かつて探検家たちが、先を競って目指した南の果ての大陸、南極。領土獲得競争の暗雲が南極条約によって払われてからは、人類共通の財産となりました。今、科学データの宝庫とも言える南極では、最先端の科学技術を駆使した観測や研究が行われており、日本も大きな役割を果たしています。
『プロ・ナチュラリスト』それは「自然の面白さ、大切さを多くの人と分かち合い、そのことを通じて自然を守っていこう」という強い決心のもとにつくり上げた、いままで前例のない職業でした。
今回は、国内外での豊富な自然体験を活かし、子どもから大人までより多くの人々が都市の自然に触れ、楽しむための自然観察会や、講演活動などに取り組む、プロ・ナチュラリストの佐々木洋さんにお話を伺いました。
19世紀以降、人間の登場でやや騒がしくなった南極大陸ですが、そのはるか以前からペンギンたちはたくましく生きてきました。中でも内陸部を繁殖地とするコウテイペンギンは、極限の環境に適応して子孫を残すため、雌雄が協働してヒナの面倒をみます。その様子は、"科学の大陸"となった南極での、人と人、国と国とのつながりのあり方を象徴しているようにすら思えてきます。
2011年10月25日掲載





