Verily Life Sciencesと糖尿病による眼疾患を対象としたMachine Learning(機械学習)活用ソリューション事業で戦略的提携を締結

2016年12月27日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)、および子会社Optos Plc (CEO:Robert Kennedy、本社:英国、以下「Optos」)は、Verily Life Sciences LLC (CEO:Andy Conrad、本社:米国、以下「Verily社」、旧Google Life Sciences)と、Machine Learning(機械学習)を活用した網膜画像診断領域における戦略的提携を締結しました。3社で新たな技術やソリューションを共同開発し、眼科医・検眼医、糖尿病専門医などへの簡易な診断ソリューションを提供することで、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の早期発見・治療に貢献します。

糖尿病網膜症と糖尿病黄斑浮腫は成人における失明の主要原因の一つですが、スクリーニング検査を行うことで進行や失明を防ぐことができる疾患です。世界保健機関(WHO)によると、世界の多くの地域で糖尿病患者が急速に増加しており、特に低・中所得国では劇的とも言える患者数の増加が見られます。その結果、視覚障害の患者数も今後さらに増加し、かつ視覚障害の疾病管理の必要性も一層高まることが予想されています。

今回、ニコン、OptosとVerily社は多くの国々における独占的な提携を締結し、この提携を通じて、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫の早期発見から治療におけるMachine Learning活用の検査・診断用ソリューションを3社の先進的な技術をいかして共同開発します。今回の提携により、ニコンの強みである光学技術、精密制御、および精密機器の量産技術、Optos独自の超広角(Ultra-Widefield)技術および眼科診断市場における強力な事業基盤に、Verily社の傑出したMachine Learning技術を組み合わせることが可能になります。その結果、眼疾患の診断・治療の発展および、多くの患者の予後管理に貢献できる革新的なソリューションを提供できると考えています。

糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫について

糖尿病網膜症は、網膜の血管が継続的に損傷を受けることにより眼の機能に障害が生じる疾患です。糖尿病患者の間ではもっとも多くみられる眼疾患であり、成人における視覚障害、失明の主要原因の一つです。適切な治療介入がない場合は、自覚症状がないまま、不可逆的な視覚障害が生じ始める段階まで進行してしまう恐れがあります。

糖尿病黄斑浮腫は、糖尿病網膜症の合併症で黄斑部に血液中の成分が漏れ出すことによって黄斑部がむくむ眼疾患です。

いずれの疾患も、早期発見と治療により視覚障害・失明のリスクを大幅に低減できるため、発症前のスクリーニング検査を効果的に行うことが非常に重要になります。

Optosについて

Optosは、ニコンが2015年に完全子会社化した、網膜画像診断機器市場における代表的な企業です。網膜の82%を一度に撮影することができる独自の超広角(Ultra-Widefield)技術および高画質イメージ生成(optomap®)の組み合わせに圧倒的な優位性があります。また、先進国の眼科医・検眼医領域における強力な事業基盤も本プロジェクトで活用されます。

Verily社について

Verily社は、最新の科学技術を活用しながら、健康と生命科学に関する重要課題に取り組む、ライフサイエンス研究と技術開発を行う組織です。データ整理およびデータ分析における比類のない強みと、科学的な知見、および高度な製品開発力を組み合わせることにより、Verily社はより深く広範な健康データを収集するためのツールとプラットフォームの開発、およびそれらのデータが行動や意思決定に結びつくよう、使いやすく体系化するための基盤の構築、という2つの目標に向けてまい進しています。Verily社は、各専門分野の深い知識とリソースを活用するために、ライフサイエンスや医療機器分野における先進的な企業や政府機関と提携し、イノベーションの加速や早期展開を進めています。

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