<新・実体顕微鏡>シリーズに世界初の15×ズーム機構搭載モデル登場 !ニコン システム実体顕微鏡「SMZ1500」を2月1日発売

2000年1月19日

株式会社ニコン(社長:吉田 庄一郎)は、世界初の15×ズーム機構を搭載し、世界最高水準の光学性能を実現したシステム実体顕微鏡:システム実体顕微鏡「SMZ1500」(希望小売価格 521,000 円(消費税別)~、価格はセット内容により異なります)を開発、平成12(2000)年2月1日より販売いたします。

開発の背景

実体顕微鏡(Stereoscopic Microscopes)は、各種試料・標本の立体的な像を両眼で観察する(=立体視する)顕微鏡で、半導体、精密機器、金属など各種製造業における研究・開発・検査部門をはじめ、医学・生物分野における研究、学校教育の現場など多方面で使用されております。

ニコンのズーム実体顕微鏡「SMZ」シリーズは、高性能なシステム実体顕微鏡から一般観察に適した低価格普及機タイプまで多彩なラインナップをそろえ、お客さまから高い評価を得てまいりました。一方、観察用途はますます多様化し、より高性能で操作性に優れ、しかもコストパフォーマンスに優れた機種へのニーズが市場では高まっております。

こうした流れを受けてニコンは、「SMZ」シリーズの光学性能そして操作性を一新、平成11(1999)年1月からこれまでに平行光学系で高性能タイプの「SMZ1000」(平成12(2000)年2月1日発売)、「SMZ800」 2 機種、そして内斜光学系でスタンダードタイプの「SMZ645」と「SMZ660」2 機種の計 4 機種を、<新・実体顕微鏡>シリーズとして商品化してまいりました。

今回発売のシステム実体顕微鏡「SMZ1500」は、<新・実体顕微鏡>シリーズの最上位機種。世界ではじめて "ズーム比15.0 : 1" もの超高倍ズーム機構を搭載し、さらにレンズ系の収差を高いレベルで補正し、ニコン独自の高性能な照明系とあいまって、世界最高水準の優れた光学性能を実現しています。

もちろん、システム実体顕微鏡「SMZ1000」および「SMZ800」と同じく平行光学系を採用し、お客さまの用途に合わせ各種アクセサリと組み合わせてシステムアップを図ることができます。

また、エルゴノミクスに配慮したデザインを採用するなど操作性を重視しています。

主な特長

  • 15×ズーム機構を搭載

    「SMZ1500」は業界初の "ズーム比15.0 : 1" のズーム光学系を搭載。試料の大きさ / 精細さに応じて、観察しやすい倍率の選択が可能です。ズーミングノブは 1 ×刻みのクリックストップ付きで、整数倍率の再現性を確保。接眼レンズから眼を離さずに整数倍率をセットできます。総合倍率は、3.75~540×(接眼および対物レンズの組み合わせにより異なります)。高い総合倍率、そしてマクロからミクロまでの大きなズーム比を求められる半導体検査分野などの微細な試料の観察にも容易に対応。

  • 世界最高水準の優れた光学性能

    「SMZ1500」は、レンズの色収差およびディストーションの補正を高いレベルで両立。さらに、630本 / mm という高い解像力(HR Plan Apo 1.6×対物レンズ装着時の数値)を実現。視野中心部から周辺部まで高解像かつ高コントラストで、歪みとフレアが少ない、実物に忠実なクリアで高解像の観察像が得られます。 また、高い総合倍率と15×ズーム機構にもかかわらず、対物レンズ先端から試料までの距離の長さである「作動距離」も最長で 136mm(HR Plan Apo 0.5×対物レンズ装着時の数値。HR Plan Apo 1×対物レンズ装着時は 53mm )と長く設計。試料の取り扱いが楽で、スムーズな観察が可能。

  • 良好な操作性

    エルゴノミクスに配慮し、アイポイントの位置、接眼鏡筒の俯角などを決定。たとえば、標準の「プレーンスタンド」にも、試料の取り扱いをより楽におこなえる薄型で独特の形状を設計するなど、良好な操作性を確保して検鏡作業の効率を高めています。

  • 高性能な照明系

    新開発のニコン独自の「コントラスト照明 OCC※1 システム」は、位相物体を高いコントラストをつけて観察可能(6V30W ハロゲンランプ内蔵の「C-DSD 高級透過照明スタンド」との組み合わせ時)。受精卵などの無色透明な標本が多い生物分野の観察などに威力を発揮。また、「C-BD 明暗視野照明スタンド」の暗視野照明の光学系には、照明効率が良く、高 S / B 比※2 をもたらす 7 面トロイダル鏡※3 を採用。マスクあるいはレチクルなどのガラス表面の微細なゴミやキズの検出感度を向上。

    • ※1「 OCC 」:"Oblique Coherent Contrast(偏斜コヒーレントコントラスト)" の略。スライド絞りで中心光束を遮蔽し、干渉性のある光を斜めから照射する。無色透明な試料・標本であっても陰影を生じさせ、コントラストをつけて観察を可能に。
    • ※2「S / B 比」:背景と検出すべき物体のコントラストの比率。"Signal / Backgrand 比" の略。
    • ※3「トロイダル鏡」:円環状に配置した特殊多面反射ミラー。照明光源からの直接光が対物レンズにはいらないよう遮蔽でき、高いコントラストの像を得ることができる。
  • 開口絞り装置を内蔵

    焦点深度をコントロールできます。

  • システムアップに対応する拡張性

    「SMZ1500」はその光学系に、システム化に適した光学系=平行光学系を採用。「P-BT 双眼鏡筒」の俯角は、背筋が伸びた自然な検鏡姿勢で観察できる20度に設定。首、肩、腰への負担が少なく、長時間の作業での疲労を軽減します。鏡筒は、このほかにも、「P-BTL 低アイレベル双眼鏡筒 L」(俯角20度)、「P-BERG 傾角鏡筒」をラインナップ。「P-BERG 傾角鏡筒」は、チルティング(俯角0~30度)& 接眼部の回転によって、アイレベルを157 mm上下できます。鏡筒とズーム鏡体の間には、「ビームスプリッタ」、「ティーチングヘッド」などの中間鏡筒、「アイレベルライザ」、「P-ICI2 同軸落射照明装置」などの各種アクセサリを光路に組み込むことができます。たとえば、「P-IBSD ビームスプリッタ D」は出力ポートを 2 個備え、写真撮影装置、TVカメラまたはデジタルカメラのいずれか 2 つを併用できるアクセサリです。その他、各種アクセサリと組み合わせて、お客さまの用途に応じて最適なシステムを選択・構築できます。

  • 優れたコストパフォーマンス

    最高水準の光学性能、照明系、操作性を備えながら、低価格を実現。

主な仕様

SMZ1500 SMZ1000
(参考)
SMZ800
(参考)
光学系 平行系(ズーム変倍式)
総合倍率 3.75~540×
(接眼&対物レンズの
組み合わせによる)
4~480×
(接眼&対物レンズの
組み合わせによる)
5~375×
(接眼&対物レンズの
組み合わせによる)
開口絞り 内蔵 絞りユニット(オプション)
鏡筒 P-BT 双眼鏡筒、
P-BTL 低アイレベル双眼鏡筒 L、
P-BERG 傾角鏡筒
俯角 20度(P-BT 双眼鏡筒、P-BTL 低アイレベル双眼鏡筒 L)、
0~30度(P-BERG 傾角鏡筒)
眼幅調整範囲 48~75mm(P-BT 双眼鏡筒、P-BTL 低アイレベル双眼鏡筒 L、P-BERG 傾角鏡筒)
接眼レンズ
(視度補正機構付き)
C-W10×(視野数22),
C-W15×(視野数16),
C-W20×(視野数12.5),
C-W30×(視野数7)
ズーム範囲 0.75~11.25× 0.8~8.0× 1~6.3×
ズーム比 15.0 : 1 10.0 : 1 6.3 : 1
対物レンズ
(カッコ内は
作動距離)
HR Plan Apo 0.5×
(136mm),
HR Plan Apo 1×
(53mm),
HR Plan Apo 1.6×
(24mm)
Achro 0.5×(189mm),
Plan Apo 0.5×(124mm),
Plan 1×(78mm),
Plan Apo 1×(70mm),
P-ERG 1×(50mm).
ED Plan1.5×(45mm),
ED Plan 2×(33mm)
作動距離 (対物レンズの項参照)
照明装置 P-ICI2 12V100W同軸落射照明装置(装置倍率1.5×),
SM-LW60i LED 照明装置
G-LS 6V10Wハロゲン照明装置、
C-DSLS 6V20Wハロゲン照明装置,
C-FPS 蛍光灯照明装置,
C-FIR リングファイバ照明装置,
C-FID ダブルアームファイバ照明装置(12V100Wハロゲン)
スタンド C-PS160 プレーンスタンド,
- C-DS 透過照明スタンド,
C-DSS 透過照明スタンド,
C-DSD 高級透過照明スタンド,
C-BD 明暗視野照明スタンド
P-THS ティーチングヘッド用スタンド
顕微鏡写真撮影装置 / TVシステム P-IBSS ビームスプリッタ S あるいはP-IBSD ビームスプリッタ D およびカメラアダプタ類を介して、
写真撮影装置FX-IIIシリーズ、TVカメラ、デジタルカメラ「COOLPIX ミクロシステムIII」などを接続

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