ヘルスケア事業部

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2018年9月

執行役員 ヘルスケア事業部長

濱谷 正人

Q:2018年3月期の概況をお聞かせください。

ヘルスケア事業部は、2017年6月に旧マイクロスコープ・ソリューション事業部と旧メディカル事業推進本部を統合し発足しました。ヘルスケア事業は、既存事業の拡大と新規事業の創出によって、当社の今後の成長を牽引することが期待されています。この期待に応えるべく、当社が約100年にわたって培った顕微鏡の技術を活かした再生医療、眼科診断領域に焦点を当て、集中的に開発および事業化に取り組んでいます。

具体的な取り組みとして、再生医療領域に関しては、お客様の細胞培養評価ノウハウと、当社グループの細胞観察・画像解析技術を組み合わせることで、定量的な評価指標や評価方法を構築する「細胞品質・培養プロセス評価システム」を開発しています。また、2016年にスタートしたバイオ医薬品開発の米国Berkeley Lights, Inc.との協業では、同社が開発した画期的な細胞研究開発用多目的プラットホーム「Beacon®*1」の、日本における独占販売を2018年1月に開始、当社が提供するソリューションが拡大しました。さらに、再生医療向け細胞生産で世界最大手のLonza社と当社子会社の株式会社ニコン・セル・イノベーションの提携により参入した細胞受託生産についても、細胞培養施設の稼働が始まっています。眼科診断領域に関しては、Optos PlcとVerily LifeSciences LLCによる機械学習を活用した網膜画像診断システムの開発プロジェクトが、順調に進捗しています。

Q:2019年3月期の方針や目標をお聞かせください。

すでに、バイオテクノロジー企業の米国Athersys, Inc.から体性幹細胞再生医薬品の生産を、また、株式会社セルテクノロジーから歯髄細胞*2を原料とした再生医療等製品に用いるための臨床用マスターセルバンク*3構築に向けた開発および製造を、それぞれニコン・セル・イノベーションが受託しており、生産を本格化しています。さらに、米国Yumanity Therapeuticsとの、ライブセルイメージング技術*4を活用した細胞培養観察装置「BioStation CT」を用いた創薬アッセイ*5の受託開発も決定しており、垂直的な事業立ち上げとなります。

旧2部門の拠点の統合を進めつつ、今後も既存・新規事業ともにスピード重視で積極的な挑戦を続けます。収益拡大が見込める技術に対しては、投資も含めて積極的に布石を打つほか、既存事業にも付加価値の高い製品を投入し、新たな需要を開拓します。

主要製品

生物顕微鏡/細胞培養観察装置/超広角走査型レーザー検眼鏡

ヘルスケア事業部