PRESS RELEASE/報道資料

世界初1.0の壁を破る超高N.A. 1.07を実現、タンデムステージ採用により高スループットニコン ArF液浸スキャナー「NSR-S609B」の発売について

2005年6月30日

 株式会社ニコン(社長:苅谷 道郎)は、液浸露光技術の採用により世界初の超高N.A.1.07を実現。さらにタンデムステージ採用により、高スループットを可能にしたレンズスキャニング方式液浸ステッパー(ArF液浸スキャナー)「NSR-S609B」を開発し、2005年4Qから販売を開始します。
 「NSR-S609B」は、ArFエキシマレーザ(波長193ナノメートル)に対応した世界最高の超高N.A.投影レンズの搭載により、55ナノメートル以下の最先端デバイスの生産に対応します。

販売概要

商品名 ニコン ArF液浸スキャナー「NSR-S609B」
販売開始時期 2005年4Q

開発の背景

 IT革命の根幹を担う超LSIの高集積化が進み、今日では65ナノメートルルールのデバイス開発が始まろうとしています。リソグラフィー分野においては、次世代露光装置の開発を進める一方、DUVエキシマステッパーの延命を目指し、従来プロセスを大きく変更することなく、さらなる微細化への対応に取り組んでいます。

 今回販売を開始するArF液浸スキャナー「NSR-S609B」は、投影レンズとウェハの間に、純水(屈折率1.44)を満たす液浸露光技術を採用しています。これにより、大気中では原理的に超えることのできなかったN.A. 1.0の壁を破り、世界最高のN.A. 1.07を実現。55ナノメートル以下の最先端デバイスの生産に対応します。

 さらに、像コントラストの向上を目指し、0.5世代先の解像度を実現する偏光照明「POLANO」の搭載により、50ナノメートル以下の世界が現実のものとなります。また、新開発のタンデムステージは、アライメント精度とスループットを格段に向上させ、従来方式(ドライ)と、ほぼ同レベルの高スループットを実現しました。

主な性能

解像度 55nm以下
N.A.(開口数) 1.07
光源 ArFエキシマレーザ(波長193nm)
縮小倍率 1/4倍
最大露光領域 26×33mm
アライメント精度 7nm以下(M+3σ)
スループット 300mmウェハ毎時130枚以上

主な特長

  1. 量産レベルに耐えうるニコン独自の液浸技術

     世界最高の超高N.A.(N.A. 1.07)投影レンズとニコン独自のローカルフィル(局所液浸)ノズル採用により、55ナノメートル以下の最先端デバイスの生産に対応します。

  2. 偏光照明「POLANO」搭載によりさらなる高解像度実現

     照度損失無しに像コントラストを20%向上させる偏光照明「POLANO」搭載により、50ナノメートル以下の解像度が実現可能となります。

  3. 新開発のタンデムステージにより、高スループット・高精度を実現

     新開発のタンデムステージは、「露光ステージ」と「キャリブレーションステージ」の2つから成り立ちます。ウェハ交換時に純水の供給を停止することなく、スループットに与える影響を最小限に抑え、毎時130枚以上の高スループットを実現。
     さらにキャリブレーションをウェハ交換ごとに行うため、アライメント精度も向上しました。

  4. アライメント精度のさらなる向上

     高剛性に優れたボディを継承しつつ、タンデムステージ等の採用により、アライメント精度は従来機種比約40%向上の、7ナノメートル以下を達成しました。


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