リスク管理活動

ニコングループを持続的に発展させるため、グループを取り巻くリスクの包括的な管理、対策に努めています。

リスクマネジメント体制

ニコングループでは、「リスク管理委員会」を設置しています。同委員会では、グループ経営に影響を及ぼすリスクの把握と対策、リスクによる損害を最小限にとどめるためのさまざまな施策、定常的なモニタリングとPDCAを用いた管理を実施しています。現在、情報セキュリティ、海外派遣者リスク管理、新型インフルエンザ対策をテーマに活動を展開中です。また、事業継続を社会的責務と考え、大規模地震発生や火災事故などを想定した「統合防災・BCM 委員会」を設置しています。東日本大震災の対応を振り返り、首都直下地震に備え、BCPの見直しを行い、危機管理能力の向上のために教育を行います。

BCMのPDCAサイクル図

リスクマネジメントの主な活動

情報資産リスクマネジメント

「ニコングループ情報管理規程」を定め、情報漏えい防止などに向けた取り組みをグローバルに展開しています。個人情報保護については、ニコンイメージングジャパンがプライバシーマークの付与認定を受けるなど、厳格な管理を行っています。
また、グループ社員ひとりひとりが情報資産管理の重要性を理解し、高い意識をもって規程を順守するよう「情報セキュリティハンドブック」を配付するほか、eラーニング教育などの各種教育を実施しており、国内においては情報管理監査を年2回実施するなど、ルールの周知、徹底に恒常的な取り組みを行っています。
2011年3月期は、海外グループ会社への情報管理の基本ルールの周知に重点的に取り組みました。


情報セキュリティハンドブック

海外リスクマネジメント

グローバルに事業を展開する中、世界各地に駐在、出張する社員の数は、年々増加しています。地域特有のリスク(病気・災害・事故・事件など)対策として、緊急時のサポート体制の対象範囲を海外派遣者だけではなく、現地社員にも拡大しました。
緊急時に海外派遣者との連絡を円滑に行うための情報システムを拡充し、国内で利用している「安否確認システム」の利用を検証しました。特に新興国や政情が不安定な地域については事前に現地に出向き、視察を行うなど最新情報の収集に努めています。あわせて、海外赴任前研修や管理者教育、リスク管理教育の充実を図り緊急時訓練などを実施しています。また、具体的な施策として「ニコンサポートデスク(電話相談窓口)」を現地社員も利用できるようにするなど、さまざまな取り組みをしています。


現地視察

さらなるグローバル化に向けて危機管理体制を強化

ニコンでは、海外派遣者に起こりうるリスクを未然に防ぎ、また発生した場合には、その被害を最小限にとどめるため、情報管理を一元化するなどの取り組みをしています。
2008年に「ニコングループ海外派遣者リスク管理規程」を施行し、海外における戦争や内乱、感染症や地震といったさまざまな要因によるリスクに備え、有事の際には、迅速に対応できるよう規程を定めています。
システムの構築や規程を整備し、ニコングループ全体に浸透させていくのと並行して、ビジネスが拡大していく新興国に出向き事前調査をするなど、社員だけではなく、同行する家族も含めて安心して生活ができるような体制づくりを心掛けています。
海外派遣者に対しては、危機管理だけでなく、異文化の研修を行っています。


異文化研修

新型インフルエンザ対策

2009年に発生した、新型インフルエンザH1N1の世界的な流行に対する感染の予防と拡大防止の経験を生かし、より具体的な内容に行動計画を改定し、ニコングループに周知しました。また、「インフルエンザ(H1N1)2009」の第2波や高病原性インフルエンザのパンデミックに備えて、情報収集、机上訓練、備蓄品の補充、拡充を継続しています。また、情報を共有するためにシステムの構築を実施しました。


机上訓練

輸出管理の強化

ニコンでは、従来の輸出管理に加え、技術情報の提供(輸出管理ではこれを「役務提供」と言います)管理を強化するため、「役務提供運用要領」を策定しました。全社員を対象として、eラーニングや説明会を通じて電子メールでの技術情報の送信も含めて周知を図り、特に技術情報を扱うことの多い精機カンパニーについては、管理の徹底に努めています。
またニコン10部門と国内グループ会社12社に輸出管理監査を実施しました。