~新世紀ニコン発展のために~ビジョン Nikon 21

2000年3月

ニコンは、21世紀の最初の10年間程度を視野に入れ、ニコン・グループが今後めざす姿や活動方向を明確にするため、「ビジョン Nikon 21」を平成12(2000)年3月策定いたしました。

ニコンの原点

「ビジョン Nikon 21」を策定するにあたり、「ニコンとはどのような企業グループなのか」、すなわち、ニコンの<原点>を改めて確認いたしました。

  • ニコンの原点は「優れた技術が裏打ちする製造業」

    確かな商品を提供することで、社会の豊かさの基礎を築く。

  • ユーザーこそがニコンを成り立たせている

    ユーザーから良い評価を得ることによってこそ、企業として成り立つ。

  • 個性があってこそ、ニコンは存在し続ける

    光利用技術と精密技術、また品質、精度、性能に対する飽くなき追求は、ニコンの重要な個性である。

ニコンの企業理念

ニコンを取り巻く経済・経営環境の大きな変化をふまえ、前述の通りニコンの<原点>を再認識した上で、<企業理念>の見直しをおこないました。

その結果、今回制定した<企業理念>は、次の通りです。

  • 信頼

    世界中の人々に信頼され、共感をもって愛される
    宇宙、地球、世界、地域と共存し、ともに繁栄していく

  • 創造

    常に誇りと信念、そして起業家の精神をもって、
    新たな価値を創造し続ける
    世界中の人々に新たな感動、効用、満足を提供し続ける

ニコンの企業目標

ニコンは<企業理念>を具体化するため、下記の<企業目標>を定めました。

  • 優れた技術力を背景に、商品を通じて最高の品質、最新のサービスを世界に提供し、そのことにより世界の人々の暮らしと文化に貢献する
  • 「選択と集中」により、経営資源を強みが発揮できる成長分野に配分し、各事業で No.1 を目指す
  • 世界各地に広がるグループ各社が連携しながら、それぞれに成長、進化、繁栄する強固な経営体質を実現する
  • 経営環境の変化に俊敏に対応する「アジル(agile = "俊敏な")経営」を目指す
  • お客様、株主、社員、事業パートナー、社会の信頼を得られる誠実で透明性の高い経営を目指す

ニコンの事業領域と事業展開

ニコンの<企業理念>と<企業目標>を具現化し新世紀における成長を確実なものにするために、ニコンは「選択と集中」を一層進めてまいります。

そのために、ニコンの強みである光利用技術と精密技術を活かしつつ、電子技術やデジタル技術、情報通信技術、生産技術などの強化を図り、コアコンピタンス(core competence = ここでは "ユーザーに対して他社のまねのできない自社ならではの価値を提供する、企業の中核的な力" の意)が発揮できる事業領域を明確にしました。

ニコンは、これらの事業領域で積極的な事業展開を図ります。

  • 「先端産業基盤分野」
    (ステッパーや光学測定・検査機器など、企業、公共・学術機関のモノ作りや研究に役立つ商品分野)

    今後は、究極技術と品質・精度・性能をさらに追求することで、事業を深く掘り下げて展開します。
    ステッパーと関連性の強い商品の提供や、露光工程を中心としたプロセスをパッケージとして提供するトータルソリューション、さらには微細部品や微細機器・微細加工機器等への微細化事業も展開します。

  • 「ビジュアルイメージング分野」
    (カメラ、デジタル画像機器、顕微鏡、双眼鏡、眼鏡など、個人生活やビジネスにおける楽しさ、便利さ、効率性を提供する商品分野)

    今後は、映像とデジタル技術の融合を基軸に、商品単体、商品群、システムのそれぞれにおいて、総合価値を提供、展開します。
    商品単体としては、価格、機能、性能、デザイン、品質、使いやすさ等を提供することであり、商品群としては、入力から記録、再生、加工、出力、サプライ品供給までを対象とします。
    またシステムとしては、通信ネットワークを軸にハード、ソフト、サービスを提供していきます。

  • 「新世紀事業」

    「先端産業基盤分野」と「ビジュアルイメージング分野」で発揮されるニコンのコアコンピタンスをベースに、必要に応じてグループ外のコンピタンスをも取り込むことで、以下の四つの視点から探索していきます。

    1. 先端産業基盤分野、ビジュアルイメージング分野、あるいはその延長線上での探索
    2. 成長が見込める分野であって、コアコンピタンスが活かせ、あるいはブランドや既存販売網が活かせる分野での探索
    3. 既存事業のバリューチェーンにおける未開拓分野での探索
    4. コアコンピタンスとして持つ必要がありながら不足しているものは、グループ外との提携・協力、合併・買収を進め、これを通じての探索

また、事業展開の上で必要とする要素や機能は、グループ内にとどまらず広く世界に求め、最適な地域で最高の成果が得られるよう、地域ミックスを検討いたします。


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