金星探査機「あかつき」に、ニコン製光学系を搭載

2015年12月18日PRESS RELEASE/報道資料

2015年12月9日、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入に成功したことを発表しました。「あかつき」は金星の大気の謎を解明することを目的とした惑星気象衛星であり、日本の探査機が惑星の周回軌道に入るのは今回が初めてとなります。

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)は、このプロジェクトにおいてレンズや鏡筒など4つの光学系の設計・製造を担い、「あかつき」の金星画像取得に貢献しています。今回の金星軌道投入に至る過程において、設計条件を上回る熱環境に何度もさらされましたが、その過酷な状況に耐え抜き、画像取得の成功に貢献しました。

ニコンはこれまでも陸域観測技術衛星「だいち」(打ち上げ:2006年1月)、赤外線天文衛星「あかり」(同2006年2月)、惑星分光観測衛星「ひさき」(同2013年9月)など多くの人工衛星や探査機の開発に参加、貢献してきました。
今後もニコンが持つ高精度な光学設計や加工技術で、宇宙空間の観測・測定に挑戦するプロジェクトをサポートしていきます。

金星を撮影する「あかつき」のイメージ
ニコン製の光学系が搭載された「紫外線イメージャ(UVI)」が撮影した金星画像。
12月7日14:19ごろ撮影(日本時間)金星高度約7万2千km

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