高野 潤

写真家が自ら語る”5枚”の写真
  • 写真:高野 潤 作品1
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作者による作品紹介

アンデスの荒涼大地
〜ボリビア、チリ、アルゼンチン国境地帯〜

 1973年から主にアンデス地方を中心として歩き続けてきた私は、アンデス山脈の中で、もっとも荒涼とした顔を見せるのはボリビア、チリ、アルゼンチンの三国々境地帯ではないかと思っている。

 海抜約4,000メートルの、この一帯の自然をつかむには空撮がいちばんと考えた私は、ボリビア側をセスナ機で飛んだ。飛行時間はセスナ機が持つ飛行時間の限界は四時間あまり、高度範囲は海抜4,500〜6,500メートル。冷たい風が流れる中、セスナ機の窓を開け、酸素用チューブも使用せずに、夢中で写真を撮りまくった。ホテルに戻ると緊張が解けたのか高山病らしき症状で、頭が少し痛くなったが、人間が近づくことのできない大自然が創造した別世界を空から見た満足感もあり、その痛みも気にはならなかった。休息の眠りの中で、月の世界にでかけてきたような気持ちになっていた。

略歴 高野 潤 TAKANO, Jun

  • 1947年

    新潟県生まれ

主な写真展

  • 1991年「雨の日」

    有楽町マリオン阪急コミニュティープラザ

  • 1994年「アンデスの広い風」

    新宿ペンタックスギャラリー

  • 2006年「天空のインカ」

    品川キヤノン、ギャラリーS

主な写真集・著作など

  • 「アンデスの貌」

    1986 教育社

  • 「アンデス大地」

    1988 山と渓谷社 フランス、イタリア、スイスにて各国語出版

  • 「インカ」

    1991 情報センター出版局

  • 「雨の日」

    1991 小学館

  • 「どこまでも広く」

    1993 情報センター出版局

  • 「アンデス」

    1998 集英社

  • 「アンデス家族」

    2000 理論社

  • 「インカを歩く」

    2003 岩波新書

  • 「山の雨」

    2005 岩波書店

  • 「アマゾン源流生活」」

    2006 平凡社

  • <文中敬称略>
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