米国Berkeley Lights, Inc.と細胞関連分野で戦略的業務提携へ

2018年2月28日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)と、その子会社である株式会社ニコンインステック(社長:木村 高、東京都港区)、Berkeley Lights, Inc.(CEO:Eric Hobbs Ph.D、本社:米国、以下「BLI社」)は、細胞関連分野において戦略的な業務提携に着手しました。
BLI社は、2011年に創業した米国企業で、独自の光選択技術※1を利用したバイオ医薬品、ゲノム解析および細胞治療向けの製品やサービスを提供しています。

2016年10月、ニコンは、BLI社が保有する光選択技術を高く評価し、1,000万ドルの出資を実施、そして、2018年2月に、3,000万ドルの追加出資を決定しました。

一方で、戦略的な業務提携の一環として、BLI社の細胞研究開発用多目的プラットフォーム「Beacon®」の日本における独占販売代理店契約を2018年1月に締結、ニコンインステックが日本での独占販売を開始しました。
「Beacon」は、BLI社独自の技術である光選択技術を用い、細胞を一つひとつの単位で自動的に培養、評価、選別することで、通常では数週間から数カ月かかる細胞株※2の開発を数日に短縮することができる革新的な装置です。

今回、ニコンが培ってきたライブセルイメージング技術と、BLI社が光選択技術を用いて開発した「Beacon」を組み合わせることにより、抗体医薬品開発や再生医療などの細胞関連分野において、ニコンが提供するソリューションをさらに広げることにつながります。これにより、ビジネス範囲の拡張およびポジショニング強化を図り、新たな製品やサービスの提供拡大を目指します。「Beacon」の装置販売や技術サポートに加え、ユーザーのご要望に応じたカスタム受託開発にも対応します。
ニコンは、細胞の品質評価ソリューションや再生医療用および遺伝子治療用細胞における前臨床試験から上市まで幅広く、細胞受託開発・生産サービスを提供し、今後も細胞関連分野を強化していきます。

「Beacon」について

細胞研究開発用多目的プラットフォーム「Beacon」は、半導体製造プロセスで用いる微細加工技術で構築した、50mm四方のチップを使用します。チップは、「ナノペン」という多数の微細な培養管と、そのまわりを培地が絶えず流動するマイクロ流路で構成されています。約3,500の培養管の1本につき1つの細胞を投入し、ナノペンの中に配置された細胞に適切に培地を循環させることにより培養を行います。一つひとつの細胞の投入から培養、評価、抽出にいたるまで、光選択技術を用いることにより、細胞培養の流れを自動的、非侵襲的に操作することができます。
また、多くの実験装置を用い、手動プロセスが多い従来の方法と比較し、自動化、スタンドアローン化された「Beacon」により、数週間から数カ月かかる細胞株の開発を、数日で完了することが可能です。培養時間の短縮により、創薬や再生医療の研究・開発のスピードをさらに加速させる、革新的なソリューションです。
「Beacon」は、理化学機器として販売します。

[写真]
チップ
チップ内部のマイクロ流路全体図
ナノペンの拡大イメージ
ナノペンで細胞を培養しているようす

「Beacon」の発売概要

商品名 細胞研究開発用多目的プラットフォーム「Beacon®
発売時期 2018年1月

Beacon®は、BLI社の米国における米国およびその他の地域における登録商標または商標です。

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。