優れた光学性能 & 扱うほどに実感できる操作性 をコンパクトにニコン偏光顕微鏡「ECLIPSE E400 POL」を10月1日発売

1998年9月

株式会社ニコンは、無限遠補正光学系を採用し光学性能とシステムの拡張性に優れ、エルゴノミクスに配慮したデザインにより、良好な操作性を確保した偏光顕微鏡「ECLIPSE(エクリプス)E400 POL」(価格 805,000~1,362,100 円(消費税別))(価格はセット内容によって異なります)開発、1998(平成10)年10月1日より発売いたします。

偏光顕微鏡は、偏光を利用して、複屈折性※1を持つ地質、岩石、繊維、高分子、新素材などの試料の構造や光学的性質の観察に用いる顕微鏡です。

今回発売の偏光顕微鏡「ECLIPSEE400 POL」は、1990(平成2)年の発売以来好評の「LABOPHOT 2-POL(ラボフォト ツー ポル)」の後継機種に相当し、一般的な観察・検査用途に最適化してお求め易い価格を実現したコンパクトな偏光顕微鏡です。

通常の顕微鏡の構成のほかに、通常光から偏光をとりだすための一組の偏光板=「ポラライザ(照明系内に配置)」&「アナライザ(観察系内に配置)」を装備。

さらに、試料の干渉色を観察して複屈折の程度を測定するための「コンペンセータ」、コノスコープ観察をおこなう際に使用する「ベルトランレンズ」などを収めて高精度な偏光観察に対応する「中間鏡筒モジュール」を備えています。

「ECLIPSEE400 POL」の透過照明モデルには、ニコン生物顕微鏡「ECLIPSE」シリーズに搭載の無限遠補正光学系CFI60システム※2 を、また、透過 / 反射照明モデルには、ニコンLSI検査用顕微鏡「OPTIPHOT」シリーズなどに搭載されて高い評価を得ている無限遠補正光学系 CF & IC システム※3 を、それぞれ搭載し、優れた光学性能とシステムの拡張性の両立を実現しています。

  • ※1「複屈折性をもつ試料」:複屈折性とは、光が通過するときに、光の振動方向により速度が変化、つまり方位によって屈折率が変化する性質をもつこと。石英、水晶、雲母などが代表的。
    こうした肉眼では内部構造を観察できない試料を、明暗像または着色像にして可視化できるのが偏光顕微鏡。
  • ※2「CFI60システム」:Chromatic aberrationFree Infinity system と対物レンズ同焦点距離 60 mm にちなんだ光学系の名称。対物レンズ、接眼レンズの倍率色収差を各々単独に補正するニコン独自のCF(Chromatic aberration Free〕光学系と、システムの自由度が大きい無限遠補正(Infinity Correction)光学系を融合した理想的な生物顕微鏡用光学系。
  • ※3「CF & IC システム」:Chromatic aberrationFreeand Infinity Correction system の略。ニコン独自のCF光学系と、システムの自由度が大きい無限遠補正(Infinity Correction)光学系を融合した理想的な工業用顕微鏡の光学系。

主な特長

  • 無限遠補正光学系を採用

    透過照明モデルには、ニコン独自の新しい規格の無限遠補正光学系CFI60システムを、
    透過 / 反射照明モデルには、やはり無限遠補正光学系CF & ICシステムを採用。
    色収差を抑え、優れた光学性能とシステムの拡張性を実現。

  • 作動距離が長く操作性に優れた対物レンズ

    透過照明モデルのCFI60システムは、対物レンズ同焦点距離※4を 60mm、ネジ径を 25mm にサイズアップし、N.A.(開口数)を確保しつつ、長作動距離(W.D.)を実現。
    レンズの作動距離が長いので、試料の取り扱いが楽で操作性に優れ、また、高解像度での観察が可能。

    • ※4「対物レンズ同焦点距離」:
      対物レンズの胴付面から試料までの距離。「ECLIPSE」以前のニコン生物顕微鏡では45 mm
  • 充実の「中間鏡筒モジュール」

    「中間鏡筒モジュール」には、「アナライザ」と、干渉色の観察を行うための「検板」を同時に装着できます。
    また、標準装備の「検板」は、1/4λ(ラムダ)波長 / 530 nm波長 / 中空の3つに対応可能で交換の必要がなく、観察時のわずらわしさがありません。
    さらに、コノスコープ観察に必要な「ベルトランレンズ」を「中間鏡筒モジュール」に内蔵し、一般的なオルソスコープ観察に加えて、試料の偏光特性を可視化するコノスコープ観察の場合にも写真撮影が可能(写真・ビデオ撮影には、「偏光用三眼鏡筒TP」が必要です)。

  • 一般的な観察・検査用途に最適化、お求め易い価格を実現

    「E400 POL」は、コンパクトな鏡基に一体型の「回転ステージ」を搭載。
    レボルバは、使いやすいインナータイプの「心出し方式5ヶ孔レボルバ」(固定式)。
    T 字形状の鏡基は、ベース、アームともに充分な幅を確保し高い剛性を実現。安定した観察がおこなえます。鏡基には、透過照明用の6V30Wの電源を内蔵。
    一般的な観察・検査用途に最適なお求め易い価格の偏光顕微鏡です。

    上位機種として、「高精度回転ステージ」、「偏光顕微鏡用三眼鏡筒TP」などを搭載して、より高精度な観察に対応した「ECLIPSE(エクリプス)E600 POL」がございます。

  • 透過・反射照明の切り換えが可能

    「E400 POL」は、ユニバーサルタイプの反射照明装置「 ME EPI-U」(および外部トランス)を組み合わせれば、透過・反射照明によるそれぞれの偏光観察に対応可能。

    12V 100W ハロゲンランプハウスを標準装備して充分な明るさを確保した「 ME EPI-U」ならば、反射率の低い試料でも明るくシャープな像を得ることができます。

主な仕様

本体 鏡基 T字型、両ウイング
透過照明系 6V 30Wハロゲン照明
焦準機構 手動一軸粗微動ハンドル方式(右:粗微動、左:微動)、
焦準ストローク:25mm
粗動ハンドル:12mm / 回転
微動ハンドル:0.1mm / 回転、微動目盛り1μm / 1目
鏡筒 偏光用双眼鏡筒BP
接眼レンズ CFI 10×接眼レンズ(視野数22)(標準)
中間鏡筒 フォーカシング可能ベルトランレンズ切り換え付き
オルソスコープ、コノスコープ切り換え付き
アナライザ、検板スロット付き
レボルバ 心出し方式5ヶ孔レボルバ(固定式)
対物レンズ CFI P 4×, 10×, 20×, 40×, 100×H,
CFI Plan Fluor DIC 4×, 10×, 20×, 40×, 100×H,
CF IC EPI Plan DIC 5×, 10×, 20×, 40×, 100×(変換アダプタ併用)
ステージ 回転ステージ
コンデンサ トップレンズハネノケ式アクロマート N.A.0.9(偏光専用)
ポラライザ ステージ下部に装着
反射照明装置 ユニバーサル照明装置ME EPI-U
(「ECLIPSE ME600」用)
光源:12V 100W ハロゲン照明(標準)
観察法:明視野 / 暗視野 / 微分干渉(オプション) / 簡易偏光(オプション)
視野絞り / 開口絞り:視野絞りのみ心出し可能、
明視野 / 暗視野切り換え時の絞り連動開閉機構付
フィルタ:φ25mmフィルタ4枚取り付け可能(NCB11、ND2、ND4を標準で付属、GIFはオプション)、
明視野 / 暗視野切り換え時の防眩フィルタ(ND8)内蔵
検板 λ / 中空 / 1/4λ(標準付属)
コンペンセータ 中間鏡筒のスロット:石英楔型コンペンセータ(オプション)、セナルモンコンペンセータ(オプション)
リタデーション測定用フィルタ IF546 / 12 フィルタ(オプション)
定格入力電圧 100 V
定格入力電流 0.8 A

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