史上最大25倍ズーム範囲を実現した研究用システム実体顕微鏡「SMZ25」、
光学性能を向上させズーム範囲を拡大した「SMZ18」を発売

2013年5月13日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)は、史上最大25倍ズーム範囲を実現した研究用システム実体顕微鏡「SMZ25」、光学性能を向上させズーム範囲を拡大した「SMZ18」を発売します。
従来品と比べ大幅にズーム範囲を拡大するとともに、解像力を飛躍的に向上させることで、個体全体から微細構造まで実体顕微鏡1台で観察でき、医学・生物分野や工業分野の様々な領域において、スムーズな観察、作業環境を提供します。

「SMZ25」発売概要

商品名 研究用システム実体顕微鏡「SMZ25」
価格 電動落射蛍光セット ¥3,724,350~(税別 ¥3,547,000~)
電動反射明視野セット ¥1,887,480~(税別 ¥1,797,600~)
(価格は仕様により異なります)
発売予定 2013年6月3日

「SMZ18」発売概要

商品名 研究用システム実体顕微鏡「SMZ18」
価格 落射蛍光セット ¥2,969,400~(税別 ¥2,828,000~)
反射照明プレーンスタンドセット ¥874,125~(税別 ¥832,500~)
(価格は仕様により異なります)
発売予定 2013年6月3日
研究用システム実体顕微鏡「SMZ25」
電動落射蛍光セット
研究用システム実体顕微鏡「SMZ18」
反射照明プレーンスタンドセット

開発の背景

実体顕微鏡は左右独立した光学系をもち、観察対象物を肉眼で見るように、立体的に観察できることから、生物・医学から工業まで、幅広い分野にわたり使用されています。
生物・医学分野のなかでも、発生生物学や遺伝学、分子細胞生物学では、生物の個体・組織・細胞の相互関係を解明することが普遍的な課題になっています。この課題を解決するには、個体全体を観察できる広い視野と微細構造まで観察できる高い解像力や、明るい蛍光性能が求められます。
ニコンはこのような研究者のニーズにこたえ、実体顕微鏡の最大ズーム比を実現した電動ズーム内蔵モデルの「SMZ25」と、優れた光学性能を備えた手動ズームモデルの「SMZ18」を開発しました。

主な特長

1. 圧倒的なズーム比と高い解像力を両立

新開発のズーム光学系により、実体顕微鏡史上最大※1のズーム比25倍(0.63-15.75x)と開口数(NA)0.156※2の高い解像力を両立しました。これにより、例えば、サイズの大きな生物試料の全体像から細胞の微細構造まで、他の高倍率観察用の顕微鏡に置き換えることなく、実体顕微鏡1台で観察することが可能です。

ズーム最低倍率0.63倍においては観察時の実視野が35mm※3となるため、モデル生物の選別作業時に使用される35mmディッシュの全体をとらえることができます。また、新開発の高性能対物レンズにより、ズーム高倍率において、これまで実体顕微鏡では解像が難しかった数μmの細胞の微細構造も、観察が可能です。

アオハムシダマシの1種(SHR Plan Apo1×、SMZ25使用時)サンプル提供: 日本昆虫協会

2. 明るく高コントラストな蛍光像

新開発の落射蛍光装置にフライアイレンズを採用することで、低倍率での観察時も視野周辺部まで明るく、照明ムラのない蛍光観察を可能にしました。また、ズームボディーのレンズに短波長域透過率が高く自家蛍光の少ない硝材を使用しているため、ノイズが少なく、鮮明でコントラストの高い蛍光画像が得られます。

3. 豊富なアクセサリー

生物・医学分野から工業分野まで、多様な観察方法や用途に対応するため、照明装置、ベース、スタンドを幅広く取り揃えています。
「SMZ25」においては画像統合ソフトウェア「NIS-Elements」(別売)を使用することで、厚みのあるサンプル全体に焦点の合った画像(EDF:Extended Depth of Focus)の構築や、長時間の経過観察(タイムラプス観察)を行うことも可能です。
また、カメラコントロールユニット「DS-L3」(別売)との組合せでは、倍率や透過照明の明るさ、などの顕微鏡情報を液晶モニターに表示し、撮影条件をタッチパネルで設定することもできます(「SMZ25」「SMZ18」ともに可能)。

4. 高い操作性

透過照明ベースを薄型にし、試料準備やディッシュ交換の作業を容易にしました。また、透過照明ベースにニコンが開発したOCC照明を内蔵しており、ITO膜やゼブラフィッシュなどの透明な試料・標本でも、高いコントラストで観察することができます。
さらに「SMZ25」には操作性を追求した専用リモートコントローラーを付属。コントローラーの左右側面には顕微鏡本体と同じような操作感の得られるフォーカスノブを配置し、ズーム倍率変更、透過光源の明るさ調整、デジタル画像撮影など一連の操作も手元で行えます。

主な仕様

  SMZ25 SMZ18
総合倍率(10x接眼レンズ使用時) 3.15x-315x
(使用対物レンズにより異なる)
3.75x-270x
(使用対物レンズにより異なる)
ズーム本体 光学系 平行系(ズーム変倍式) 平行系(ズーム変倍式)
ズーム範囲 0.63x-15.75x 0.75x-13.5x
ズーム比 25:1 18:1
ズーム駆動方式 電動 手動
開口絞り 本体内蔵 本体内蔵
コントローラー リモートコントローラー -
対物レンズ
(開口数(NA)/作動距離mm)
0.5x 0.078/71 0.075/71
1x 0.156/60 0.15/60
1.6x 0.25/30 0.24/30
2x 0.312/20 0.3/20
鏡筒 傾角鏡筒/低アイレベル三眼鏡筒
落射蛍光装置(フィルター装着数) 電動/手動蛍光フィルターターレット(4個)
ベース・スタンド LED透過照明ベース/ファイバー透過照明ベース
反射照明用プレーンベース
反射照明用プレーンスタンド(SMZ18専用)
反射照明装置 同軸落射照明/LED リング照明
LEDリングファイバー照明
フレキシブルダブルアームファイバー照明
透過照明装置 LED透過暗視野ユニット/透過偏光装置

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