ダイヤル操作の "リラックス AF一眼レフ"「ニコン F60D パノラマ」を8月29日発売
1998年7月

株式会社ニコン(社長:吉田 庄一郎)は、初心者にも簡単で使いやすい35mm(135)判AF一眼レフカメラの新商品として、「ニコン F60D パノラマ」(ボディカラーはブラックとメタリック(=写真))(希望小売価格 ボディ本体(電池およびストラップ付)62,000 円(消費税別)Ai AFズームニッコール35~80mmF4~5.6D<New>レンズ付 85,000 円(消費税別))を、1998年8月29日に発売いたします。
発売の背景
"より多機能になったAF一眼レフカメラに初めて触れる方でも簡単に操作ができ、どなたでも美しい写真が撮れるカメラ" を目指したのが、1994年4月発売の「ニコン F50D パノラマ」でした。
この "誰でも簡単操作" のコンセプトを、「ニコン F60D パノラマ」はさらに進め、より簡単でわかりやすい操作性を実現いたしました。
"絵表示ダイヤル"(露出モード設定ダイヤル)による撮影モードの選択機能、そして大型液晶画面を採用した表示パネルなどにより、どなたにでも "使ったその日から美しい写真が撮れそう"、そんな多機能でも使いやすい新型AF一眼レフカメラです。
主な特長
- 露出モードをダイヤルで選べる簡単・使いやすい操作性
"絵表示ダイヤル"(露出モード設定ダイヤル)を回すだけで、露出モードの選択ができます。 5 種類のイメージプログラムを含めた10種類の露出モードを、被写体や撮影意図に応じて、簡単に切りかえることができます。
- ニコン独自の「3D-6分割マルチパターン測光」
眼で感じたときの明るさを写真に再現するために、撮影画面内を6分割して測光をおこない、最適な露出値をカメラが決定する「6分割マルチパターン測光」を搭載しています。
「Ai AFズームニッコール35~80mmF4~5.6D<New>」などの「DタイプAFニッコールレンズ」※1を装着すれば、ニコン独自の「3D-6分割マルチパターン測光」により、被写体までの距離情報も加味したさらに緻密な露出制御が可能です。
- ※1「D タイプレンズ」の「D」とは、Distance(距離)を表し、レンズの距離リングに連動するエンコーダを内蔵して、被写体までの距離情報をカメラボディ側へ電子的に伝達する機能を持ったレンズの総称です
また、「マニュアル」露出モード設定時や「AEロック」使用時には、画面中央の明るさを重点的に測光する、「中央部重点測光」に自動的に切り換えます。
- 被写体の動きに連動してフォーカスモードを切りかえる「オートAFサーボ」
「オートAFサーボ(AF-A)」は、主要被写体が静止しているか 動いているか、および移動の方向をカメラが判断し、状況に合わせて「シングルAFサーボ(AF-S)」か「コンティニュアスAFサーボ(AF-C)」のいずれかをカメラが自動的に選択します。
- 「シングルAFサーボ(AF-S)」:ピントが被写体に合うと、そこで固定(フォーカスロック)します。
- 「コンティニュアスAFサーボ(AF-C)」:被写体の動きに合わせ、ピントを追い続けるので、撮影者はシャッターチャンスに集中することができます。
- 暗闇でもオートフォ-カスが働く「AF補助光」
暗闇でもオートフォーカスを可能とするAF補助光を投射する照射ランプをボディに内蔵。約 0.5~3 m の範囲でオートでピント合わせが可能です(イメージプログラムの「風景モード」では、AF補助光は発光しません)。
- パワフル(G.No.15(ISO100・m))で多機能な内蔵スピードライト
"より遠くの被写体までスピードライト光が届く" =ガイドナンバー15(ISO100・m)& 照射角は 28mmレンズの画角をワイドにカバーするパワフルなスピードライトを内蔵しています。
スピードライトは、ワンタッチでポップアップでき、被写体と背景光との両方の明るさをバランスよくコントロールする「TTL-BL調光」をおこなえます。
また、夕暮れや夜景を背景にスピードライト撮影するときに役立つ「スローシンクロモード」、人物・動物の目が赤く写ってしまう現象を軽減する「赤目軽減モード」、さらには「赤目軽減スローシンクロモード」、などの便利な機能も装備しています。
- 確実な操作を助ける見やすい大型液晶表示パネルと視度調節機構
ボディ背面から見て右上(正面から見て左肩)には、撮影情報がひと目でわかる大型液晶の表示パネルを採用。
確認する機会のとりわけ多いフィルムカウンターや、露出値(シャッタースピード、絞り値)の数字を大きくして、見やすくレイアウトしました。
また、ファインダーの視度は、- 1.5 ~+ 1.0 ディオプターの範囲で補正が可能なうえ、たとえメガネをかけたままでも、ファインダーを覗きやすいハイアイポイント仕様です。
- 基本構造を重視した堅牢なつくり
レンズを支え外部衝撃が加わりやすいボディ前板は、堅牢な金属ダイキャスト製。 レンズマウントは耐久性に優れ、交換レンズをしっかりと固定する金属製レンズマウントです。 また、アパーチャーのフィルム走行面には、金属ガイドレールを採用、フィルムの平面性をより確実に保持します。 さらに、一眼レフレックスカメラならではのペンタ部には、ガラスペンタプリズムを使用。 見えない部分にも粋を凝らした、耐久性に優れた堅牢な構造です。
- 写真を楽しむための便利で多彩な機能
- 露出補正機能
光のトーンが微妙な時、そして写真の明るさを変えてオリジナリティのある写真にしたい時などに使います。 「露出補正ボタン」を押して、「コマンドダイヤル」操作で 1 / 2 段ステップ で +/- 3 段までの範囲で露出補正がおこなえます。
- パノラマ撮影
ボディ底面の「パノラマ切り換えレバー」で、フィルムの途中でもワイド感のあるパノラマ写真(画面サイズ13×36mm)への切りかえができます。
- 長時間露光(タイム)機能
撮影モードが「マニュアル」の場合、長時間露光が可能。 夜景やイルミネーションの明かりを写し込むことができます(露光中は外部液晶パネル内が点滅表示します)。
- クオーツデート
4 種類の時間表示(年 月 日、日 時 分、月 日 年、日月 年)を、標準(画面サイズ 24 × 36 mm)、パノラマ(画面サイズ 13 × 36 mm)どちらにも写し込みが可能。うるう年や月末も自動的に調整、もちろん、デートを「写し込みなし」の設定もできます。
- 露出補正機能
主な仕様
| 型式 | モーター、スピードライト内蔵 35mm(135)判 一眼レフレックス 電子制御式フォーカルプレーンシャッター オートフォーカスカメラ |
|---|---|
| 画面サイズ | 24 × 36 mm(パノラマ撮影時 13 × 36 mm) |
| レンズマウント | ニコンFマウント |
| 露出制御 | AUTO:オートモード、 P:マルチプログラムオート、 S:シャッター優先オート、 A:絞り優先オート、 イメージプログラム:(ポートレートモード/風景モード/クローズアップモード / スポーツモード / 夜景モード)、 M:マニュアル露出 |
| 交換レンズ | DタイプAFニッコールレンズ(AF-S・AF-Iを除く):フル機能使用可 AF-S・AF-I ニッコールレンズ:オートフォーカスを除く機能使用可 D タイプ以外のAFニッコールレンズ(F3AF用を除く):3D-6 分割マルチパターン測光を除く機能可 Ai-P ニッコールレンズ:3D-6 分割マルチパターン測光、およびオートフォーカスを除く機能使用可 IX ニッコールレンズ:使用不可 CPU 内蔵ニッコール以外のレンズ:露出モード M のみ使用可(一部装着不可レンズ有り)、露出計は使用不可、F5.6 以上の明るいレンズでフォーカスエイド可 |
| ファインダー | アイレベル式ペンタプリズム使用(ハイアイポイントタイプ) |
| ファインダー スクリーン | 専用B型(クリアマットスクリーンII) (フォーカスフレーム・パノラマ撮影範囲フレーム付) |
| ファインダー視度 | -1.5 ~ +1.0 dpt. に調節可能 |
| ファインダー視野率 | 約 90 %(対実画面) |
| ファインダー倍率 | 約 0.69 ~ 0.74 倍(50 mmレンズ使用、∞の時) |
| ファインダー内表示 | ピント表示(合焦、合焦不能警告)、露出値(シャッタースピード、絞り値)、露出警告、露出インジケーター、露出補正マーク、フォーカスフレーム、パノラマ撮影範囲フレームレディライト/パノラマ表示 |
| ミラー | クイックリターン式 |
| オートフォーカス | TTL位相検出方式、 「アドバンスAM200」センサーにより検出、シャッターボタンの半押しでAF作動、 AF補助光内蔵 |
| オートフォーカス 検出範囲 | EV -1 ~ 19(ISO100、常温時) |
| レンズサーボ | AF:オートフォーカス 1)オートAFサーボ(AF-A)(シングルAFサーボ(AF-S) or コンティニュアスAFサーボ(AF-C) のいずれかを、被写体の動きと動きの方向に応じてカメラが自動的に選択) 2)シングルAFサーボ(AF-S)(ピントが合うとフォーカスをロック) 3)コンティニュアスAFサーボ(AF-C)(被写体の動きに合わせピントを追い続ける)、 M:マニュアルフォーカス |
| フォーカスロック | シングルAFサーボ(AF-S)時にシャッターボタンの半押しにより可能 |
| 測光方式 | 1)3D-6分割マルチパターン測光:D タイプAFニッコール装着時 2)6分割マルチパターン測光:D タイプ以外のCPU内蔵レンズ装着時 3)中央部重点測光:露出モードが M またはAEロック時に自動設定 |
| 測光範囲 | EV 1 ~ 20(ISO100、50mmF1.4レンズ使用時) |
| AEロック | AEロックボタンによるBVメモリー方式(中央部重点測光) |
| フィルム感度設定 | DX方式による自動設定 フィルム感度連動範囲:ISO 25 ~ 5000(手動設定不可)、 DX方式以外のフィルムは使用不可 |
| シャッター | 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター |
| シャッタースピード※1 | オートモード、イメージプログラム、絞り優先オート時:30秒~1 / 2000 秒(デジタル制御) シャッター優先オート時:30 秒~1 / 2000 秒(1 / 2 段毎のデジタル制御) マニュアル時:30 秒~1 / 2000 秒(1 / 2 段毎のデジタル制御)、TIME(タイム) |
| 露出補正 | +/- 3 段の範囲で1 / 2 段ステップで設定可能(P、S、A、M 時) |
| セルフタイマー | 電子制御式、作動時間約 10 秒、途中解除可能 セルフタイマー作動中は、1)「セルフタイマー作動表示ランプ」、2)外部液晶表示パネルの「セルフタイマーマーク」の点滅で表示 |
| シンクロ接点 | X 接点のみ(半導体方式)、 1 / 125 秒以下の低速シャッタースピードで同調、 内蔵スピードライトおよび別売のスピードライト SB-28 / 27 / 23 / 22s 等の使用時は、シャッタースピードを 1 / 2000 秒~1 / 180 秒に設定してある場合に、 1 / 125 秒に自動切換え |
| 内蔵スピードライト | スピードライト撮影時(低輝度時)レディライト点滅 押しボタン操作による手動ポップアップ方式(充電時間:最短約4秒) ガイドナンバー15(ISO100・m) 照射角は、28 mmレンズの画角をカバー フィルム感度連動範囲 ISO 25 ~800(別売スピードライト使用時も同様) CPU 内蔵ニッコールレンズを装着し、「マニュアル」以外の露出モード時は、TTL-BL 調光(マニュアル時は簡易的な TTL-BL 調光)制御 CPU 内蔵ニッコールレンズ以外のレンズ装着時は TTL 調光制御 |
| レディライト | 充電完了後に点灯、 低輝度時には、スピードライト撮影を勧める点滅して告知、 スピードライトのフル発光時には、約 3 秒間点滅して露出警告 |
| シンクロモード | ノーマル/赤目軽減/赤目軽減スローシンクロ/スローシンクロの各モードを選択可 |
| アクセサリーシュー | ホットシュー(フラッシュ接点、TTL自動調光用接点、レディライト用接点付) セーフティロック機構付(ロックピン付スピードライト装着時は、ロック穴に自動挿入にて外れを防止) |
| フィルム装填 | 順巻き式イージーローディング(DXフィルムセット完了後、裏ぶたを閉じるとフィルムカウンター「1」まで自動空送り) |
| フィルム巻き上げ | 内蔵モーターによる自動巻き上げ(1 コマ)、 イメージプログラム「スポーツ」モード設定時は、連続巻き上げ可能(約 1 コマ / 秒) |
| フィルム巻き戻し | フィルム終端で自動巻き戻し(途中巻き戻し可能) 巻き戻し時間:36 枚撮りフィルムで約 17 秒 / 24枚撮りフィルムで約 14 秒 |
| 外部表示パネル | 液晶表示により以下の内容から適宜表示: シャッタースピード、絞り値、シンクロモード、 フィルム感度、露出補正マーク、露出補正量、フィルムカウンター、警告表示、フィルム在中マーク、セルフタイマーマーク、電池容量チェック、プログラムシフトマーク |
| 撮影可能なフィルム本数※2 | 36 枚撮りフィルムで約 65(16)本、24 枚撮りフィルムで約85(21)本 ※2フォーカスモード「AF」、シャッタースピード 1 / 125 秒以上、「AFニッコール35~80mmF4~5.6D<New>を装着し、1コマ毎にシャッターレリーズボタンの半押しを 5 秒持続させた後、無限遠から至近距離を一往復しシャッターレリーズの半押しタイマーを 2 秒間(スピードライト使用時は、5 秒間)が切れるまで放置して、同動作を繰り返して実施した場合の弊社計測値。 ( )内はスピードライトを50 % 発光させた場合の弊社計測値 |
| クォーツデート | クォーツデジタルウォッチ内蔵(液晶表示)(時計精度月差±約 90 秒以内) フィルム感度連動範囲: ISO 32 ~3200(DX方式による自動設定) データ(年 月 日、日 時 分、月 日 年、日 月 年、写し込み解除) 月末、うるう年自動修正(2019年12月31日まで対応) |
| クォーツデート使用電池 | 3V コイン型リチウム電池(CR2025タイプ)1 個使用 電池寿命約 3 年(ただしデータ写し込み回数、作動条件などにより異なる) |
| 使用電池 | 3V リチウム電池(CR123A タイプまたはデュラセル社製 DL123A)× 2 本使用 |
| 半押しタイマー | 電源スイッチ「ON」に連動して半押しタイマーON、無操作状態が5秒続くと自動OFF(自動OFFになった半押しタイマーは、シャッターボタンの半押しでON)、 シャッターボタンの半押し後、シャッターボタンから指を離してから 5 秒間 ON、レリーズ直後 2 秒 |
| 電池容量のチェック | 半押しタイマーがON状態のとき、外部表示パネルの「バッテリーチェック」表示で確認可能 |
| パノラマ対応 | 外部切換え式によるパノラマサイズと標準サイズ |
| 三脚ネジ穴 | 1 / 4 インチ径(JIS規格) |
| 寸法(約) | 148.5 × 96 × 70 mm(幅×高さ×奥行き)(デートパノラマボディ) |
| 質量(約) | 590 g(電池を除く)(デートパノラマボディ) |
- ※実際に作動する低速側のシャッタースピードは、測光範囲下限(EV0:ISO100、F1.4レンズ)の制限を受けます。
- こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
