PRESS RELEASE/報道資料

独自開発イメージセンサー搭載、秒間8コマ高速連続撮影と世界最短レリーズタイムラグを実現デジタル一眼レフカメラ「ニコン D2H」の発売について

2003年7月22日
改訂(発売延期についてへリンク):10月22日

株式会社ニコン(社長:嶋村 輝郎)の子会社、ニコンカメラ販売株式会社(社長:福富 大郎)は、報道分野、スポーツ撮影をはじめとするプロユーザーのために高速撮影性能を大きく向上させたニコンデジタル一眼レフカメラ「D2H」を、2003年10月下旬から発売する予定です。

商品名 ニコンデジタル一眼レフカメラ「D2H」
発売日 10月下旬発売予定
希望小売価格(税別) 490,000 円
(ボディ本体に以下の付属品を含みます。Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL4 、クイックチャージャーMH-21、オーディオビデオケーブル、USBケーブルUC-E4、ストラップ、ボディキャップ、LCDモニタカバー、Nikon View CD-ROM)
予定生産台数 当初月産5,000台

開発の背景


ワイヤレストランスミッターWT-1(別売)装着時

本製品は、ニコンが独自開発した撮像素子、JFETイメージセンサー「LBCAST(エルビーキャスト)」(有効画素数4.1 メガピクセル)を搭載し、クイックレスポンス、低消費電力、総合画質性能の向上を実現。報道分野をはじめスポーツ撮影など、一瞬を確実に記録する必要のあるのプロユーザーのニーズに対応するデジタル一眼レフカメラです。

高速連続撮影は、秒間8コマ、最大40コマを実現。さらに、世界最短のレリーズタイムラグ37ms(ミリセコンド)の実現により瞬間を逃すことなく記録できます。電源スイッチをオンにすれば瞬時に撮影できるレスポンス性能は突然のシャッターチャンスにも対応します。

さらに、撮影画像の高速データ転送(USB2.0)や無線LANによるデータ転送に対応し、速報性が重要である報道分野のニーズに対応します。

プロ用途のデジタル一眼レフカメラとして、新開発の画像信号処理エンジンによる革新的な総合画質性能の実現、高速・高精度の11点測距新AFシステムや15万回のレリーズテストに耐える高耐久性シャッターユニットの搭載、防滴・防塵性能をさらに高めたマグネシウムボディの採用など信頼性・堅牢性・操作性を高次元で実現しています。

また、「D2H」をはじめニコンDXフォーマットのデジタル一眼レフカメラに最適な画像を提供する小型・軽量の交換レンズ「DXニッコール」シリーズ2本と新調光システムを採用したスピードライトを同時発表し、システム性と撮影領域の拡大を図ります。

ニコンデジタル一眼レフカメラ「D1シリーズ」は、1999年に「D1」、2001年に「D1X」「D1H」を発売し、多くのユーザーから高い評価を得てきました。この間、デジタルカメラの高画質化は非常に早いスピードで進んでいますが、速報性が重要な報道分野では、画質の向上だけでなく高速撮影性能や高いレスポンス性が求められています。

現在、秒間約5コマの連写性能を持った「D1H」が多くの報道分野で採用されており、この「D1H」の実績をふまえ、「D2H」は、先進のテクノロジーでさらに、高速撮影性能を追求しています。

主な特長

  • 独自開発の撮像素子JFETイメージセンサー「LBCAST」搭載

    独自開発のJFET イメージセンサー「LBCAST(エルビーキャスト)」を搭載。有効画素数は、4.1 メガピクセル。コストパフォーマンスの高い23.3×15.5mm サイズ(ニコンDXフォーマット)を採用。「LBCAST」は、従来のセンサーより省電力、高速で、ダークノイズを低減しています。さらに画素信号の2チャンネル同時読み出しなど、先進のデバイス技術で高速性能を高めました。また、新設計の薄型光学ローパスフィルターは、高い描写力の維持とモアレ抑制の両立を実現しています。

  • 秒間8コマ・最大40コマの高速連続撮影

    秒間8コマで、最大40コマの高速連続撮影(JPEG ・2464×1632ピクセル)を実現。RAW時でも最大25コマの高速連続撮影が可能です。

  • 世界最短レリーズタイムラグとクイックレスポンス

    世界最短のレリーズタイムラグ約37ms(ミリセコンド)を実現。撮影者の意思に機敏に反応し、シャッターチャンスを逃しません。また、電源スイッチを入れた瞬間から撮影が可能です。

    • 2003年7月22日現在。レンズ交換式デジタル一眼レフカメラにおいて
  • 高速・高精度の11点測距・新AFシステム

    新開発の「マルチCAM2000オートフォーカスセンサーモジュール」を搭載。11点のセンサーが、撮影画面を広くカバーします。また、以下の4つのAFモードを切り換えることにより、静止している被写体から動きの激しい被写体まで、さまざまな撮影シーンで柔軟に対応します。

    シングルエリアAFモード・ダイナミックAFモード・至近優先ダイナミックAFモード・グループダイナミックAFモードの4種類のAFモードが選択可能。

  • 新開発の画像信号処理エンジン搭載

    新開発の画像信号処理エンジンを搭載。さらに進化した「3D-デジタルマトリックス・イメージコントロール」が、露出、ホワイトバランス、階調表現などを最適化します。また、先進の補間技術により、斜め線でのジャギーと色境界でのジャギーを大幅に改善するとともに、偽色の発生も低減しています。

  • ハードな使用に耐える信頼性・堅牢性・操作性

    堅牢ながら比重が軽いマグネシウムボディを採用。15万回ものレリーズテストに耐えるシャッターユニットを始め、高い防滴・防塵性能など、苛酷な条件下での使用にも高い信頼性を発揮します。また、グリップなどには世界的に有名なデザイナーのGIUGIARO(ジュージアーロ氏)のデザインモチーフを使用しています。

  • 高速データ転送、無線LAN によるデータ転送にも対応

    画像データを高速転送できるUSB2.0インターフェースを採用。また、ワイヤレストランスミッターWT-1(別売70,000円10月下旬発売予定)装着により、IEEE802.11b規格の無線LAN環境下で構築されたネットワーク上のFTPサーバにケーブルなしでデータ転送が可能です。別売の通信距離延伸アンテナWA-E1(別売15,000円、10月下旬発売予定)使用の場合、送信距離は最長150mです。

  • 充実のソフトウェアソリューション

    Nikon View(同梱):画像データをD2Hからパソコンへ、簡単に転送することができます。撮影時の縦位置横位置に合わせて画像の向きを自動的に回転して表示する機能も搭載。また、画像のタイトルやキャプションの編集機能、赤目補正機能も強化しました。

    Nikon Capture 4(別売15,000円、10月下旬発売予定):カメラコントロール機能と画像編集機能を統合したパッケージ。12bit のRAW データを精緻なアルゴリズムで16bit 処理。常にオリジナルデータから処理するので、画質劣化なしに画像の調整が可能です。

    • RAW、TIFF、JPEGデータをサポート
    • 画像に写し込まれたLBCAST 上のホコリなどを低減させる機能を新搭載
    • DXフィッシュアイニッコールレンズで撮影した画像を超広角画像に変換する機能を新搭載

独自開発のJFETイメージセンサー「LBCAST」について

JFETイメージセンサー「LBCAST(Lateral Buried Charge Accumulator and Sensing Transistor array)」は、ニコン独自開発のオリジナル高性能イメージセンサーです。

「画質と機能性の両立」を実現した次世代のイメージセンサーで、以下のような特長があります。

  • 消費電力が少なく、起動時間も短い
  • ダークノイズが少ない
  • データの高速読み出し・高速転送が可能
  • プロフェッショナル用途のデジタルカメラに十分な高画質を提供
  • ニコン独自開発のためニッコールレンズの光学性能に最適化

「LBCAST」は、ひとつひとつの画素(ピクセル)に持たせる増幅器(セルアンプ)に、「JFET(接合型電界効果トランジスタ:Junction Field Effect Transistor)」というトランジスタを用いたニコンが独自に開発した撮像素子です。

「CCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)」とは構造が異なり、「X-Yアドレス型イメージセンサー」に属します。

  • ダークノイズ:撮影時に撮像素子から発生する熱により、画像がざらついて見える現象。
  • X-Yアドレス型:CCDが画素からのデータを順次転送する形式なのに対し、LBCASTのX-Yアドレス型は各画素のアドレス(位置)を指定して、個々のデータを読み出す形式。高密度な画素のデータを任意に取り出せるメリットがあります。

新開発のスピードライト「SB-800」について

新開発のスピードライト「SB-800」と「D2H」の組み合わせにより、新たなスピ―ドライトシステム「i-TTL調光」が使用可能。スピードライト撮影の領域を拡大します。

  • D-TTL 調光がさらに進化した「i-TTL調光」
  • モニタ発光の発光量を記憶し、構図を変更しても適正露出が得られるFVロック機能
  • 発光色温度情報を「SB-800」から「D2H」に通信し、ホワイトバランスを調整
  • 「D2H」に装着した「SB-800(マスター)」から3 グループのスピードライトをワイヤレスでリモート制御が可能
  • 「D2H」の11点測距に対応したAF補助光
発売日 10月下旬
希望小売価格(税別) 60,000円
予定生産台数 当初月産15,000台

主な仕様

型式 レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
有効画素数 4.1 メガピクセル
撮像素子 JFETイメージセンサー「LBCAST」、23.3 × 15.5mm サイズ、総画素数4.26 メガピクセル
記録画素 [L] 2,464×1,632ピクセル、[M]1,840×1,224ピクセル
撮像感度 ISO 200~1600相当(1/3,1/2,1段ステップ)、ISO1600に対し約1段または約2段増感可能
記録画像ファイル形式 Exif2.2 準拠、DCF (Design rule for Camera File system )準拠、DPOF (Digital Print Order Format )準拠
画質モード 圧縮:JPEG- Baseline準拠[圧縮率<約>:FINE(1/4)、NORMAL(1/8)、BASIC(1/16)(DCF ・ DPOF 準拠)
非圧縮:8 ビットRGB- TIFF / 12 ビット RAW / RAW 時 ロスレス圧縮可能
RAWとJPEG(FINE・NORMAL・BASIC)の同時記録可能
記録媒体 コンパクトフラッシュカード(Type l / ll 対応)、マイクロドライブ対応(1GB)
動作モード S:1 コマ撮影、
CH:高速連続撮影[8コマ/秒、連続最大40コマ(JPEG) /25コマ(RAW:NEF)連写可能]
CL:低速連続撮影(1~7 コマ/秒をメニューから選択可能)
セルフタイマー撮影、ミラーアップ撮影
ホワイトバランス オート(1,005測光センサー、イメージセンサーLBCAST、環境光センサーによるホワイトバランス)
マニュアル6 種類(それぞれ補正が可能)
プリセット(5種設定可能)
色温度設定(31種類)
ホワイトバランスブラケティング(撮影コマ数2~9コマ、補正ステップ10、20、30ミレッドで可能)
液晶モニタ 2.5 型低温ポリシリコンTFT 液晶、21 万画素、画面明るさ調整可能
外部インターフェース USB 2.0
調光範囲:約0.4~3.0m(広角側) / 約0.4~1.7m(望遠側)
発光モード:自動発光、赤目軽減自動発光、発光禁止、強制発光、スローシンクロ
レンズマウント ニコンF マウント(AF カップリング、AF 接点付)
フォーカスエリア 11箇所(エリアから1 箇所を選択可能)
AFエリアモード シングルエリアAFモード、ダイナミックAFモード、グループエリアAFモード、至近優先ダイナミックAFモード
電源 Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL4 (電圧:11.1V DC)
[クイックチャージャー MH-21 (EN-EL4 専用)(同梱)使用]
専用AC アダプタ EH-6(別売)
バッテリーチェック 残量検出システムで、バッテリー新品時の容量に対する現在の電池残容量(%)・直近の充電からの撮影回数・キャリブレーション推奨の有/無・電池劣化度(5段階)をボディ背面の液晶モニタで表示
大きさ(約) 157.5(W)X 149.5(H)X 85.5(D)mm
質量(重さ) 1,070g (ボディのみ。バッテリー、記録媒体を除く)
別売アクセサリー
  • Li-ion リチャージャブルバッテリーEN-EL4

    15,000円

  • クイックチャージャーMH-21

    20,000円

  • ACアダプタEH-6

    12,000円

  • 通信距離延伸アンテナWA-E1

    15,000円

  • ファインダースクリーンE型(D2H用)

    4,000円

  • アンティフォグファインダーアイピースDK-17A

    2,500円

  • 接眼補助レンズDK-17C(5種)

    各1,500円

  • 上記の別売アクセサリーはいずれも10月下旬発売予定

  • こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。