ニコン携帯型レーザー距離計「レーザー1000A S」を発売

ゴルフに有効な加減算距離(参考距離)の測定・表示もできる

2010年11月16日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)の子会社、株式会社ニコンビジョン(社長:岡島 正明、東京都品川区)は、直線距離と傾斜角が測定できるレーザー距離計の性能を向上させた新製品「レーザー1000A S」を、2010年11月26日より発売します。「レーザー1000A S」は目標地点までの直線距離、水平距離やその高低差の測定・表示の従来機能に加え、さらにゴルフに有効な加減算距離(特長2. ※1参照)も測定・表示することも可能です。レジャー・スポーツのパートナーとしてお使いいただけます。

発売概要

商品名 ニコン携帯型レーザー距離計「レーザー1000A S」
(ソフトケース・ストラップ付)
希望小売価格 オープン価格
発売予定日 2010年11月26日

発売のねらい

携帯型レーザー距離計は、目標物に赤外線レーザーを照射し、反射して戻ってくる時間から、目標地点までの距離を瞬時に測定するものです。
国内ゴルフ市場では、2006年1月よりゴルフ規則裁定集が改訂されたこともあり、ニコン携帯型レーザー距離計シリーズは、トッププロのみならず、プロキャディやアマチュアプレーヤーに広く認知され、好評を博しています。
今回発売する「レーザー1000A S」は、勾配のあるゴルフコースで「高低差」も測りたいという要望に応えて、安定度の高い「角度検出システム」を搭載することにより、目標地点までの直線距離に加え、水平距離や高低差の測定を可能にした「レーザー550A S」を大幅に改良したものです。また、ファインダー内液晶画面に測定モードに応じて各種データが表示されるため、高低差のある目標物までの地形を実数値として把握しやすくなりました。

従来機種でも好評な測距対象に応じて2つの測距モードを選択できる「距離優先切り替えシステム」を本製品でも採用し、ゴルフのアプローチショットやショートホールで微細なピン・フラッグを狙う場合は「近距離優先モード」、ゴルフコースの管理、建築現場や森林で最も遠くの目標物までの距離を簡易に測定する場合は「遠距離優先モード」を選択するなど、さまざまな状況に合わせての測距が可能です。
ニコンビジョンでは、現在、ローカルルール適応機種の携帯型レーザー距離計として「レーザー1200S/800S/350G」の3機種並びに高低差も測れる「レーザー550A S」の4機種をラインナップしています。今回発売する「レーザー1000A S」は、「レーザー550A S」の上位機種として、特にゴルフ技術の上達に意欲的な方々をターゲットに開発しました。

主な特長

1. 最大1,000ヤード/915メートルまでの測定能力

1,000ヤード/915メートルまでの距離測定能力をもつことにより、ピン・フラッグ等の微細な目標物に対する測定能力が向上しています。

2. 勾配を読み取る「Gモード」を採用

コースの勾配を読み取り、高低差を含めた加減算距離※1(参考距離)を表示します。 ファインダー内の表示モードは4種類(切り替えて使用)あります。

  1. 1.Aモード(Actual Distance) 直線距離/高さ を表示
  2. 2.Hモード(Horizontal Distance) 水平距離/高さ を表示
  3. 3.Gモード(Golf Distance) 加減算距離/直線距離 を表示
  4. 4.Dモード(Direct Distance) 直線距離 を表示
  • ※1「Gモード」の加減算距離は勾配を読み取り、高低差を踏まえたショットに対する参考距離を表示します。(加減算距離=水平距離±高さ)

3. 距離優先切り替えシステムを搭載(二種類の距離優先モードの選択)

「近距離優先モード」 重なり合った目標物を測定した場合、距離信号を認識した中で最も近い距離を表示します。
「遠距離優先モード」 重なり合った目標物を測定した場合、距離信号を認識した中で最も遠い距離を表示します。

4. ターゲットを見つけやすい明るく広いファインダー視野

光の透過率を飛躍的にアップさせ、圧倒的に明るい視野を実現。さらに接眼レンズ径を大きくすることで広い視野を楽に見渡せ、小さなターゲットも見つけやすく、見やすくしています。

5. 暗い場所でも見やすい新ファインダー内データ表示

視野が暗くなるとファインダー内のLEDが発光してデータを表示するLCDを照明し、さらに自動的にその輝度を調整する「アクティブブライトネスコントロール」を採用。暗い環境下やさまざまな明るさのもとで高い表示視認性を発揮します。

6. 雨天でも安心な防水構造

1mの水深に10分間浸かっても影響のない防水構造(電池室はJIS保護等級1級※2の防滴構造)で、雨の中での使用も可能。(水中での使用はできません。また、降雨の程度により正しい測距が出来ないことがあります。)

  • ※2JIS保護等級1級:機器を正規の取付状態にして、その上方200mm以上の高さから、毎分1mm以上の降水量で10分間水を滴下しても、機器の内部に正常な動作を阻害するような浸水がないこと。

7. コンティニュアス測距機能の搭載により、手振れの影響を軽減

パワーボタンを押し続けると目標物を連続的に計測できるため(5秒間)、手振れによる測距への影響が軽減され測定が容易になります。

8. 安全性を重視したレーザーを使用

照射されるレーザーはIECクラス1Mの規格に適合、安全性を重視しています。※3

  • ※3本製品から照射される赤外線レーザーは基本的には安全ですが、光学的手段(ルーペや望遠鏡等)を使用してレーザービームを覗くと危険な場合がありますので、取り扱いに際しては取り扱い説明書の指示を順守してください。

主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

測定範囲※4 <距離>10~915m/11~1000yd.、<角度>±89°
測定項目 Aモード(上:直線距離、下:高さ)、Hモード(上:水平距離、下:高さ)、Gモード(上:加減算距離、下:直線距離)、Dモード(上:直線距離、下:表示無)
表示単位 <距離>m(メートル)/yd.(ヤード)
表示ステップ <視野内液晶>

Aモード

  • (上:直線距離4桁):0.5m/yd.単位(1000m/yd.未満)
    1m/yd.単位(1000m/yd.以上)
  • (下:高さ3桁):下3桁,プラス(+)/マイナス(-)符号付
    0.2m/yd.単位(100m/yd.未満)
    1m/yd.単位(100~1000m/yd.未満)

Hモード

  • (上:水平距離4桁):0.2m/yd.単位(1000m/yd.未満)
    1m/yd.単位(1000m/yd.以上)
  • (下:高さ3桁):下3桁,プラス(+)/マイナス(-)符号付
    0.2m/yd.単位(100m/yd.未満)
    1m/yd.単位(100~1000m/yd.未満)

Gモード

  • (上:加減算距離4桁):0.2m/yd.単位(1000m/yd.未満)
    1m/yd.単位(1000m/yd.以上)
  • (下:直線距離3桁):1m/yd.単位(1000m/yd.未満)

Dモード

  • (上:直線距離4桁):0.5m/yd.単位(1000m/yd.未満)
    1m/yd.単位(1000m/yd.以上)
距離表示 視野内液晶画面に表示
倍率 6倍
対物レンズ有効径 21mm
実視界 7.5°
ひとみ径 3.5mm
アイレリーフ 18.3mm
視度調整範囲 ±4m-1(dpt.)
電源 CR2リチウム電池×1本(3V DC)、オートパワーオフ機能付(約8秒)
大きさ 118×41×73mm(長さ×幅×高さ)
質量(重さ) 約195g(電池を除く)
適合規格 VCCI Class B、IEC 60825-1 クラス1M
  • ※4気象条件や目標物の種類によって、測定可能距離、角度の精度が変わることがあります。

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

シェアする