超高N.A.レンズを搭載した高スループットKrFスキャナーニコン縮小投影型露光装置「NSR-S205C」を7月受注開始

2000年7月4日

株式会社ニコン(社長:吉田 庄一郎)は、超高 N.A. レンズを搭載し、150 nm(ナノメートル)から 130 nm ルールの最先端デバイスの量産を KrF エキシマレーザで可能とした第 5 世代のレンズスキャン型(レンズスキャニング方式)KrF エキシマステッパー、ニコン縮小投影型露光装置「NSR-S205C」を開発し、平成12(2000)年7月から受注を開始いたしました。

「NSR-S205C」は、KrF エキシマレーザ(波長 248nm)露光光源に対応した世界初の超高N.A.(N.A. 0.75)投影レンズを搭載し、φ200mm ウェハで 1 時間あたり140 枚以上の高いスループットを誇ります。また、平成13(2001)年からライン構築が予想されている φ300mm ウェハによる本格的な製造ラインにも対応いたします。

  • 「N.A.」:N.A.(=開口数)は、レンズの明るさを表す指標のひとつ。この N.A. 値が高いほど解像度が向上し、より微細な回路パターンをウェハ上に焼き付けることが可能。

開発の背景

IT(情報・技術)革命の根幹を担う超 LSI。その高集積化はとどまるところを知りません。今日では、64MDRAM、128MDRAM の量産が開始され、更には 256MDRAM や 512MDRAM の量産に移行しようとしています。弊社はこの時代の潮流に対応し、平成7年(1995)年4月に世界初のレンズスキャニング方式ステッパー「NSR-S201A」を発売。以後、当社のレンズスキャン型ステッパー("スキャナー")は、世界中の半導体メーカーからその性能と信頼性に高い評価を得て、i(I) 線、KrF エキシマレーザ、ArF エキシマレーザ(波長 196 nm)の各機種を合わせて、これまでに250台以上の出荷実績を達成しております。

今回受注を開始した縮小投影型露光装置「NSR-S205C」は、世界初の超高N.A.(N.A. 0.75)投影レンズの搭載で、150nm から 130nm へと加速するデザインルールの微細化要求を、KrF エキシマレーザ光源で実現するものです。

主な特長

  • 超高N.A.(0.75)投影レンズを搭載

    世界初の N.A. 0.75 を達成した超高 N.A. 縮小投影レンズを搭載。150nm 以下の解像度を実現。また、変形照明技術を用いれば 130nm 以下の解像度も達成し、微細化の進む次世代 DRAM や MPU などの量産に対応。

  • スループット(処理能力)と装置安定性を更に向上

    ボディを新開発し、振動や温度などの装置への影響を最小限に抑制。スループットも更に向上し、現在主流である φ200mm ウェハで 1 時間あたり 140 枚以上(弊社従来機種比で約16 % 向上)、φ300mm ウェハでは、84枚 / 時以上(同・約12 % 向上)を達成。

  • φ300mm ウェハにも対応

    平成13(2001)年からライン構築が予想されている φ300mm ウェハによる本格的な製造ラインに対応。ユーザーニーズに合わせて、φ200mm もしくは φ300mm ウェハのいずれかのウェハサイズに対応が可能。

主な仕様

NSR-S205C
解像度 150nm 以下(通常照明時)
130nm 以下(変形照明時)
N.A.(開口数) 0.75
露光光源 KrF エキシマレーザ(波長248nm)
縮小倍率 1/4 倍
総合アライメント精度 30nm 以下(|x|+3σ)
スループット φ200mm ウェハ 140 枚 / 時以上
φ300mm ウェハ 84 枚 / 時以上

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