MONARCH HG

2017.1.10双眼鏡

頼れる道具であること これから10年、20年と使える
時代に左右されない価値を、デザインに落とし込みました。

ニコンらしさを体現した
「本物の道具」を創りたいプロダクトデザイン担当 小林 達也

MONARCH HGのデザインコンセプトは、あらゆる場面で「これさえあれば大丈夫」という、信頼性や安心感を体現することでした。そして、造形の細部や素材にもこだわり、高級感ある製品を目指しました。

シリーズを印象づける、双眼鏡を

これまでブリッジ部分をゴムで覆っていましたが、今回はマグネシウム合金ダイカストを外観に採用しています。ゴムを減らすことで、洗練されたシャープな印象を表現し、薄く軽くすることを狙いました。

マグネシウム合金ダイカストを成型する際、どうしても表面にザラつきが出てしまいます。それを塗装で整えるにあたり、ツヤ感を出して金属らしさを保ちながら、ザラつきを抑えられる塗装処理を何度もトライしました。

併せてグリップのゴムも硬度を上げて形状の精度を高めました。また、ゴムの質感を高めるためにシボ形状や深さなど細部に至るまで何度も調整しました。

ホールディングのデザインアプローチを変える

MONARCH HGでは、手が小さくても握力が弱くても自然に握れるように、ボディー(鏡筒)の直径を細くしています。そのため、従来製品の良さであるエルゴノミクスの思想を残しつつも、取り除ける要素を整理し、スッキリした直線基調のデザインにまとめることができました。

また、従来製品で実現していた、エルゴノミクスを集約したポイントは細い径以外にもあります。

それは、鏡筒の内側に作ったへこみに、親指がフィットするようにしている点です。握るときに一番力を入れる親指の部分をへこませることで、よりしっかりと握ることができます。

また、筒そのものにへこみを設ける検討も行い、どんな握り方にも対応できる形をいくつも検討し、今のシンプルな形に行き着きました。

ボディーと一体感のある、新しいキャップを目指して

本体のみならず付属品との一体感にもこだわりました。
シーンに応じて、「キャップをつける」「つけない」の意見がユーザーによって分かれると考えています。
このことを踏まえてMONARCH HGでは、バンドの代わりに直接ボディーの先端に取り付けるリング方式を採用しています。利用シーンや好みに合わせてキャップ付きのリングと、キャップなしのリングをつけ替えられるようにしました。そして、ボディーの段差をなくし、シームレスでスッキリとした造形を実現しています。

統一された世界観

MONARCH HGには製品を収納する専用のケースを同梱していますが、製品の世界観を統一するため、黒を基調としたシンプルなデザインにまとめています。また、パッケージも今までは製品写真などが入ったものでしたが、今回は一切入れていません。落ち着きがある黒の箱に、会社のロゴと金色の製品ロゴだけを表示しています。

このように、今回はあらゆる部分でMONARCH HGの思想や世界観を統一するため、全てのデザインを刷新しています。

パッケージやケースも含めて、ユーザーにフラッグシップ機らしい雰囲気を感じていただけるとうれしいです。