「光ディスク製造用スタンパー」事業への参入について
2000年2月28日

株式会社ニコン(社長:吉田 庄一郎)は、現在急速に市場が拡大している光ディスク(CD-R / CD-RW / 各種DVD)※1 製造用の「スタンパー」※2 事業に参入いたします。(写真右:DVD-RAM 製造用スタンパー)
ニコン独自の高精度加工技術で、高品質な光ディスクの量産を可能とする高精度「スタンパー」を製造。当初月産約600枚程度を製造・販売し、平成12(2000)年度末には月産約2,000枚まで高める計画です。売上高は、初年度の平成12(2000)年度で10億円、3年後の平成15(2003)年度で20億円以上を予想し、DVD 市場が立ち上がれば30億円以上を期待しております。早期に市場占有率を高め、業界首位を目指します。
なお、本事業は新規事業の開発を担当する「事業開発センター」の最初の成果となります。販売は事業開発センターが担当し、海外については丸紅ケミックス株式会社(社長:渡邉 忠義 氏、本社:東京都中央区)にも委託する予定です。
- ※1「光ディスク(CD-R / CD-RW / 各種DVD)」:レーザを用いて情報の記録/読み出しをおこなう(ディスク状の)メモリ媒体の総称。「CD-R」は、追記(レコーダブル)型、「CD-RW」は、書き換え(リライタブル)型のコンパクトディスクで、記憶容量はそれぞれ約 650 MB。駆動用ドライブは「CD-ROM」との下位互換性を確保。日本記録メディア工業会の調査では、平成11(1999)年の「CD-R」需要は全世界で前年比182 % 増の約17億7,000万枚。平成12(2000)年は同69 % 増の約30億枚と予測。平成15(2003)年には弊社推定で約50億枚に成長(予想)。また「CD-RW」は、弊社推定で、平成11(1999)年で前年比約 5倍増の約500万枚。平成12(2000)年は約 1 億枚、平成15(2003)年では約 3 億枚に成長(予想)。「DVD(Digital Versatile Disc)」は、マルチメディアユースに規格されたディスクメディア。次世代大容量光メディアとして複数の規格が並立し、記憶容量は約 4.7 GB など。市場規模は弊社推定で、平成11(1999)年で前年比約 5 倍増の約600万枚。平成12(2000)年は約2,400万枚、平成15(2003)年では約 1 億枚(予想)。
※2「スタンパー」:光ディスクの表面にはマイクロメートル単位の細い溝が刻まれている(写真: CD-R の断面の溝形状を電子顕微鏡で観察)。光ディスクを射出成形機で製造する際に、溝を形成する精密な金型原盤が「スタンパー」(図:左下)。ディスクの品質を決める重要な原盤として、ナノメートルレベルの精度が要求され、その製造には、LSI 製造に用いられるのと同様なフォトリソグラフィ技術が用いられる(図:右下)。


「スタンパー」は、数万回の使用で交換が必要な消耗品であり、その市場規模は弊社推定で、平成12(2000)年は約30億円、平成15(2003)年では約60億円程度(予想)。
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