WE LOVE NIKON interview05
Rick May | スポーツフォトグラファー、アメリカ在住

私を突き動かす力、それがニコンだ

三世代続くニコンへの愛が
プロとしてのキャリアを支える

Rick May photo

Mayさんはスポーツフォトグラファーとして活躍されていますが、初めて手に入れたニコンカメラは何でしたか?また、ニコンを選んだ理由はどのようなものでしたか?

 祖父と父がニコンユーザーであったこともあり、幼いころからニコンカメラには慣れ親しんできました。祖父も父も風景写真を撮るのが趣味で、祖父の撮ったモノクロの写真は、いま見ても素晴らしいと感じます。父が最初に手に入れたニコンカメラは「ニコンN6006(F-601)」でした。それ以来ニコンひとすじです。実は祖父と父がユタ州のプロボ・リバー滝をほぼ同じアングルで撮影した写真があります。私もまったくの偶然で同じ場所を撮影したのですが、写真を愛する遺伝子が私たちを同じ場所に導いてくれたのかも知れません。こうした環境で育ったこともあり、私もニコンカメラを選びました。三世代続くニコンユーザーですね。
 私が最初に手に入れたニコンのカメラは、デジタル一眼レフの「D70」。当時、デジタルカメラは出始めたばかりでしたが、デジタルに挑戦してみることにしたのです。店頭でいくつかのカメラを試して、ベストだと確信したのが「D70」でした。ラバーコーティングされたグリップと背面のCFカードカバー周りは、握りやすく、抜群の安定感。グリップのサイズも操作ボタンの位置もぴったりフィットする。文字通り私の手に「しっくり」くるカメラだったのです。初めてなのに、使い方を聞かなくても「そうそう、なるほどね」と、直感的にすぐに操作することができました。「D70」を手にした瞬間から、私はすっかりニコンのとりこになったのです。いまから13年ほど前のことですね。
 機材をニコンに決めてからは、レンズに関しても妥協せずに、NIKKORレンズだけを使うことにしました。ニコンの長い歴史が育んできた光学技術への信頼が、その理由です。ニコンがこれまで長年にわたり果たしてきたイノベーションの数々を振り返ると、将来においても信頼できるカメラとレンズを提供し続けてくれると思ったからです。

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左から祖父、父、Mayさんが撮影したプロボ・リバー滝

Photo NikonD5

スポーツフォトグラファーとして、現在、スポーツの撮影に使用しているカメラについてお聞かせください。

 私がスポーツを撮影するとき、この世で最も信頼できるカメラは「D5」です。並外れた高速性能と信頼性の高さは、スポーツフォトグラファーのパートナーとしてのベストチョイスではないでしょうか。
 私が仕事場としているのは、非常に雨の日が多い地域です。屋外での撮影では、防水性能が高く、どんな状況でも信じられる撮影機材でなくては、仕事に集中することはできません。撮影中は、たった1枚で多くの人を感動させるシーンを撮るために、常に周囲に注意を払っているので、カメラに余計な気を使う余裕はありません。その点、いつでもトラブル無く撮影できるのが「D5」です。デザインも私の手にぴったりフィットして、常に一体感が味わえます。
 世界で最も信頼できるカメラが使えるということは、撮り直しがきかない仕事をしている私にとって大きな安心感につながっています。悪天候の日にも、他のフォトグラファーが、「しまった!フリーズした!」と嘆いているのを横目に、私のニコンは止まることなくすいすいと動き撮影し続けることができる。本当に、すごい!ニコンはいつでも私の信頼に応えくれます。それは、これからも変わることはないでしょう。

Mayさんは、なぜスポーツフォトグラファーになられたのですか?

 私はスポーツが大好きなんです。スポーツをするのも好きだったのですが、写真を撮り始めてからは最高の1枚が撮れたときのアドレナリンが湧きでるような感覚が忘れられなくなってしまったのです。ボールを捉えたバット、ホームベース上のタッチプレイ、ダンクシュート、ピッチでのゴール、ゴールラインぎりぎりまで手が伸びたファインセーブなど。決定的な瞬間を捉えた写真には誰もが心を奪われ、人々の話題となります。そのようなスポーツの真髄を撮ることができたとき、最高の気分が味わえるからです。

スポーツ写真を撮るときには、どのようなノウハウが大切だとお考えでしょうか?

 スポーツ写真と一口に言っても、撮影する内容は、その日その日で異なります。撮影現場ではフォトグラファーはあらゆる被写体に向かい合うことになります。巨大建築物であるスタジアム、子どもたちにサインをしている選手の表情、ゲーム中の決定的な瞬間、整然と並ぶスポーツギア。こうした現場で最適な撮影法を選ぶためには、建築、人物、アクション、静物などあらゆるジャンルの撮影スタイルに精通していなければなりません。
 スポーツフォトグラファーにとってどのような写真が良い写真なのか。それは、撮った写真がマーケティング的に優れているかどうかで決まります。もしスタジアムで撮った自分の写真を新聞や雑誌で目にした人たちが気に入ってくれて、「次の試合はこのスタジアムで見たい」と思わせることができたなら、その日は忘れられない一日となるでしょう。

スポーツには「D5」、
風景には「D810」

Mayさんは、スポーツフォトグラファーとしてご活躍のかたわら、風景も多数撮影されています。風景を撮影されるときは、どのカメラが最もお気に入りですか?

 風景撮影では、「D810」に勝るカメラはありません。ディテールの再現性が非常に素晴らしく、他のカメラとの差は明らかです。夜明け前や夕暮れ後に撮影するときにはなおさらです。もちろん、「D5」も風景を撮るのに不足はないのですが、じっくり時間をかけて撮影する場合の「D810」の描写力には、独特の心地よさがあります。これで撮らないと何か忘れ物をしたかのような気にさせられるのです。最近「D810A」を手に入れて天体撮影を始めたのですが、月や星の表情がここまで撮れるのかと驚かされるばかりです。

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スポーツ写真と風景写真の最も大きな違いは何でしょうか?また共通点は何でしょうか?

 表面的には、スポーツと風景は全く異なっているように見えるかも知れません。スポーツは動きが速く、風景はひっそりと静かです。スポーツ写真では選手の動きを反射的に捉えることが求められますが、風景写真はじっくり時間をかけて撮るものです。しかし、このふたつには多くのことで共通する部分があります。どちらも自分が見せたいと思うものを1カットに結晶させることが必要であり、そのための入念な準備が欠かせません。風景の撮影ではじっくりと光の変化を追いかけるのですが、その最も美しい瞬間を捉えるためには、ゲームの流れを読み瞬時に反応するスポーツフォトグラファーとしてのスキルが活かせます。そして両方に共通して必要なものは、光を創造的に使って1枚の写真に仕上げる能力です。

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ニコンの長い歴史が
信頼を支える

これまでお使いになったニコン製品のうち最も感銘を受けたのはどのモデルですか?

 「D4」を初めて手にしたときには感激しました。まるで、全く新しい世界が開けたようでした。それまでは「D300」を使っていたのですが、私にとっては大きな進化でしたね。1回充電すれば、暗い場所でも長時間撮影することができました。その後、「D4S」が登場したのですが、「D4」の性能に、より速く、より高感度になる余地があったのかとびっくりさせられました。
 レンズの中では、400mm f/2.8が発売されると、すぐ手に入れました。画像の良さはもちろん、その軽さにも驚かされました。いまにして思えば、新しい500mm f/4はもっと軽いんですけどね。最新のものでは105 mm f/1.4。人物からスポーツまで何でも撮れる。このレンズの描写力には全く言葉を失います。

あなたの考えるニコンらしさとはどういうことですか?

 それはものづくりに対するまっすぐな姿勢ではないでしょうか。ニコンがカメラに注いでいる情熱は、すべての製品を通して感じられます。「売る」ため、あるいは「儲ける」ための製品づくりに偏ることなく、プロが本当に必要としているもの、プロの思い通りに動くものをつくりだそうとする姿勢です。映像文化の振興と市場の拡大において、ニコンは企業としてとても良いバランスで取り組んできたのではないでしょうか。それは、私にとってもとても重要なことです。
 私のコレクションを見てください。自分が考えるベストなカメラとそれにふさわしいベストなレンズにこだわって選んできた結果、ここにはニコンカメラとNIKKORレンズだけが並んでいます。そして、これまで購入したもの、所有しているニコン製品のなかで、今の今までトラブルに見舞われたものはありません。だからこそ、私はこれからもニコンとともに歩んでいきます。

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創立100周年を迎えたニコンへメッセージ

ニコンのすべての人、製品開発、生産、品質管理、経理、あらゆる業務に携わっている皆さまに感謝します。ベストな撮影機器を生み出すためのビジョン、熱意、そして献身に感謝します。ニコンは信じられないほど素晴らしいツールを私に与えてくれました。何か欠けているものがあるとすれば、それは私の想像力でしょう。ニコンは私がフォトグラファーへのキャリアを選ぶとき背中を押してくれました。そして、より良い写真家になるための力になってくれました。ニコンで働く皆さまのおかげで、今の私があります。そして、ニコンのカメラに注がれた情熱が、もっといい写真を撮ろうと私を奮い立たせてくれます。ニコンこそ、私を撮影へと突き動かす原動力です。

Rick May

Rick Mayさん

所属団体:
Nikon Professional Services(NPS)
ASMP – American Society of Media Photographers
RPS – The Royal Photographic Society

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