「細胞評価ソリューション」サービスを拡充

細胞の画像解析ソフトウエア「CL-Quant」専用のアドオンモジュール4種を発売

2019年10月8日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)は、再生医療や創薬研究などの分野において、染色することなく非侵襲で細胞を自動認識・解析し、より簡単で効率的な細胞評価をサポートする画像解析ソフトウエア「CL-Quant」専用のソフトウエアのアドオンモジュール4種類を10月31日より発売します。

ニコンは、細胞の自動認識機能を備えた「CL-Quant」や、ユーザーの使用目的に合わせ開発した細胞評価用などのソフトウエアと、培養中の細胞を観察できる細胞培養観察装置「BioStation CT」などのハードウエアを適切に組み合わせ、お客さまの課題に応じ、最適なソリューションを提供してきました。

今回、汎用性の高い機能をセットにした、画像解析ソフトウエア「CL-Quant」専用のアドオンモジュール4種を新たにラインアップに加え、細胞の培養状態や薬剤に対する反応を評価する「細胞評価ソリューション」のサービスを拡充します。
なお、本製品は「BioJapan 2019」(10月9日~11日、於:パシフィコ横浜)に出展します。

今回発売するアドオンモジュールの概要

商品名 特長
「間葉系幹細胞カウント」 位相差画像から、間葉系幹細胞(MSC)の細胞数を計測します。細胞を染色せずに計測できるため、非侵襲で増殖の状態を解析することが可能です。
「スクラッチアッセイ」 位相差画像を用い、スクラッチアッセイにより創傷時の細胞遊走能を計測します。スクラッチ領域の面積と、領域に侵入した細胞の面積を自動で計測し、スクラッチ面の閉鎖率を自動で算出します。
「機械学習-画像分類」 判断の基準となる教師画像を用いて画像全体のテクスチャー情報を学習させ、画像を分類するためのディシジョンツリーを作成。これにより、人の目では判断しにくいテクスチャーの特徴から、細胞画像を客観的に分類します。
「hPSCコロニートラッキング」 タイムラプス撮影した位相差画像から、ヒト多能性幹細胞の一つひとつのコロニーを追跡し、各撮影時間におけるコロニーの面積を測定します。

開発の背景

細胞を用いた創薬研究や再生医療等製品の開発・製造の分野では、細胞の観察、状態評価が一般的に行われています。また、定量的・客観的に細胞を解析したいというニーズが多くあります。

ニコンは、生きた細胞の機能や状態変化を可視化し、画像情報とする「ライブセルイメージング」技術や、単一細胞ごとに経時変化を追跡することができる「シングルセルトラッキング」を組み合わせる独自の技術によって、培養中の細胞の形態や動きの情報などから、特性や状態を経時的に取得し、その変化を数値化する技術を有しています。

今回発売する4種類のアドオンモジュールは、画像解析ソフトウエア「CL-Quant」に追加して用います。汎用性が高く、使いやすい機能を備えたソフトウエアで、より簡単で効率的な細胞評価をサポートします。

ニコンは、今後もユーザーの多様な課題に対応するソフトウエアやハードウエア、サービスを展開し、さまざまな側面からのソリューションを提供することによって創薬研究の加速化や再生医療の実用化に貢献していきます。

アドオンモジュールの特長

アドオンモジュールは、細胞数やコロニー数のカウント、占有面積率の計測など、汎用性の高い機能をソフトウエアにまとめたものです。画像解析ソフトウエア「CL-Quant」に追加することで、細胞を安定的に培養するうえで重要となる情報を客観的に数値化、記録できます。

アドオンモジュールを用いることで、細胞培養を行う研究、開発段階において培養プロセス構築のための再現性評価指標の作成をはじめ、工程内検査や出荷検査における細胞品質評価指標の作成を行うことにより、製造時には、これらの指標を用いて客観的かつ一律の検査を行うことが可能になります。また、創薬研究では、ライブセルを用いたアッセイの構築を効率的に行うことができます。

今回発売する4種類のアドオンモジュールのうち、「機械学習-画像分類」は、AI技術である機械学習機能を活用したソフトウエアです。細胞画像全体の特徴量を学習し、これをもとに分類。熟練者の判断基準を学習させることで、細胞の形態判定が可能になります。

「細胞評価ソリューション」の活用例

再生医療や創薬研究などの分野で、ハードウエアとソフトウエアを組み合わせ、細胞の培養状況や薬剤に対する反応を評価する「細胞評価ソリューション」を活用できます。

創薬の基礎研究 創薬スクリーニング、再生医療分野の培養条件検討 再生医療分野の製造工程構築・管理

ハードウエア

[写真]
研究用倒立顕微鏡
「ECLIPSE Ti2」シリーズ

優れた光学基本性能を実現した高品質な顕微鏡です。多彩なオプションパーツを組み合わせることで、さまざまな画像取得、観察が可能です。

[写真]
細胞培養観察装置
「BioStation CT」

インキュベーターに顕微鏡とカメラを内蔵。常に安定した培養環境のもと、生細胞の変化を長時間モニタリングし、さまざまな画像を自動で取得します。

[写真]
細胞観察装置
「BioStudio」シリーズ

コンパクトで防水性に優れ、さまざまな除染方法に対応します。

ソフトウエア

独自のアルゴリズムを用い、細胞を染色することなく、非侵襲で自動認識、解析します。

  • アドオンモジュール
    汎用性の高いソフトウエア。細胞数の自動計測や細胞状態の自動形態判別を行います。
  • カスタムオーダー
    ユーザーの細かな要望や用途に合わせ、オーダーメードにより評価システムを開発。
[写真]
画像解析ソフトウエア
「CL-Quant」

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。