PRESS RELEASE/報道資料

高精細ディスプレイ製造に最適なステッパー方式ニコン 液晶ディスプレイ用露光装置 FX-801Mの販売開始について

2002年10月28日

株式会社ニコン(社長:嶋村 輝郎)は、「液晶ディスプレイ用露光装置 FX-801M」を開発。平成14年12月から販売を開始する予定です。

「FX-801M」は、大型マスクに比べ製造誤差が小さく、また低コストの 6 インチ角レチクルを回路原版に採用。そのパターンをステッパー方式で露光を繰り返しながら、ガラスプレート全面に転写をおこなうものです。
低温ポリシリコンなど、より高精細な液晶ディスプレイ(LCD)製造や多品種生産に最適なコストパフォーマンスに優れた液晶ディスプレイ用露光装置です。
従来モデルの解像度を確保しながら、対応プレートサイズの拡大を実現。
さらなる効率的な量産を実現し、その生産性の向上に貢献します。

販売概要

商品名 ニコン 液晶ディスプレイ用露光装置 FX-801M
価格 5.75 億円(仕様により異なります)
販売開始日 平成14年12月
販売予定数 初年度10台

開発の背景

ノートパソコン用ディスプレイとして市場を確立してきた TFT(Thin Film Transistor)方式アクティブマトリクスカラー LCD は、デスクトップ型パソコンのモニタやテレビモニタにも採用され、市場は急速に拡大しています。2001年の世界の LCD 市場は 2 兆円を超え、そのうち TFT 方式は、7 割以上を占めています。「より鮮明な画像、より自然な動画像を」という需要はとどまることなく、携帯電話やカーナビゲーションの画面でも動画機能が一般的になっています。高機能な TFT 液晶ディスプレイに用いられるデバイスは、アモルファス(非結晶)シリコンに比べ電子の移動速度が約100倍で反応速度に優れた低温ポリ(多結晶)シリコンに移りつつあります。

「FX-801M」は、対応プレートサイズを 730mm×920mm に拡大しながら、ステッパー方式と半導体製造でも用いられているレチクルを採用することで、優れた解像度、重ね合わせ精度を実現。中・小型パネルの生産ラインにおいて、コストパフォーマンスに優れた高精度でフレキシブルな生産を可能にします。
また、低温ポリシリコン TFT 製造工程におけるミックス&マッチの観点からも、対応プレートサイズを共通とし、より高機能な制御用(ドライバー)ICも同時に転写できる、「FX-702J」(解像度:1.5 マイクロメートル)の後継機種も開発中です。

主な特長

  • ステッパー方式で大型プレートに対応

    730mm×920mm クラス(従来機種:600mm×720mm)の大型プレートサイズに対応。
    これにより 2 型パネルを 1 プレートから294面、4 型パネルであれば84面取りが可能です。

  • 高精度な液晶ディスプレイ製造を実現

    高精度な液晶ディスプレイ製造には欠かせない、6 インチレチクルを採用。
    半導体製造でも用いられるレチクルの採用により、レチクル製造時のパターニング誤差を小さく抑えられ、さらにアライメント精度でも 0.4 マイクロメートル以下を実現しました。

  • 優れたコストパフォーマンス

    レチクルの採用は、高精度な露光を行えるだけではなく、低コストなため多品種生産に最適です。優れたコストパフォーマンス性能を発揮します。
    また、レチクルライブラリは、オプションにより最大44枚まで対応します。

主な仕様

解像度(L/S) 3μm
露光範囲 132mm×132mm
露光波長 g 線(436nm)+ h 線(405nm)
投影倍率 1.25 倍
アライメント精度 0.40μm(3σ)以下
最大プレートサイズ 730mm×920mm
レチクルサイズ 6 インチ
タクトタイム(30mJ/cm2 89秒(42ショット)

  • こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。