高級ズーム実体顕微鏡の光学性能と拡張性をお求めやすい価格でニコン システム実体顕微鏡「SMZ800」を1999年1月4日発売

1998年12月21日
改訂:1999年1月
改訂:1999年2月

株式会社ニコン(社長:吉田 庄一郎)は、優れた光学系と操作性、そしてシステム拡張性を備え、非常にコストパフォーマンスの高い平行光学系のズーム実体顕微鏡、ニコン システム実体顕微鏡「SMZ800」(希望小売価格 238,000 円(消費税別)~、価格はセット内容により異なります)を開発、平成11(1999)年1月4日より販売いたします。

開発の背景

実体顕微鏡は、各種試料を拡大し、その立体的な像を両眼で観察する(=立体視する)顕微鏡で、半導体、精密機器、金属など各種製造業における加工や検査をはじめ、医学・生物分野における研究、学校教育の現場など多方面で使用されております。ニコンのズーム実体顕微鏡「SMZ」シリーズは、高性能なシステム実体顕微鏡から一般観察に適した低価格普及機タイプまで多彩なラインナップをそろえ、お客さまから高い評価を得てまいりました。一方、観察用途はますます多様化し、より高性能で操作性に優れ、しかもコストパフォーマンスに優れた機種へのニーズが市場では高まっております。

こうした流れを受けて、ニコンではこのほど「SMZ」シリーズの光学性能そして操作性を一新、平行光学系で高性能タイプの「SMZ800」、そして内斜光学系でスタンダードタイプの「SMZ645」と「SMZ660」2 機種の計 3 機種を商品化、「新・実体顕微鏡」シリーズとして販売いたします。

ここでご紹介するシステム実体顕微鏡「SMZ800」は、平行光学系を採用し、各種アクセサリーと組み合わせてシステムアップを図ることができる上位機種で、ズーム比は6.3×。従来同等機種に比べて約30%もの低価格を実現しております。

ちなみに、「SMZ645」(俯視角45度)、「SMZ660」(俯視角60度)は、ともに同クラス最高のズーム比6.3×の変倍機構を搭載し、新たに「A3システム」を採用して、より幅広い用途に使用できる内斜光学系の普及機タイプのズーム実体顕微鏡です。

主な特長

  • 平行光学系ならではのシステム拡張性

    「SMZ800」はその光学系に、最高級実体顕微鏡「SMZ-U」と同じく、システム化に適した光学系=平行光学系を採用。鏡筒は、「P-BT 双眼」鏡筒(俯視角20度)のほかに、「P-BTL 双眼L」低アイレベル鏡筒(近日発売予定)、「P-BERG 傾角」鏡筒(俯視角0~30度)(近日発売予定)をラインナップ。「P-BT 双眼」の俯視角は、背筋が伸びた自然な検鏡姿勢で観察できる20度に設定。首、肩、腰への負担が少なく、長時間の作業での疲労を軽減します。「P-BERG 傾角」鏡筒は、チルティング & 接眼部の回転によって、アイレベルを157 mm上下できます。鏡筒とズーム鏡筒の間には、「ビームスプリッタ」、「ティーチングヘッド」などの中間鏡筒、「アイレベルライザ」、「P-ICI 同軸」落射照明装置などの各種アクセサリを光路に挿入して組み込むことができます。

  • 高倍率、長作動距離を実現

    「SMZ800」の総合倍率は、5~378×(接眼および対物レンズの組み合わせにより異なります)。ズーム比6.3×の変倍光学系を搭載。試料の大きさ / 精細さに応じて、観察しやすい倍率の選択が可能です。ズーミングノブは 1 ×刻みのクリックストップ付きで、整数倍率の再現性を確保。接眼レンズから眼を離さずに倍率をセットできます。また、高倍率機にもかかわらず、対物レンズ先端から試料までの距離の長さである作動距離も最長で 189mm(Achro 0.5×対物レンズ装着時の数値)と長く設計。試料の取り扱いが楽で、スムーズに観察がおこなえます。

  • 良好な操作性

    エルゴノミクスに配慮し、アイポイントの位置、俯視角などを決定。たとえば、標準の「C-PS プレーンスタンド」にも、試料の取り扱いをより楽におこないうる薄型で独特の形状を採用するなど、良好な操作性を確保し、検鏡作業の効率を高めています。

  • エルゴ対物レンズ

    「ERG 1×」は、お使いになる方の体格に合わせて、倍率も作動距離も変えることなくアイレベルを連続して変えられる画期的な新機構の対物レンズです。

  • 「C-DS DIAスタンド S」には大径ステージガラスを採用

    透過照明スタンドの「C-DS DIAスタンド S」は、大型のシャーレをお使いのときでも、ステージガラス面上だけでシャーレをその隅まで滑らせながら検鏡できるよう工夫いたしました。

  • 優れたコストパフォーマンス

    現行同等機種に比べ、約 30% 低い価格を実現。

主な仕様

SMZ800(参考) SMZ645(参考) SMZ660(参考)
光学系 平行系
(ズーム変倍式)
内斜系(ズーム変倍式)
総合倍率 5~375×
接眼 & 対物レンズの組み合わせによる)
4~300×
(接眼 & 補助対物レンズの組み合わせによる)
鏡筒 P-BT 双眼、P-BTL双眼L(=低アイレベル鏡筒)(近日発売予定)、P-BERG 傾角(近日発売予定) (ズーム鏡体と一体)
俯視角 20゜(P-BT 双眼) 45゜ 60゜
眼幅調整範囲 48~75mm 52~75mm
接眼レンズ
(視度補正機構付き)
C-W10×(視野数22)、C-W15×(視野数16)、C-W20×(視野数12.5)、C-W30×(視野数7)
ズーム範囲 1~6.3× 0.8~5×
ズーム比 6.3 : 1
対物レンズ
(カッコ内は作動距離)
(※印の対物レンズは、P-OBA 対物アダプタを介して装着)
Achro 0.5×(189mm)、Plan 1×(78mm)、P-ERG 1×(50mm)、ED Plan 0.5×(155mm)、ED Plan 0.75×(117mm)、ED Plan 1×(84mm)、ED Plan 1.5×(50.5mm)、ED Plan 2×(40mm)、ED Plan Apo 1×(82mm) -
補助対物レンズ
(カッコ内は作動距離)
- G-AL 0.5×(211mm)、G-AL0.7×(150mm)、G-AL 1.5×(61mm)、G-AL 2×(43.5mm)、G-AL ERG 0.77~1.06×(102~48mm)
対物レンズ
(カッコ内は作動距離)
(※印の対物レンズは、P-OBA 対物アダプタを介して装着)
Achro 0.5×(189mm)、Plan 1×(78mm)、P-ERG 1×(50mm)、ED Plan 0.5×(155mm)、ED Plan 0.75×(117mm)、ED Plan 1×(84mm)、ED Plan 1.5×(50.5mm)、ED Plan 2×(40mm)、ED Plan Apo 1×(82mm) -
作動距離 対物レンズの項参照 115mm
照明装置 P-ICI 同軸(=落射照明装置、装置倍率1.5×) -
G-LS 6V10Wハロゲン照明装置、
C-DSLS 6V20W簡易ハロゲン照明装置、
SMZ-U 6V20W簡易ハロゲン照明装置、
C-FPS 蛍光灯照明装置、
SMZ-Uリングファイバ照明装置 R2(15V150Wハロゲン)
SMZ-Uダブルアームファイバ照明装置 D2(15V150Wハロゲン)
スタンド C-PS プレーンスタンド、
C-DS DIAスタンド S(=透過照明スタンド)、
SMZ-U標準スタンド D3、
SMZ-U透過照明スタンド S3、
SMZ-U透過照明(明暗視野)スタンド BD2、
SMZ-U 6"×6" ステージ大型架台、
SMZ-U 12"×8" ステージ大型架台(透過照明付き)、
SMZ-Uティーチングヘッド用スタンド -
帯電防止機構 - 1000~10V、 0.2 秒以下
エアタイト - JIS 防滴 1 型相当
顕微鏡写真撮影装置 / TVシステム P-IBSS ビームスプリッタSおよびカメラアダプタ類を介して写真撮影装置FX-IIIシリーズ、TVカメラ、デジタルスチルカメラ「COOLPIX」などを接続 -

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