ナノメートルレベルの動態観察に対応

ニコン超解像顕微鏡「N-STORM 4.0」の発売について

2015年3月19日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンインステック(社長:木村 高、東京都港区)は、ナノメートルレベルの動態観察に対応した超解像顕微鏡「N-STORM」の新製品、「N-STORM 4.0」の販売を2015年5月より開始します。
なお、本製品は光学顕微鏡の最先端技術学会「Focus On Microscopy」(3月29日~4月1日、於:ドイツ ゲッティンゲン)に出展します。

発売概要

製品名 超解像顕微鏡「N-STORM 4.0」
販売開始時期 2015年5月末

開発の背景

当社は、従来の光学顕微鏡の解像限界(200nm)の約10倍という高い分解能を実現した超解像顕微鏡「N-STORM」※1を2010年5月に発売し、この分野における実績を築いてきました。
超解像分野の研究者が2014年ノーベル化学賞を受賞したことにより、生命科学分野における超解像イメージングへの期待がますます高まる中、従来の「N-STORM」では取得困難であったミトコンドリアの分裂・結合のような生命現象を超解像イメージングで取得可能となる「N-STORM 4.0」を開発しました。

主な特長

1. 超解像(ナノメートルレベル)での動態観察

sCMOSカメラ※2採用により撮像速度を従来比約10倍に向上させることで、従来、「分単位」だった一枚あたりの撮像時間を「秒単位」※3にまで短縮し、観察対象の動態を約20nmの解像度で撮像できるようになりました。

2. 超解像画質の向上

「N-STORM」の画像構築には1分子の点像の集合を使うため、画質の向上においては単位面積当たりの点の密度を高めることが必要となります。レーザー照射方式の改良および撮像フレーム数を増やすことで、点密度の高い、より鮮明な画像が構築できるようになりました。
さらに、撮影モード「Wide-view」では、撮影エリアが従来比4倍(80μm×80μm)に拡大し、広範囲な超解像観察が可能となりました。

「N-STORM 4.0」と従来の「N-STORM」同条件における画像比較

[写真]
「N-STORM 4.0」での蛍光観察
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従来の「N-STORM」での蛍光観察

観察対象:BSC-1※4細胞のTubulin※5をAlexa Fluor® 647で染色、撮影時間:20秒

  • *Alexa Fluor はThermo Fisher Scientific, Inc.の登録商標です。

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