PRESS RELEASE/報道資料

完成度を極めたニコンデジタル一眼レフカメラの次世代フラッグシップモデルデジタル一眼レフカメラ「ニコン D4」を発売

2012年1月6日


デジタル一眼レフカメラ「ニコン D4」
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G 装着時

株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:五代 厚司、東京都港区)は、ニコンデジタル一眼レフカメラの新たなフラッグシップモデルとなる、「ニコン D4」を発売します。なお、ニコンは、1月10日(火)~13日(金)、米国ネバダ州・ラスベガスで開催される「2012インターナショナルCES (The 2012 International CES®)」に「D4」の実機を展示し、一般公開します。

「D4」は、新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサー(撮像サイズ36.0×23.9mm)と、ハイスペックなデジタル一眼レフカメラに最適化した新画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載し、高精細・高画質と同時に優れた高速性能を実現した、ニコンデジタル一眼レフカメラの次世代フラッグシップモデルです。有効画素数は16.2メガピクセル。撮像感度域はISO 50相当からISO 204800相当までと極めて広く、幅広い輝度状態で高画質を提供します。

新開発の91Kピクセル(約91,000ピクセル)RGBセンサーによって、「アドバンストシーン認識システム」の精度をより高め、光学ファインダー使用時にも人物の顔認識を可能としました。また、AF、AE、i-TTL調光、AWBなどの制御精度も一段と向上しています。51点AFシステムは、初動速度と低輝度の被写体への対応力を一段と高めるとともに、11点のフォーカスポイントはf/8対応とすることで、超望遠NIKKORレンズとテレコンバーター(2.0×)の組み合わせ使用時にも高精度なAFを可能にしています。動画撮影機能「マルチエリアモードフルHD Dムービー」は30fpsのフルHDに対応しており、3つの動画フォーマットを作画意図に応じて適宜使い分けできます。

「D4」は次世代高速メモリーカード「XQDメモリーカード」、高速なコンパクトフラッシュカード「UDMA7」に対応し、メモリーカードへの書き込み速度が向上しました。また、「D4」は有線LAN機能の搭載に加え、無線LANでの高速転送を実現する新開発の小型ワイヤレストランスミッター「WT-5」(別売)にも対応しています。さらに、カメラ内でIPTC(国際新聞電気通信評議会)情報の付加機能も搭載するなど、数々の新機能によってプロフェッショナルユーザーの効率的なワークフローをサポートします。

発売概要

商品名 デジタル一眼レフカメラ「ニコン D4」
価格 オープンプライス
発売予定 2012年3月15日(「2月16日」を変更しました。2012年2月7日変更)

開発の背景

ニコンは2007年、新開発のFXフォーマットのCMOSセンサーを搭載し、当時のデジタル一眼レフカメラとは一線を画す高画質・高感度・高速性能を持つ「D3」をニコンのフラッグシップモデルとして発売しました。翌2008年12月には、有効画素数24.5メガピクセルの中判デジタルカメラ同等の高画質性能を持った「D3X」、さらに2009年には、常用感度ISO 200~12800や動画機能を搭載するなど、新たな映像表現の可能性を提案する「D3S」を発売しました。「D3」シリーズの優れた性能は、「D3」が日本の「カメラグランプリ2008 大賞」、欧州の「TIPA (Technical Image Press Association) ベストプロフェッショナルデジタル一眼レフカメラ2008」、「EISA (European Imaging and Sound Association) プロフェッショナルカメラ オブ ザ イヤー 2008-2009」と国内外の主要アワード三冠受賞という偉業を成し遂げ、その後、「D3X」、「D3S」も各種アワードを受賞するなど、高く評価されました。また、耐久性と信頼性の高さは、NASAから発注された「D3S」が特別な改良が加えられることなく納品され、国際宇宙ステーション(ISS)内の撮影機材として使用されていることでも証明されています。

ニコンのフラッグシップモデルとして、映像表現をリードしてきた「D3」シリーズの基本性能を踏襲しつつ、プロフェッショナルフォトグラファー、ハイアマチュアフォトグラファーの撮影の現場から寄せられた、貴重な要望の数々を反映し、機能や性能を極限まで高めたデジタル一眼レフカメラとして、次世代フラッグシップモデル「D4」を開発しました。

「D4」の主な特長

  1. 新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサー
    ISO 50相当からISO 204800相当までの幅広い撮像感度域

    ニコン新開発のFXフォーマットCMOSセンサー(撮像サイズ36.0×23.9mm)を搭載しています。綿密なシミュレーションを重ねて高度なバランスを実現した、有効画素数16.2メガピクセルとFXフォーマットCMOSセンサーにより、さまざまな光の条件下で、高い解像感の極めて良好な画質を提供します。「D3S」よりも高画素でありながら、データ読み出し速度の向上を実現しました。常用感度域は、ISO 100~12800まで拡大し、さらに、ISO 50相当までの減感、ISO 204800相当までの増感ができ、幅広い輝度状態で、撮影ができます。

  2. 優れた高速処理能力を実現する新画像処理エンジン「EXPEED 3」

    新画像処理エンジン「EXPEED 3」の搭載により、さらなる高画質化、処理速度の向上を実現し、忠実な描写力と鮮やかな色再現、広いダイナミックレンジを表現します。静止画の暗いシーンでの高感度撮影では、高度なノイズ低減処理で、鮮鋭感を保持しつつ効果的にノイズを抑えます。動画では特別なノイズ低減処理により、低輝度下でも鮮明さとシャープな輪郭を保つことが可能です。また、「EXPEED 3」はさまざまタスクを高速処理することで、エネルギー効率が良く、省電力設計にも大きく貢献しています。

  3. 91KピクセルRGBセンサーでより精度を高めた「アドバンストシーン認識システム」

    光学ファインダーを使った撮影時の顔認識を実現した、「アドバンストシーン認識システム」を採用しています。新開発の91Kピクセル(約91,000ピクセル)RGBセンサーが人物の顔を認識し、オートエリアAFでは人物への合焦率をさらに向上させました。「3D-RGBマルチパターン測光III」では、画面内に人物の顔があるシーンで顔の明るさを考慮した露出制御を実現し、逆光時にも最適な顔の明るさを再現します。さらに、約91,000ピクセルの高画素を駆使するこの測光センサーは、その高い解像力で撮影シーンの極めて詳細な分析を可能にしており、AF、AE、i-TTL調光、AWBなどの制御精度を一段と高めています。

    • ファインダー内の表示で顔認識の制御を確認することはできません。
  4. 進化を遂げた51フォーカスポイント高速・高精度AF

    「D4」の51フォーカスポイントAFシステムは、新開発のアドバンストマルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュールを採用し、さらなる高速、高精度、優れた低輝度性能を実現しています。
    中央部15点のフォーカスポイントには水平・垂直両方向の位相差を検出するクロスセンサーを採用しています。51点のすべてのフォーカスポイントがf/5.6に対応しており、クロスセンサーもその性能をフルに発揮します。ファインダーを通して人の目で被写体を認識できる限界に近い -2 EV(ISO 100・20℃)という低輝度時でも、すべてのAF NIKKORレンズで高速かつ正確なピント合わせができます。さらに、11点(中央部5点+中段左右各3点)のフォーカスポイントはf/8に対応。スポーツ撮影などでよく使用される超望遠のNIKKORレンズとテレコンバーター(2.0×)の組み合わせで合成F値がf/8になる場合でも、高精度なピント合わせができます。
    また、新アルゴリズムの採用によってAF初動をより高速化しており、決定的な瞬間をこれまで以上に、確実にシャープに捉え、特にスポーツシーンの撮影に有効です。また、この高速AFにより、FXフォーマットでAF・AEが追従する約10コマ/秒の高速連続撮影が可能です。

    • CIPAガイドライン準拠。AFモードがAF-C、露出モードがSまたはM、1/250秒以上の高速シャッタースピードで、その他が初期設定のときの値。
  5. 3つの撮像範囲が選択できるマルチエリアモードフルHD Dムービー

    シャッターボタンの近くに専用の動画撮影ボタンを配置し、静止画撮影と同様の感覚でスムーズに動画撮影の開始、停止ができます。1920×1080/30 fpsのフルHDに対応しており、映像圧縮にはH.264/MPEG-4 AVC方式を採用。動画最長記録時間は29分59秒※1。動画撮影時の撮像感度はISO 200から、高感度側は静止画撮影時と同様にISO 204800相当までの増感にも対応しています。

    また「D4」は、作画意図に応じて「FXベースの動画フォーマット」※2「DXベースの動画フォーマット」「1920×1080 30fps/25fps/24fps クロップ」の3つの撮像範囲から1つを選んで、フルHD動画の撮影ができます。「FXベースの動画フォーマット」は大きな撮像素子を活かして、美しいボケ味を重視した表現が可能。「DXベースの動画フォーマット」と「1920×1080 30fps/25fps/24fps クロップ」の撮像範囲は、焦点距離の短いレンズで被写体をより大きく写せます。特に「1920×1080 30fps/25fps/24fps クロップ」は、FXベースの動画フォーマット時の焦点距離の約2.7倍に相当する画角となり、1台のカメラで3つの撮像範囲を使い分けることで、DXレンズを含むNIKKORレンズラインナップと連携してより自由な映像表現が可能です。
    また、ステレオ録音ができる外部マイク入力端子を搭載。ヘッドホン端子も装備しており、ステレオヘッドホンで音声の確認が可能です。

    • ※1〔画像サイズ/フレームレート〕、〔動画の画質〕の設定によっては最長20分
    • ※2動画のアスペクト比は、フォーマットにかかわらず、16:9となります。画像サイズ/フレームレートが640×424 30fpsまたは640×424 25fpsの場合、アスペクト比は3:2となります。
  6. 撮影スタンバイから転送までのスムーズなワークフローを実現

    「D4」はワークフロー全体のさらなる高速化を実現しています。起動時間は約0.12秒※1、レリーズタイムラグは約0.042秒※1の優れた高速レスポンスを達成しています。また、高速な次世代メモリーカード「XQDメモリーカード」に対応することで、RAW撮影時でも10コマ/秒で最大約100コマの連続撮影※2が可能です。また、「XQDメモリーカード」とコンパクトフラッシュカード各1枚を同時にセットし、スムーズなデータのハンドリングを実現するダブルスロットを搭載しています。さらに、USB3.0に対応したXQDカードリーダー※3を使用すると、撮影画像のPCへの高速転送が実現し、プロフェッショナルユーザーのワークフローを大幅に短縮します。

    • ※1CIPAガイドライン準拠
    • ※2SONY XQDメモリーカードH-series(QD-H16G、QD-H32)使用、画質モード:圧縮RAW/12ビット記録、当社測定条件による。
    • ※3SONY MRW-E80使用、ソニー測定条件による
  7. 小型でカメラへの接続が簡単な新ワイヤレストランスミッター「WT-5」(別売)に対応


    ワイヤレストランスミッター「WT-5」

    「D4」は有線LAN機能の搭載に加え、無線での高速転送を実現する、新開発のワイヤレストランスミッター「WT-5」に対応しています。また、カメラ内でのIPTC(国際新聞電気通信評議会)情報の付加機能も搭載するなど、プロフェッショナルユーザーのワークフロー効率化をサポートします。
    新開発の「WT-5」は、カメラから電源供給を受けることで本体の小型化を実現しました。対応規格、IEEE802.11a、b、gに加え、11n(1×1)を新規採用しており、従来機「WT-4」の2倍の速度でのデータ転送が可能です。ウェブブラウザを使用して、パソコンやスマートフォンからカード内画像の一覧表示や簡易カメラコントロール、ライブビュー、動画撮影などができるHTTPモード、1台のカメラをマスターとして10台までの「D4」(それぞれ「WT-5」を装着)を連動させてレリーズできる連動レリーズ等の便利な機能を備えています。

    • ワイヤレストランスミッター「WT-4」も使用可能です。
  8. 大幅な処理時間の短縮を実現した「Capture NX2 Ver.2.3」の提供

    「D4」の発売に先立ち、画像編集ソフトウェア「Capture NX 2(キャプチャー エヌエックス ツー)」の「Ver.2.3」へ無償アップデート、およびトライアル版の提供を昨年12月20日から開始しました。
    この「Ver.2.3」では、従来の直感的な操作で画像編集ができる特長に加えて、画像処理アルゴリズム等の高速化により、大幅な処理時間の短縮を実現しました。また、Mac OS、Windows7およびWindows Vista 64 bit版OSのネイティブ環境にも対応し、より快適な動作が可能です。

その他の機能・特長

  • 約40万回のレリーズテストをクリアーする高い耐久性
  • マグネシウム合金採用の高剛性、高耐久性ボディー
  • O-リングやパッキン等を使い分けた効果的なシーリングによる高い防塵・防滴性能
  • 静止画ライブビュー時、ミラーの動作音、シャッター音が発生せず、ほぼ無音で撮影できる「無音撮影」
  • 設定した撮影間隔で自動的に撮影した静止画をつないで、通常再生の24~36000倍速の動画として記録できる「微速度撮影」
  • 縦位置撮影、横位置撮影の両方に最適化した操作系
  • 低照度下での操作系の視認性を高めるボタンイルミネーション
  • ガラスペンタプリズム使用、FXフォーマット時、視野率約100%、倍率約0.7倍の高性能ファインダー
    • 50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0m-1のとき。
  • ファインダーで確認できる、FXフォーマット、5:4、1.2×、DXフォーマットの4種類の静止画撮像範囲
  • 保護ガラスと液晶パネルの一体構造で内面反射を抑えた、約92万ドット、広視野角、強化ガラス採用の3.2型液晶モニター
  • 液晶モニターやファインダー内で水平方向および前後の傾きが確認できる水準器表示
  • 10K(ケルビン)単位で設定可能なホワイトバランス、静止画ライブビュー撮影時に撮影用ホワイトバランスとモニター用ホワイトバランスを個別に設定可能

デジタル一眼レフカメラ「ニコン D4」の主な仕様

型式 レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
レンズマウント ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付)
有効画素数 16.2メガピクセル
撮像素子方式 36.0×23.9mmサイズCMOSセンサー、ニコンFXフォーマット
記録画素数※1
(ピクセル)
4928×3280(L)、3696×2456(M)、2464×1640(S)
画質モード
  • RAW※212ビット/14ビット(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮)
  • TIFF(RGB)
  • JPEG-Baseline準拠、圧縮率(約):FINE(1/4)、NORMAL(1/8)、BASIC(1/16)サイズ優先時、画質優先選択可能
  • RAWとJPEGの同時記録可能
記録媒体 XQDメモリーカード、コンパクトフラッシュカード(Type I、UDMA対応)UDMA7
ISO感度
(推奨露光指数)
ISO 100~12800(1/3、1/2、1ステップ)、ISO 100に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 50相当)の減感、ISO 12800に対し約0.3、0.5、0.7、1段、2段、3段、4段(ISO 204800相当)の増感、感度自動制御が可能
動画機能 記録画素数/フレームレート(標準/高画質選択可能)
1920×1080:30p/25p/24p、1280×720:60p/50p/30p/25p、640×424:30p/25p、1920×1080クロップ:30p/25p/24p
  • 60p:59.94fps、50p:50fps、30p:29.97fps、25p:25fps、24p:23.976fps
最長記録時間:29分59秒、(〔画像サイズ/フレームレート〕、〔動画の画質〕の設定によっては最長20分)ファイル形式:MOV
映像圧縮方式:H.264/MPEG-4 AVC
録音装置:内蔵モノラルマイク、外部マイク使用可能(ステレオ録音)、マイク感度設定可能
感度:感度自動制御範囲をISO 200~12800またはISO 200~Hi4に設定可能
動画機能:インデックスマーキング、微速度撮影
液晶モニター 3.2型TFT液晶、約92万ドット(VGA)、視野角170°、視野率約100%、 明るさ調整可能、照度センサーによる液晶モニター自動明るさ調整
電源 使用電池:Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL18 1個使用
ACアダプター:ACアダプターEH-6a(パワーコネクターEP-6と組み合わせて使用)(別売)
寸法(WxHxD) 約160×156.5×90.5mm
質量 約1340g(バッテリーおよびXQDカードを含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーを除く)
約1180g(本体のみ)
主な付属品 Li-ion リチャージャブルバッテリーEN-EL18、バッテリーチャージャー MH-26、USBケーブルUC-E15、ストラップAN-DC7、ボディーキャップ BF-1B、アクセサリーシューカバーBS-2、アイピースDK-17、バッテリー室カバーBL-6、USBケーブルクリップ、ステレオミニプラグケーブル用端子カバーUF-2、ViewNX 2 CD-ROM
  • ※1FXフォーマットの場合
  • ※2復元には、「D4」に対応した最新のViewNX 2、Capture NX 2(別売)が必要です。「D4」のカメラ内でRAW現像することもできます。
  • 仕様中のデータは、すべて常温(20℃)、フル充電バッテリー使用時のものです。
  • 本製品に付属のバッテリーチャ-ジャーMH-26を海外で使う場合には、別売の電源コードが必要です。別売の電源コードにつきましては弊社サービス機関にお問い合わせください。
  • CompactFlash(コンパクトフラッシュ)は、米国SanDisk社の登録商標です。
  • XQDは、ソニー株式会社の登録商標です。
  • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Mac OSは、米国Apple, Incの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • その他の会社名、製品名は、各社の商標、登録商標です。

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