構造物メンテナンスのための診断業務を支援ニコン「画像診断支援ソフト GS-1 ver. 2.0」を6月1日発売

1999年5月28日

株式会社ニコンの子会社である株式会社ニコン技術工房(本社:東京都品川区二葉1丁目)と株式会社ニコン ジオテックス(本社:東京都大田区南蒲田2丁目)は、デジタルカメラや赤外線カメラなどで撮影(撮像)した高精細画像を利用して、道路、橋梁、トンネル等の損傷、劣化を計測・診断をおこなうための専用ソフトウェア、「画像診断支援ソフトGS-1 ver. 2.0」(標準価格 84 万円(消費税別)(価格はカスタマイズの内容により異なります))を開発、平成11(1999)年6月1日より販売を開始いたします。

「画像診断支援システム」のシステム構成の一例:

  • 「画像診断支援ソフトGS-1 ver. 2.0」
  • デジタルカメラ「E3」
  • 35mm/APSフィルムスキャナ「LS-2000」
  • 赤外線熱画像計測装置「LAIRD-S270」

上記システム構成の一例の場合、価格(消費税別)は、約 500 万円程度になります。

開発の背景

平成7(1995)年の阪神・淡路大震災、平成8(1996)年の豊浜トンネル(北海道)崩落事故などを契機に、道路・橋梁・トンネル等各種インフラストラクチャー(社会資本)の安全管理に対する要求が高まっております。

株式会社ニコンでは、ライフラインメンテナンス業務への支援を進めるべく、プロジェクトチーム(MBプロジェクト) を平成9(1997)年12月に発足し、高精細デジタルカメラ、赤外線CCDカメラ(赤外線熱画像計測装置)による撮影と、専用ソフトウェアによる画像診断を中心とした診断支援システムの実用化に向けて検討を進めてまいりました。

本年5月からは、プロジェクトの機能を子会社である株式会社ニコン技術工房および株式会社ニコン ジオテックスに移管し、プロジェクトによるマーケティング期間中に開発した「画像診断支援ソフトGS-1」と、「GS-1」をお客さまのニーズに応じてデジタルカメラ、赤外線カメラ、フィルムスキャナ等各種画像関連機器と組み合わせた「画像診断支援システム」を販売しております。

今回発売を開始する「画像診断支援ソフトGS-1 ver. 2.0」は、この「GS-1」をバージョンアップした商品です。1.)処理スピードを約 30 % アップ、2.)計測データを市販の表計算ソフトウェア「Microsoft(R) Excel」へダウンロードする機能、3)画像の「 2 値化機能」など、より充実した機能を装備しています。今後、「GS-1 ver. 2.0」を中心に「画像診断支援システム」を販売し、画像による構造物の劣化診断の市場への定着を目指します。

  • 「MBプロジェクト」:メンテナンス ビジネス プロジェクトの略称。

「画像診断支援システム」導入のメリット

  1. 高精細デジタル画像と画像診断支援ソフトにより、コンクリート構造物等の劣化データの取得、分析が可能。
  2. 現場での長時間にわたる点検作業やその後の繁雑な事務処理を低減。
  3. 作業の省力化により、業務のトータルコストダウンが可能。
  4. 熟練者以外でも簡単に劣化診断作業が可能。
  5. データ管理の効率化、共有化が可能。

主な特長

  • 画像データの正確な把握・分析をサポートする各種機能を装備
    • あおり・倍率補正機能

      構造物を撮影したときに生じる歪みなどを補正する「あおり補正」や、画像の倍率を補正する「倍率補正」により、画像データの標準化をおこなえます。複数の画像を対比して、対象物の経年変化を把握したり、画像を合成したりするときに便利。

    • パノラマ合成機能

      部分撮影した何枚かの画像を合成する「パノラマ合成機能」により、対象物全体の高精細なデジタル画像を簡単に作成することが可能。

    • 特徴抽出機能

      画像上の一部分のみ浮き立たせて、クリアに視ることができる機能。ひび割れなど、必要な部分を抽出して、的確に分析をおこなうことができます。また、抽出した部分とそれ以外の部分を白 / 黒の画像で表す「 2 値化機能」を使って、より正確にデータを認識することも可能。

    • スケッチ図作成機能

      ひび割れなど、必要な部分をトレースして、スケッチ図や損傷図を作成する機能。各種点検凡例にそったトレース用の線種や損傷図の図形パターンを標準装備しており、正確かつ効率的に図面の作成が可能。

    • 簡易計測機能

      画像上に実座標を設定することで、任意の 2 点間距離やトレース長などを簡単に計測・表示・集計可能。

  • 画像データ・計測データの有効活用が可能

    画像データの正確な把握・分析をサポートする各種機能を装備。さらに、取得した画像データを自由にレイアウトして、さまざまな報告書を容易に作成することもできます。また、データを「Microsoft(R) Excel」形式でダウンロードすることも可能で、計測データを有効活用できます。

  • 各種データ処理を高速化

    データ処理のスピードを約 30 %向上しており(「GS-1 ver. 1.0」比の数値)、各種作業をよりスムーズにおこなうことができます。

  • TWAIN機器からの直接画像入力が可能

    デジタルカメラ「E3」シリーズ、フィルムスキャナ「LS-2000」などのSCSIインターフェースをもつ画像入力機器から、直接画像を入力可能。

主な仕様

動作環境 コンピュータ CPU:Pentium II 300MHz 以上
OS:MicroSoft Windows95 / 98 / NT 4.0 日本語版
メモリ:128MB 以上(推奨 288MB 以上)
HD容量:15MB 以上の空き
モニタ 解像度:640×480ドット以上のカラーモニタ
表示:16bit HighColor 以上

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