生物学、医学、薬学など各種研究現場で研究者の要望を満たす倒立顕微鏡研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti」の発売について
2007年11月1日

株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、生きた細胞の観察、画像取得やその解析ができる研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti」を国内で、2007年12月1日から発売します。生きた細胞(ライブセル)の最先端研究分野で、行われているさまざまな研究のユーザーの要望に対応した顕微鏡です。なお、本商品は、「Neuroscience(ニューロサイエンス)」(11月3日~7日、於:米国サン・ディエゴ)、「日本分子生物学会」(12月11日~15日、於:パシフィコ横浜)に出展します。
発売概要
| 商品名 | 研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti」 |
|---|---|
| 価格 | Ti-E PFS蛍光位相差セット 497万円~(税込521.85万円~)(仕様により異なります) |
| 発売予定日 | 国内: 2007年12月1日 米国・欧州:「ニューロサイエンス」出展後、順次発売 |
| 販売予定数 | 初年度2,000台 |
発売のねらい
生物が持つ遺伝情報であるゲノム情報の解読以降、細胞を対象とした研究は、さまざまな分野へ裾野を広げつつあり、多様な機能性蛍光タンパクの開発に伴い、細胞を対象とした定量的で、効率的な実験装置が望まれています。また、細胞を長期間観察して、機能解析を行うスクリーニングをベースとしたタイムラプス観察の要望は、製薬会社などによる研究用途だけでなく、個人レベルでの研究にも広がりをみせています。そのため顕微鏡には、高速性や実験操作の容易性、長時間の安定観察性能などが、必要とされます。
今回発売する研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti」は、自動焦点維持装置を電動の標準機として、さらに高速性や実験操作性、画像解析ソフトを含めたトータルソリューションをユーザーに提供することで、生物学、医学、薬学など各種研究の現場で、研究者の要望を満たす顕微鏡です。
主な特長
- 顕微鏡画像の高速制御・高速取得を実現
電動ステージ、蛍光フィルタ切り替えなど、個々の電動製品の動作速度を向上したことにより、観察者には快適な操作を可能とし、観察細胞には短時間観察で、ダメージを最小限にできます。また、これら速度の改善により、顕微鏡画像データの高速制御・高速取得が可能になりました。
- 長時間観察や投薬時のフォーカスずれを解消
ニコン独自の自動焦点維持装置「パーフェクトフォーカスシステム(PFS)」とニコンの画像統合ソフトウエアである「NIS-Elements」を組み合わせることにより、長時間観察やタイムラプス観察時に、問題となるフォーカスずれを解消しました。
- 直感的でわかりやすい操作性
顕微鏡本体に、使用頻度の高い電動の操作ボタンを配置。また、装着の対物レンズや光路内に装備されている蛍光フィルタなど、顕微鏡の状態を前面のディスプレイで、容易に確認することができます。
- 最先端のアプリケーションに対応
多彩な蛍光照明装置を選択でき、各分野の研究に最適なシステムを構築できます。1分子の画像まで、的確に捉えることができる全反射照明装置(TIRF: Total Internal Reflection Fluorescence)は、新開発のレーザーの照射角を記憶できる電動TIRFユニットを備え、斜光照明や蛍光・TIRF画像の切り替えも容易に行えます。また、細胞の特定部位に任意の波長を照射できるフォトアクチベーションユニットで、蛍光たんぱく質の蛍光色変化を観察することができ、入り組んだ神経細胞のマーキングや分子の動態観察など、研究の幅を広げることができます。
- 優れた光学性能を実現
外部位相差ユニットを新開発し、TIRF対物レンズ/NA 1.49など高NAレンズを明るい蛍光性能を確保したうえで、高画質な位相差画像を取得できます。
「SプランフルオールELWD対物レンズシリーズ」は、新開発の広帯域マルチコートを採用し、近紫外から近赤外まで高い透過率を実現し、セミアポクラスの色収差とすることで、対物性能を格段に向上することができました。また、位相差観察では、ニコン独自のアポダイズド位相差対物を搭載し、細胞の微細部分まで高コントラストで観察できます。
主な仕様
研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti」
| モデル | Ti-E | Ti-U | Ti-S | |
|---|---|---|---|---|
| 本体部 | 本体 | 3層ボックススタイル | ||
| ポート | 4(観察, 左ポート,右ポート,右ポート80/観察20) | 4(観察, 左ポート,右ポート, AUX) | 2(観察,左ポート80/観察20) | |
| 電動ポート切替え | 手動ポート切替え | 手動ポート切替え | ||
| 照準機構 | レボルバ電動上下動 | レボルバ手動上下動 | レボルバ手動上下動 | |
| 中間変倍 | 1×/1.5× | 1×/1.5× | - | |
| 鏡筒部 | 鏡筒 | 双眼傾角鏡筒 傾斜角15°~45°可変, TD双眼鏡筒, TS双眼鏡筒 | ||
| 鏡筒ベース | サイドポート付鏡筒ベース, 外部位相差付鏡筒ベース, 標準鏡筒ベース | |||
| 接眼レンズ | CFI接眼レンズ10×, 12.5×, 15× | |||
| 照明支柱 | 100Wハロゲンランプ支柱(チルト機構付), 30Wハロゲンランプ支柱 | |||
| レボルバ | 電動DIC6レボ, 手動6レボ, 手動DIC6レボ, PFS内蔵電動DIC6レボ | |||
| コンデンサ | ELWDコンデンサ, LWDコンデンサ, HMCコンデンサ, ELWD-Sコンデンサ, 高倍コンデンサ, 暗視野コンデンサ, CLWDコンデンサ | |||
| ステージ | エンコーダ付き電動ステージ, 電動ステージ ― ストローク(X)110×(Y)75mm タテハンステージ ― ストローク(X)70×(Y)50mm メカニカルステージ/プレーンステージと組合せて― ストローク(X)126×(Y)84mm |
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| 蛍光装置 | 落射蛍光装置(視野絞り、芯出し) ノイズターミネータ付電動フィルタターレット, ノイズターミネータ付手動蛍光フィタターレット 電動励起フィルタホイール, 電動吸収フィリタホイール |
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| 微分干渉装置 | コントラスト調整:セナルモン方式(ポラライザの回転による) 対物レンズ側プリズム:対物レンズ個別方式(レボルバに挿入) コンデンサ側プリズム:NA区分方式 |
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