世界最高の高NA1.49を実現、ライブセル観察で威力を発揮ニコン顕微鏡用対物レンズ「CFI Apo TIRF 100×H/1.49」の発売について
2005年11月28日

株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、光学顕微鏡として世界で初めて※1高NA1.49を実現した生物顕微鏡用対物レンズ「CFI Apo TIRF 100xH/1.49」を開発、2005年12月1日から販売を開始します。ニコンはこれまで「ライブセルイメージング」をキーワードに、最先端の研究・医療分野に貢献する製品の開発に注力してきました。今回、発表する「CFI Apo TIRF 100xH/1.49」は、高NA1.49と優れた光学特性を持ち、さらなる研究の可能性を広げます。また、米国のR&Dマガジンが選定する本年の「R&D100賞」※2を受賞した「白色TIRF(マルチ蛍光観察)システム」との組み合わせによって、さまざまな波長での高品位なTIRF観察画像が得られます。
なお、本製品を12月7日から10日まで開催される「日本分子生物学会年会(福岡Yahoo! JAPANドーム)」に出品する予定です。
- ※1標準品の液浸オイル・カバーガラスを用いて。
- ※2毎年、世界の優れた技術100件を選定している世界的に権威のある技術賞。
昨年のデジタルマイクロスコープ「COOLSCOPE」に続いて2年連続の受賞。
販売概要
| 商品名 | ニコン顕微鏡用対物レンズ「CFI Apo TIRF 100×H/1.49」 |
|---|---|
| 価格〈税別〉 | 900,000円(税込み945,000円) |
| 販売開始時期 | 2005年12月1日 |
| 販売予定数 | 初年度 250本 |
開発の背景
生物・医学・医療といった最先端の研究機関や大学、また近年、盛んになっているゲノム研究といった、さまざま分野で光学顕微鏡を用いたライブセル動態観察が行われています。中でもTIRF(全反射蛍光: Total Internal Reflection Fluorescence)観察は、試料側に100ナノメートル程度しみ出した近接場光(エバネッセント光)を利用しカバーガラス近傍のライブセル一分子を可視化し、分子の局在や動的挙動といった分子の振る舞いをリアルタイムに追跡し、観察することが可能です。
同観察法は最先端の研究分野で特に普及し、今後レーザ光を用いた単色光による観察だけではなく白色TIRFへと進展していく傾向です。今回発表する「CFI Apo TIRF 100×H/1.49」は、TIRF観察に最適化した顕微鏡用対物レンズです。TIRF観察では、生きた細胞をいかに活性を保ったまま観察できるかが重要であり、照明光の強さを軽減できる
高NA対物レンズが必要とされてきました。また、さまざまな観察方法に対応するため対物レンズに求められる光学特性はより厳しくなっています。
世界最高の高NAと、ほぼ完全に収差を補正した光学系により、白色TIRF観察においても優れた性能を発揮します。また、ニコン独自の温度補正リングは、油浸オイルの温度変化によって生じるレンズの球面収差を補正するもので、カバーガラス厚といった使用環境に起因するわずかな誤差などにも対応します。「CFI Apo TIRF 100×H/1.49」は、ニコンが誇る精密・光学技術の蓄積により誕生したもので、多岐にわたる最先端のライブセルイメージング分野で常に最良の画質を提供します。
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