その他の事業

コア技術から、多彩な成果が生まれている。

ニコンは、創業以来、光利用技術と精密技術をベースに社会のさまざまなニーズにお応えしてきました。その成果は、カメラや半導体露光装置、顕微鏡などの他にも、生活や産業に欠かせない製品やシステム、さらには宇宙開発に関わる最先端技術の開発など多岐にわたっています。いつの時代も人々の暮らしや社会の未来を見つめることから、新たな製品や独自の技術が生まれ、事業が広がっています。

カスタムプロダクツ事業

宇宙に向けられた最先端技術。

カスタムプロダクツ事業は、ニコンの先端技術を活かして高度なニーズにお応えしています。そのひとつが宇宙探索の分野であり、代表例は大型光学赤外線望遠鏡「すばる」プロジェクトへの参加です。ハワイ島マウナケア山頂で天体観測を続ける「すばる」には、2つの大型観測装置を納入し、歴史に残るような数々の成果を支えてきました。また、陸域観測技術衛星「だいち」や金星探査機「あかつき」など、多くの人工衛星や探査機に搭載する観測装置の製作に関わっています。宇宙という未知の領域に、ニコンの技術が活かされています。


提供:国立天文台FOCAS(微光天体分光撮像装置)
「すばる」に設置された観測装置。遠方銀河から届くわずかな可視光をとらえて、撮像観測、分光観測、偏光観測などを行います。

ガラス事業

蓄積した技術が活きる光学部品。

ニコンは、日本光学工業として創立した翌年の1918年、光学ガラス製造の研究に着手。現在も高品質な光学ガラスや液晶フォトマスク基板が、原料の熔解から加工まで一貫した工程で製造されています。そして、半導体露光装置の高性能レンズに用いる合成石英ガラスやフッ化カルシウム(蛍石)の製造で蓄積された技術は、レーザー用部品など多彩な光学部品に活かされています。さらに、光学素材や光学部品の分析・計測サービスも行い、多くの分野での品質保証に貢献しています。


光学部品
ニコンの光学素材は高均質性を特長とし、優れた光学的特性を発揮します。さらに、高度な加工技術が高性能光学部品を実現しています。

エンコーダ事業

ロボット技術の進化に貢献。

エンコーダは、産業用ロボットや工作機械などの分野で、回転量や回転角度を検出するのに欠かせないキーパーツです。主力製品のアブソリュートエンコーダは、独自の「M系列」パターンを採用して小型化と高信頼性を実現しています。自動車製造ラインに代表される産業用ロボットに採用されるなど、市場では高い評価と信頼を得ています。また、リニアエンコーダを内蔵したデジタル測長機、ロータリーエンコーダなど幅広いラインナップで、さまざまな産業の発展に大きく貢献していきます。


多回転アブソリュートエンコーダMAR-M40A
反射型の光学系を採用し、高さ約11.85mmという従来品の約2分の1の薄型化を実現。コンパクトな形状は、小型ACサーボモータへの搭載に最適です。

メガネレンズ事業

快適な視界を提供する光学技術。

ニコンは、目とメガネレンズについて半世紀以上にわたり研究し、最先端技術を応用して数々の画期的な製品を開発してきました。遠近両用レンズ「プレシオ・ライフ」はライフスタイルの変化に対応して、パソコンや携帯電話の画面がより広く、より楽に見えるように設計されたレンズです。メガネレンズ専用コーティング「シークリア ブルー」は屋外でのまぶしさやモニター画面のちらつきをおさえて快適な視界を提供します。メガネレンズ事業は、エシロール・インターナショナルとの合弁会社ニコン・エシロールが担当しています。


シークリア ブルー
メガネレンズの透明さを維持しながら、まぶしさやちらつきの原因となる短波長可視光(青色光)を10%カットするメガネレンズ専用コーティング。