PRESS RELEASE/報道資料

デジタルカメラから、ワイヤレスで画像転送が可能世界初、無線LAN(Wi-Fi)通信機能内蔵コンパクトデジタルカメラの開発について

2005年9月1日


ワイヤレスダイレクトプリント
市販のPictBridge対応プリンターにワイヤレスプリンターアダプター「PD-10」(写真中)を接続すれば、「COOLPIX P1」「P2」からワイヤレスで画像データを転送してプリントアウトが可能。

 株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、世界で初めてコンパクトデジタルカメラに無線LAN通信機能(Wi-Fi認定:IEEE802.11b/g 規格準拠)を内蔵することを実現しました。この無線LAN(Wi-Fi)通信機能を搭載し、ワイヤレスで画像の転送が可能なデジタルカメラ「COOLPIX P1」を9月23日、「COOLPIX P2」を10月に発売する予定です。

開発の背景

 デジタルカメラをはじめ多くのデジタル製品のネットワーク接続は、ケーブルを使用することが主流で、無線通信によるデータの送受信は、ケーブルが敷設できない場合などの特殊用途とされてきました。しかし、近年は無線技術などの進歩による通信速度の飛躍的な向上、無線関連機器の一般化などにより、オフィスや家庭でも無線LANが利用されるようになってきました。
 また、家庭でも複数のパソコンでインターネットを利用し、たくさんのデジタル機器が使われるようになり、これらの機器間をケーブルで接続すると煩雑で、見た目にも美しくないことから、ケーブル接続に代わって無線通信による「ホームネットワーク」が注目されています。
 さらに、コンピューター周辺機器にとどまらず、AV機器、家電製品なども無線通信による「ホームネットワーク」に発展することが予想され、デジタルカメラにおいてもネットワークへの快適な接続性が注目される機能になってきています。

 ニコンでは、従来からデジタルカメラのネットワークへの親和性を重視し、米国フォトネーション社やマイクロソフト社とコラボレーションで画像転送技術の開発などを行ってきました。そして、今回、ワイヤレスで、容易に画像転送ができる機能を備えたコンパクトデジタルカメラを発売します。

 なお、2003年にデジタル一眼レフカメラ「D2H」に装着してワイヤレスによる画像転送が可能なワイヤレストランスミッター「WT-1」を、2004年にはデジタル一眼レフカメラ「D2X」に装着可能な、セキュリティの向上、新しいプロトコル「PTP/IP」に対応したワイヤレストランスミッター「WT-2」を発売。ワイヤレスによる画像転送技術の実現にいち早く取り組み、報道関係や業務用途の撮影では、高い評価を得ています。

 こうした流れを受け、さらに多くのお客様にワイヤレスという快適な操作性とデジタルフォトの新しい楽しさを提供するために、ワイヤレス画像転送機能を内蔵したコンパクトデジタルカメラを製品化、市場投入するものです。

新技術の概要

 ニコンはコンパクトデジタルカメラに無線LAN(Wi-Fi)通信機能を世界で初めて内蔵しました。内蔵タイプの無線LAN機能のため、カメラとしての操作性やコンパクトさを損なうことなく、簡単な設定でネットワークに接続することができます。
 無線LAN(Wi-Fi)通信機能内蔵によって、撮影直後、あるいは撮影済みの画像をデジタルカメラからダイレクトで、パソコンやプリンターに転送することができます。これまでのようにUSBケーブル接続やカードリーダーなどを介する必要がありません。また、ワイヤレスプリンターアダプター「PD-10(別売)」をPictBridge対応プリンターに取付ければ、「COOLPIX P1」「P2」から、直接、ワイヤレスで画像データをプリンターに転送し、プリントすることも可能です。

無線LAN(Wi-Fi)通信機能の活用例

ワイヤレスでパソコンへ 画像を転送

 撮った写真をすぐにパソコンに転送して大画面テレビやプロジェクターに映すことができます。

  • パーティーなどでの楽しい演出に効果的
  • ビジネスでの各種プレゼンテーションや展示会などのレポートに
  • 「COOLPIX P1」「P2」に付属のソフトウェア「PictureProject」のスライドショーと組み合わせるとフルスクリーンのオートスライドショーに撮影した画像を追加可能

ワイヤレスでプリンターへ 画像転送

 PictBridge対応のポータブルプリンターとの組み合わせで、アウトドアでも手軽に写真を印刷できます。

  • ガーデンパーティーなどでは、庭で撮影した画像を室内のプリンターに画像を転送して、印刷することもできます。

新技術の将来展開

 「COOLPIX P1」「COOLPIX P2」に採用されている無線LAN(Wi-Fi)通信機能を用いた画像転送のためのプロトコル「PTP/IP」は、現在CIPA(カメラ・映像機器工業会)において業界標準規格として採用するための審議が進められています。また、本技術の開発社であるフォトネーション社は、ISOの標準規格として採用に向けた取り組みも行っています。
 今後、ワイヤレスで画像転送を行える本技術が広く浸透し、周辺機器の対応が進むことでお客様に対して、さまざまな利便性やデジタル画像の楽しみ方を提供することが可能になります。TV、DVDレコーダーなどへの画像転送・表示などはもちろんのこと、空港や街中にあるホットスポットからのダイレクトな画像送信、さらには将来的にはカメラ同士での画像転送などの技術応用も考えられます。
 ニコンは、今後も最新の画像転送技術を活用し、デジタルカメラをネットワーク機器の重要な存在と位置づけ、お客様に喜ばれる新たなコンセプトの提案を行っていきます。
 また、無線LAN(Wi-Fi)通信機能にとどまらず、他社にない独自の先進機能を搭載し付加価値を高めた商品を投入することで、コンパクトデジタルカメラ市場での他社との差別化、競争力強化を図っていきます。

※「COOLPIX P1」「P2」の無線LAN(Wi-Fi)通信機能の使用環境

  • 無線LAN環境

     アドホックモード(カメラとパソコンを1対1で接続する場合):無線LANアダプターを内蔵、または装備しているパソコンをご用意ください。
     インフラストラクチャーモード(アクセスポイント経由で接続する場合):無線LANアクセスポイントを使用した無線LAN環境をご用意ください(転送先のパソコンが、その無線LANに接続されている必要があります)。

  • 対応OS(当社で確認済みのOS)

     Windows XP Professional Edition/Home Edition(SP1 以上、SP2 を推奨)
     Mac OS X (Ver.10.3 以降)

  • 設定ソフトウェア

     カメラ付属のWireless Camera Setup Utility(ワイヤレスカメラセットアップユーティリティー:接続先のパソコンの情報をカメラに設定するためのソフトウェア)

Wi-Fi:無線LANの規格であるIEEE802.11b/gに準拠し、接続性などの互換性が確認された製品につけられる名称で、「Wireless Fidelity(ワイヤレス・フェデリティ)」の略称。業界団体のWi-Fi Allianceが提唱しています。


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