バイオ関連事業を拡大。ライブセルを扱うすべての方に提案する新ソリューション「BioStation(バイオステーション)シリーズ」の開発について
2006年6月14日
株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、ライブセル(生きた細胞)を扱う研究者や企業・大学・研究開発機関に、細胞を安全かつ安定的に培養して、細胞の品質管理を容易にする細胞培養観察装置「BioStation CT」(Cell Tracking)と、ある一定時間を決めてライブセルを撮影して、その画像をつなぎ合わせることによって、細胞の動きを動画として観察できる細胞タイムラプスイメージング装置「BioStation IM」(cell IMaging)を開発。これらの新たなソリューションを提案することで、バイオ関連事業を拡大していきます。なお、本商品は、「第20回国際生化学・分子生物学会議」(日時:2006年6月18日~23日、場所:国立京都国際会館、京都宝ヶ池プリンスホテル)に参考出展します。

細胞培養観察装置「BioStation CT」

細胞タイムラプスイメージング装置「BioStation IM」
(パソコンの画面はハメ込み合成:20x対物で撮影した 「ヒト子宮顎癌由来の細胞株(Hela細胞)」)
発売概要
| 商品名 | 細胞培養観察装置「BioStation CT」 細胞タイムラプスイメージング装置「BioStation IM」 |
|---|---|
| 発売時期 | 2006年度下半期 |
| 価格 | 未定 |
開発の背景
ゲノムやプロテオーム※1などの研究が盛んになるなか、バイオサイエンス分野では、ライブセル(生きた細胞)の観察に注目が集まっています。現在でも、細胞内のタンパク質機能解析などの研究は行われていますが、今後は特に再生医療や創薬などの分野において、ライブセルを利用した研究や産業化が、ますます活発に行われると予想されます。
ニコンは長年培ってきた基幹技術である顕微鏡技術を生かして、今後急速な成長が見込まれるライブセルを扱う領域に対して、市場のニーズに適合した提案型商品である細胞培養観察装置「BioStation CT」と細胞タイムラプスイメージング装置「BioStation IM」を開発、細胞を扱うすべての方に新たなソリューションを提案していきます。
- ※1プロテオーム(proteome): protein(タンパク質)とgenome(ゲノム)を組み合わせた造語。
主な特長
【細胞培養観察装置「BioStation CT」】
- 安定した環境制御(温度・湿度・炭酸ガス濃度管理)
温度管理には高い温度均一性を保つダイレクトヒーティング方式を採用、湿度管理には水分噴霧によるアクティブ制御方式、さらに炭酸ガス濃度を正確に制御することにより、最適な環境を提供します。
- コンタミネーション防止
従来のようなインキュベーターから顕微鏡へとサンプルを手で移動する方式ではなく、細胞培養環境と観察を結合し、細胞培養下での観察を可能にしました。さらに、サンプル搬出入時の環境変化を最小に抑えるために、アクセスゲートという専用ドアを採用、コンタミネーションを防止します。
- 簡単で使いやすいインターフェースの操作性
わかりやすいGUI画面により、操作が簡単で、培養スケジュールも容易に設定できます。また撮影はオートフォーカスを採用し、明るさも最適に設定され、理想的な顕微鏡画像を取得できます。
- 正確な履歴管理
情報漏洩や改ざんなどを防止するため、「BioStation CT」にログインする際のIDとパスワードの入力機能があります。医薬品の製造管理、品質管理、さらに安全性に配慮するためにも正確な履歴管理が必要となります。「BioStation CT」は、細胞の形態情報や環境情報を確実に保存できます。
【細胞タイムラプスイメージング装置「BioStation IM」】
- 簡単でわかりやすい操作
初期設定以外は装置自体に触れることなく、わかりやすいGUI画面からの一元操作により容易に、最適な顕微鏡画像を取得することが可能です。
- 長時間観察が可能
従来煩雑であったタイムラプスイメージングについて、ニコン独自の温度維持システムやフォーカス安定システムを採用することにより、ピントずれを発生することなく、長時間培養や観察が可能になります。
- 省スペースな設計
ユーザーの実験スペースを有効活用するために、本体のコンパクト化を実現しました。
- 高品質の蛍光観察画像
新開発の高NA対物レンズおよび中間変倍レンズを採用することで、従来型顕微鏡と同等性能を確保して、最適な蛍光画質を提供することができます。また、位相差観察にも対応しています。
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