフェッショナルの現場におけるワークフローを強力にサポートする信頼性

USB充電だけでなく、電源ON時の給電※1にも対応しており、長時間の撮影などでも安心して撮影に集中できます。撮影可能コマ数は約360枚に増加し、さらに「パワーセーブ」機能を使用することで撮影可能コマ数が約380枚※2に増加。加えて、「Z マウントシステム」で初となる縦位置撮影時のグリップ性と操作性を向上させる「パワーバッテリーパックMB-N11」(別売、2020年11月6日発売予定)を「Z 7II」に装着することで撮影可能コマ数および動画撮影可能時間が約1.9倍※3に拡張できます。また、ユーザーの要望に応え、ダブルスロットを搭載。高速書き込みや読み出しに対応するCFexpress(Type B)/XQDカードスロットに加え、SDカード(UHS-II対応)スロットも搭載しました。さらに、「デュアルEXPEED 6」の採用により、ダブルスロットにおいても速度を落とすことなくメモリーカードへの書き込みが可能。撮影した画像を効率的に記録でき、現場におけるワークフローの高速化と効率化を図ります。

  • ※1「EN-EL15c/EN-EL15b」使用時。
  • ※2CIPA規格準拠。初期設定条件で30秒間隔ごとに撮影する。装着レンズ「NIKKOR Z 24–70mm f/4 S」、SONY CEB-G128のメモリーカード、温度23(±2)℃。
  • ※3カメラ本体にバッテリーパックを装着し、フル充電した「EN-EL15c」を2個使用した場合。バッテリーの充電状態、撮影間隔やメニュー画面からの設定条件などの使用環境によって電池寿命は異なります。

4. その他の特長

  • 厳しい環境下でも安心して撮影ができる、高い防塵・防滴性能
  • 画像モニターチルト時に、意図しない電子ビューファインダー(EVF)への切り替えを防ぐ機能を搭載
  • タッチパネルを採用したチルト式3.2型、約210万ドットの大きな画像モニター
  • 静止画・動画撮影時に画像モニターおよび電子ビューファインダー(EVF)の一部情報を非表示にすることができ、画面の隅々まで確認が可能
  • ニコンのカメラにおいて初めて動画撮影時の「瞳AF」「動物AF」に対応
  • 10bit動画出力時は広いダイナミックレンジをもたらすニコン独自の「N-Log」※1に対応
  • 本格的な撮影ニーズに応える4K UHD※2、フルHDの12bit RAW動画出力※1※3※4
  • インターバルタイマー撮影時のタイムラプス動画同時記録機能を搭載
  • 星景撮影などの長時間露光に便利な、最長900秒までのシャッタースピード延長の設定が可能
  • 5.0段※5の高い手ブレ補正効果を発揮するボディー内手ブレ補正機能
  • MF時のフォーカシングの回転方向を変更することができ、慣れ親しんだ方向で制御することが可能
  • CFexpress/XQDスロットはPCI Express(PCIe)Gen3に対応し、書き込みの高速化を実現
  • パソコンやカードリーダーを使うことなく、カメラの最新ファームウェアを「SnapBridge」アプリ(ver. 2.7以降)経由で入手可能
  • ※1動画は外部レコーダーにのみ記録され、カメラ内のメモリーカードには記録されません。
  • ※2撮影時および再生時ともに、「画像サイズ/フレームレート」で設定したフレームレートと、画像モニター上に表示される動画のフレームレートは異なります。
  • ※3FXフォーマットベースのフルHD、DXフォーマットベースの4K UHDのみRAW動画出力可能。
  • ※4RAW動画は有償対応です。ニコン修理センターへ送付、またはニコンプラザ、サービスセンターへお持ちいただくと、有償にてRAW動画出力の設定を行います。
  • ※5CIPA規格準拠(「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」装着時、ズームは望遠端)。

「Z 7II」の主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

型式 レンズ交換式デジタルカメラ
レンズマウント ニコン Z マウント
有効画素数 4575万画素
撮像素子 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(ニコンFXフォーマット)
記録媒体 CFexpress カード(Type B)、XQDカード、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード(SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードはUHS-II規格に対応)
ISO感度(推奨露光指数) ISO 64~25600(ステップ幅:1/3、1/2ステップに変更可能)、ISO 64に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 32相当)の減感、ISO 25600に対し約0.3、0.5、0.7、1段、2段(ISO 102400相当)の増感、感度自動制御が可能
フォーカスポイント 493点
  • 静止画モード、撮像範囲FX、シングルポイントAF時
画像モニター チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット、視野角170°、視野率約100%、明るさ調整可能(マニュアル11段階)、カラーカスタマイズ可能
寸法(幅×高さ×奥行き) 約134×100.5×69.5mm
質量 約705g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)、約615g(本体のみ)

仕様中のデータは特に記載のある場合を除き、CIPA(カメラ映像機器工業会)規格またはガイドラインに準拠しています。

「パワーバッテリーパックMB-N11」の主な特長

別売(2020年11月6日発売予定)のアクセサリー「パワーバッテリーパックMB-N11」は、「Z マウントシステム」として初となる縦位置操作にも対応したバッテリーパックです。「Z 7II」と「Z 6II」に使用可能で、カメラ本体と同様にしっかりと握りやすいグリップ性能やレンズ装着時の安定性、高い防塵・防滴性能を備えています。また、撮影を中断せずにバッテリーの交換が可能なホットスワップに対応。さらに、USB給電が可能で、PCと接続しながらモバイルバッテリー※1※2やACからの電源供給ができるほか、単体でのUSB充電にも対応しています。縦位置撮影が求められるポートレートをはじめ、風景のタイムラプス撮影、鉄道や航空写真などの動体被写体撮影にも活用できます。

  • ※1動作確認済みのモバイルバッテリー(Anker製PowerCore+ 26800 PD 45W)に付属のUSBケーブル(Type-C–Type-C)を使用してください。
  • ※2モバイルバッテリーを使用した充電は、「EN-EL15c/EN-EL15b」使用時のみ可能です。
「Z 7II」装着時
  • *CFexpressは米国およびその他の国におけるCompactFlash Associationの商標です。
  • *XQDはソニー株式会社の商標です。
  • *その他の会社名、製品名は各社の商標、登録商標です。

NIKKOR Z レンズラインナップ予定表(~2022年)

ニコンは、今後もお客様の創作意欲を刺激する高性能かつ多彩なNIKKOR Z レンズのラインナップを順次拡充していきます。

本ラインナップの内容は予告なく変更する場合があります。

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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