トップメッセージ

株式会社ニコン 取締役会長 CSR委員会委員長 木村眞琴 株式会社ニコン 取締役社長 兼 社長執行役員 牛田一雄

光の技術で、社会の持続可能な発展に貢献する企業へ

ニコングループの社会的責任(CSR)は、企業理念である「信頼と創造」を事業活動のなかで具現化し、社会の持続可能(サステナブル)な発展に貢献していくことです。この考えのもと、人々の豊かな暮らしを支える製品・サービスを提供するとともに、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」に関する10原則を定める国連グローバル・コンパクトに賛同し、社会課題と誠実に向き合い、事業活動を行ってきました。

その進捗として2016年3月期は、長期環境ビジョンを策定し、2030年をターゲットとした温室効果ガス削減目標などの中期環境目標を定めました。また、サプライチェーンに対する取り組みとして、電子業界のグローバルスタンダードとなっているEICC基準に準拠した「ニコンCSR調達基準」を制定し、調達パートナーの皆様のご協力のもとにCSR調査を開始しました。英国現代奴隷法に対応した情報開示も開始し、国際的な人権問題の解決のために、一層の努力を続けてまいります。公正な取引に関しては、世界全地域において贈収賄防止ガイドラインを完成させグループ内での周知に努めるとともに、競争法に対する教育を主要な事業部門すべてにおいて実施しました。また、多様な社員が活躍できる職場環境を整備するため、グローバル人事施策「FUTURE IN FOCUS」のひとつとして新たな人事評価制度の導入を開始しました。

さらに、2016年6月29日、ニコンは株主総会の承認を経て、「監査等委員会設置会社」に移行しました。この移行により、経営のさらなる透明性の向上、執行責任の明確化と意思決定の効率化を図るとともに、取締役会による監督機能をより一層強化していきます。

このように取り組みを進めていますが、国際社会では、「持続可能な開発目標(SDGs)」が国連加盟国の全会一致で採択されたことでもわかるように、気候変動、資源枯渇、貧困など、さまざまな社会課題が深刻な状況にあり、企業は、その解決に向けてより大きな力を発揮することが期待されています。ニコングループでは数年前に社内プロジェクトを立ち上げ、解決すべき社会課題やニコンが力を発揮できることなどについて検討を行い、医療分野への参入を決めました。世界の人々の健康のために、ニコンの光や画像解析の技術を活かして誠心誠意事業活動を行い貢献していきたいと考えています。既存事業においても、単に装置を提供するだけではなく、お客様にとって無駄なく効率的な良いソリューションを提供し、省資源、省エネルギーに貢献してまいります。

ステークホルダーの皆様には、より一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。