映像カンパニー
2011年12月1日現在
事業概況
主要製品
デジタルカメラ/フィルムカメラ/交換レンズ/スピードライト/各種アクセサリー/ソフトウェア/双眼鏡・望遠鏡
業績推移(連結)
売上高
営業利益
市場環境と事業動向
レンズ交換式デジタルカメラは堅調な需要が見込まれるものの、タイの洪水被害の影響で供給制限があり、市場は微増にとどまることが予想されます。コンパクトデジタルカメラは、アジアを中心に新興国市場は伸びると予想されるものの、全体ではほぼ横ばいとなる見通しです。
デジタルカメラの出荷状況の推移
出荷台数
出荷金額
- 出所:カメラ映像機器工業会(CIPA)
-
- ※出荷状況:
- 出荷台数=国内出荷台数+輸出台数(会員メーカーのみ)
出荷金額=国内出荷金額+輸出金額(会員メーカーのみ)
- ※2008年より会社公表値が連結販売に基づいているため、シェアは算出せず。
レンズ交換式デジタルカメラの出荷状況の推移
出荷台数
出荷金額
- 出所:カメラ映像機器工業会(CIPA)
-
- ※出荷状況:
- 出荷台数=国内出荷台数+輸出台数(会員メーカーのみ)
出荷金額=国内出荷金額+輸出金額(会員メーカーのみ)
- ※2008年より会社公表値が連結販売に基づいているため、シェアは算出せず。
平成24年3月期第2四半期決算関係データ(2011/11/4)
カメラ関連販売台数
- レンズ交換式デジタルカメラ
- 交換レンズ
- コンパクトデジタルカメラ
事業戦略

カンパニープレジデントに聞く
岡本 恭幸
取締役兼常務執行役員
映像カンパニープレジデント
- Q1:映像カンパニーの2012年3月期上期の業績と主な活動は?
-
A1:
デジタル一眼レフカメラ市場は、国内は震災の影響もあり縮小しましたが、米国・欧州・アジアは拡大し、一方、コンパクトデジタルカメラ市場は各地域とも縮小しました。
このような状況の下、デジタル一眼レフカメラは、2011年4月に発売した「D5100」が堅調に推移し、ミドルクラス機「D7000」や「D90」、エントリー機「D3100」などの既存製品の拡販にも努め、市場の伸びを上回る販売数量の増加を達成しました。コンパクトデジタルカメラは、「COOLPIX P500」や「COOLPIX P300」などをはじめとする高価格帯製品のPシリーズが大幅な販売増となったことに加え、Sシリーズも引き続き好調に推移し、市場の縮小にもかかわらず販売数量を伸ばし、欧州を中心に順調にシェアを拡大しました。交換レンズは、デジタル一眼レフカメラとのセット販売レンズを中心に順調に売上を伸ばしました。
また、新たな映像表現とその楽しみ方を提案するレンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」を全世界で発表したほか、新興国市場における販売拠点の拡充にも取り組みました。これらの結果、デジタル一眼レフカメラ、コンパクトデジタルカメラ、交換レンズとも上半期としては過去最高の販売数量を記録し、当事業の売上高は3,245億46百万円、前年同期比15.1%の増加、営業利益は474億17百万円、前年同期比105.7%の増加となりました。
- Q2:デジタルカメラの市場見通しおよびニコンの販売戦略は?
-
A2:
コンパクトデジタルカメラは、アジアを中心に新興国市場は伸びると予想されるものの、全体ではほぼ横ばいとなる見通しです。レンズ交換式デジタルカメラは、堅調な需要が見込まれるものの、タイの洪水被害の影響で供給制限があり、市場は微増にとどまることが予想されます。
当社に関しても、デジタル一眼レフカメラと交換レンズの生産拠点であるニコンタイランド社が浸水被害を受け10月上旬から操業を停止していますが、同社周辺の排水作業が11月26日に完了しました。今後、工場のインフラと製造設備の復旧に努め、2012年1月からの一部操業再開を目指します。なお、タイにおける協力工場での限定的な代替生産を当初の予定より早く実施し、デジタル一眼レフカメラと交換レンズの一部の機種の出荷を11月30日から開始しました。生産の平常化に向けた対応を継続して行い、2012年3月末に、デジタル一眼レフカメラと交換レンズを通常の生産量に戻す計画です。
一方、数年前から開発していた新たな映像表現とその楽しみ方を提案するレンズ交換式アドバンストカメラ「Nikon 1」を10月に発売し、映像表現に新しい価値を創造していきます。
ニコンでは、販売力やブランド力の強化をもとに、新興国やシェアの低い地域を中心に市場の開拓に引き続き注力します。その一環として、2011年4月には、タイとブラジルに販売会社を設立、営業を開始しました。今後急速に売上を伸ばせると確信しています。
新興国でのシェアを高めるために、ブランドの確立は重要な課題です。幸いなことに、新興国では、すでに高いニコンのブランド・イメージが定着しています。今後はさらに、「初心者からプロまでをカバーし、品質が極めて高く、洗練されたファッショナブルなブランド」というイメージへと発展させていきます。
その成果は着実に出始めています。以前から強かったレンズ交換式デジタルカメラのシェアは、すでに多くの国で高い地位を占めていますし、コンパクトデジタルカメラでも、インド、中国やロシアなどで大きくシェアを伸ばしています。
- Q3:新興国以外での海外市場のシェア拡大で具体的に取り組んだことは?
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A3:
出遅れていた欧州市場については、2011年3月期に続き2012年3月期も最大限注力します。欧州でコンパクトデジタルカメラの販売強化を行うにあたっては、私自身が米国の販売会社Nikon Inc.で社長を務めていた時代にシェア大幅拡大に成功した経験を最大限に活かしたいと考えています。
米国は、世界最大のコンパクトデジタルカメラ市場ですが、国土も広大ですので、中途半端な施策を打っても簡単にシェアを高めることはできません。そこで取り組んだのが、(1)米国市場に適した商品を開発・投入すること、(2)ブランド認知度を高めるためにアグレッシブなテレビ広告を展開すること、(3)専門店から量販チェーンまで全米に切れ目のない販売チャネルを再構築することでした。これらが奏功し、米国のコンパクトデジタルカメラ市場で、トップシェアを獲得することができたのです。こうした経験を活かしてさまざまな指示を出し、欧州でも当社のコンパクトデジタルカメラがNo.1ブランドになることを目指しています。すでに欧州ではキャンペーンもヒットし、ポジションは少しずつ上がってきました。
- Q4:製品や販売面以外で、映像カンパニーで優先的に取り組んでいる課題は?
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A4:
映像カンパニーでは、最も優先度の高い課題として調達力の強化を掲げています。その目的は、生産コストの削減を可能な限り追求していくということです。こうした課題を克服するために、新たに専門組織を発足させました。新組織では、調達のための厳しい交渉やマネジメントを効率化し、コスト削減に取り組みます。
もう1つの課題は、開発のリードタイムの短縮です。競合との競争に勝ち抜くためにはどうしてもこれを実現しなければなりません。そのためには、開発にかかわるあらゆるプロセスを洗い出し見直すプロセス改革が不可欠となります。
ニコンの競合企業はいずれも強大です。この熾烈な競争に何としても打ち勝つために、何事にも安易に妥協せず、厳しいことに常にチャレンジするという気概を持ってさまざまな課題に取り組んでいきたいと考えています。
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