PRESS RELEASE/報道資料

「デジタル画像対応」「蛍光性能」「エルゴノミクス」を追求するECLIPSE iシリーズ研究用正立顕微鏡「ECLIPSE 80i」臨床用正立顕微鏡「ECLIPSE 50i/55i」の発売について

2003年11月10日

株式会社ニコン(社長:嶋村 輝郎)は、生物・医学分野におけるさまざまな研究で顕微鏡に求められる基本性能をさらに高め、またデジタル化へ移行する顕微鏡像観察・記録を考慮した研究用正立顕微鏡「ECLIPSE 80i」、エルゴノミクスを追求し快適な操作性を実現した臨床用正立顕微鏡「ECLIPSE 50i/55i」を開発。2004年1月5日から販売を開始します。

なお、これらの製品を12月10日から13日まで開催される「日本分子生物学会(神戸国際展示場)」に出品する予定です。


研究用正立顕微鏡「ECLIPSE 80i」


臨床用正立顕微鏡「ECLIPSE 50i」

販売概要

商品名 研究用正立顕微鏡「ECLIPSE 80i」
臨床用正立顕微鏡「ECLIPSE 50i/55i」
価格〈税別〉 80i 標準明視野セット 740,600円~
50i 標準明視野セット 437,600円~
55i 標準明視野セット 441,600円~
(セット内容により異なる)
販売開始時期 2004年1月5日

開発の背景

正立顕微鏡は主に生物標本を観察する目的で、生物・医学・医療における最先端の研究機関、また大学や病院等の医療機関、検査センター他、さまざまな分野で使用されています。

今回発表する「ECLIPSE 80i」は、形態観察による研究、遺伝子・たんぱく構造の機能解析といった医学・生物・分子生物・農学水産関連分野等での研究向けに開発したもので、特に「高品質のデジタル画像」と「蛍光観察」に主眼を置き、機能を向上させました。デジタル化への波は、顕微鏡に対しても例外ではなく、目視観察やフィルムへの画像記録からモニタによる観察、デジタル画像でのデータ保存へと急激にシフトしています。「ECLIPSE 80i」は、単にデジタル画像を取得できるというだけではなく、データ入力装置としての顕微鏡の性能が、結果としてのデジタル画像の良否を左右する重要な役割を果たすと考え、より高品質のデジタル画像を求めるニーズに応えます。

「ECLIPSE 50i/55i」は、主に臨床・検査分野での長時間にわたる使用を考慮し、疲労を軽減する「本当の使いやすさ」を追求しました。一般の研究分野から細胞診、血液・染色体等の臨床検査や細菌・微生物等の検査向けに開発しました。

主な特長

[ECLIPSE 80i]

  • デジタル画像に最適化した光学系
    • 照明系にフライアイレンズ光学系を搭載し、より均一な照明を実現しました。
    • 新開発の対物レンズ「PLAN APO VCシリーズ」を採用。視野周辺まで、劣化のない画質とさらなる色収差の低減により、高解像でムラのない画像が観察できます。
    • 「接眼部」「蛍光装置」「2ポート」「ズーム光学系」を一体化。「デジタル」と「蛍光」のための「DIH(デジタルイメージングヘッド)」を新開発。光学ズームとデジタルカメラの組み合わせにより、高画質と使いやすさを両立させました。

  • ニコン顕微鏡用デジタルカメラとのコンビネーション

    ニコン顕微鏡用デジタルカメラ「DS-5M-L1」との組み合わせで、顕微鏡の倍率や使用蛍光フィルタなどの情報を「DS-5M-L1」の液晶モニタ上に表示でき、画像撮影の際、それらのデータを保存することが可能です。

  • 新開発の微分干渉システムを搭載

    解像力とのベストバランスを見極め、コントラストを最適化するとともに、ムラの低減を図り、微分干渉性能をさらに向上しました。また、高コントラストタイプ、高解像タイプといったプリズムのオプションを用意し、幅広いニーズに応えます。

  • 蛍光観察性能を向上
    • 蛍光装置に、ニコンオリジナルのノイズターミネータ機構を採用。迷光をより確実に吸収し、ノイズを減少させ、蛍光S/N比を大幅に向上しました。
    • 励起光の波長を任意に調整できる励起光バランサを開発。簡単なスライド操作により、連続的に励起波長特性を変化させることができます。多重染色の標本の特定の色を強調することも可能です。

[ECLIPSE 50i/55i]

  • 操作部を集中配置したコンパクトボディ

    ウィングレスボディの側面に、調光ダイヤル、視野絞り、NDフィルタ等の操作部を集中配置。観察しながらの操作も簡単に行えます。

  • 新開発の白色LED光源を採用(55i)

    熱が発生せず、色温度が一定で長寿命の白色LEDを光源に採用。絞りを使用した本格的なケーラー照明観察が行えます。また充電池によるコードレスでの使用が可能になるなど、さまざまメリットがあります。

  • エルゴノミクスを追求しさらに使いやすいステージ(80iも共通)

    標本を動かす際もステージハンドルの位置は固定で、手を大きく動かす必要がありません。ハンドルの長さも調整可能で、さまざまな体格の方に、より快適な操作性を提供します。そのステージには、耐久性に優れ、硬く滑らかな表面コートを施しています。

  • 細胞診をさらに素早く快適に

    「50i/55i」のどちらにも装着可能な電動の細胞診専用ユニットを新開発。手元のスイッチ操作で、10×、40×と素早く静かに切り替えることができます。顕微鏡をのぞいたままでの操作が可能なマーカーを内蔵。LED光源の「55i」での使用では、倍率を切り換えても同じ明るさで観察できるよう自動で光量が調整されます。

  • デジタル対応のエルゴ鏡筒(80iも共通)

    新開発のエルゴ鏡筒は、前後方向の調整範囲を40ミリに拡大し、より多くの方に快適な操作性を実現しました。また、オプションでデジタルカメラを取り付け可能なDSCポートを用意。

主な仕様

光学系 CFI60システム(無限遠補正CF光学系)
照明系 ECLIPSE 80i:12V100Wハロゲンランプ
ECLIPSE 50i:6V30Wハロゲンランプ
ECLIPSE 55i:白色LED
対物レンズ CFI Plan Apo VC 60X Oil
CFI Plan Apo VC 60X WI
CFI Plan Apo VC 100X Oil
をラインアップに追加
DIH 2ポート、蛍光6穴フィルタターレット、蛍光シャッター、視野絞り、開口絞り、NDフィルタ、双眼部、ズーム光学系(0.8~2.0×)内蔵
エルゴ鏡筒 俯視角:10~30°(連続可変)
双眼部:40mm範囲でスライド可能
DSCポ-ト(オプション)

  • こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。